新鹿山荘控帳

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偽書「東日流三郡誌」事件

2007-04-14 19:36:01 | 読書
読書が私の一番古くからの趣味です。そのジャンルの中に、新聞記者の書いた事件顛末記があります。大型経済事件や古くは誘拐事件、武器の密輸や、薬害事件など。政界財界、巨大国家や巨大企業、独裁国家や、法律の日の当たらない底辺の社会の裏側など、当時の記事では書き切れなかった事情に、関心と憤慨を感じます。

さて今日読んだ本は『偽書「東日流三郡誌」事件』(新人物往来社・斉藤光正著)です。(東日流はつがると読みます)週刊文春で立花隆さんが紹介されていたので、やっと入手しました。今日外出してましたので、電車の中で読み通し、先ほど読了いたしました。

この事件は、エッセイや推理小説で取り上げられたこともあり、記憶の片隅に引っ掛かっていました。なんとなく平泉などと重なりロマンを感じていました。
しかし読んでみるとまったく別の話で、なぜこんなことが起きたか、それも約十年にわたって、学者や役所、一般市民を巻き込んだ事件が続いたのでしょうか。
どんな事件かは、一読だけではとても説明できません。ネットで調べて頂くか、良かったらこの本を購入してください。立花さんが紹介した頃は品薄でしたが、最近は増刷されているようです。
正史には登場しない津軽の闇の古代・中世史を、敗者の視点から記した三百六十八巻からなる「東日流三郡誌」を含む千巻から二千巻に達したといわれる、和田家文書に関係する一連の事件です。これらが全て一人の人が書いた文書であるということです。戦後最大の偽書事件であると帯には書かれています。

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