新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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今ここにある危険

2008-07-25 18:10:49 | その他
カブールやバグダッドの市民は、いつ自爆テロの爆弾が爆発するか、いつ反対派に殺されるか毎日緊張の連続だと聞いています。

一方日本は。とはいえない毎日が続いています。日本では爆弾ではなく包丁です。
すしでも事件を減らそうとしてダガーナイフを販売禁止にしようと言う動きがありますが、それでも事件は減らないでしょう。なぜなら、人を殺そうとして福井県までナイフを買いに行く男は、ナイフがなければ必ず他の道具を探すからです。
DYIにいけば鉈があります、鎌があります、西部劇に出てくる片手で使える斧があります、建築用の大型カーッターナイフはそれこそ迫力があります。スタイルに拘らなければ100円ショップで包丁が買えます。

経済改革のひずみが必ず現れるのを承知で改革を断行したのですから、改革で利益を得た方から影響を受けた方へ、社会制度の立て直しの費用を出させ、少なくとも、ほったらかしの状態だけは止めるめるべきでした。

日本国の制度は声の小さい人たちへの配慮があらゆる面で足りません。

さて日常私たちも、彼の国に市民の皆さんと同様に、自分達の安全を守るために気を配らなくてはならない時代に来ています。繁華街だけでなく住宅街でも、「十円玉ある」と声をかけてから撲られて、金を取られる時代です。

夕方、買い物の帰りに馴染みのドトールへ寄りました。ジャーマンドックとアイスコーヒーを頼み、2階のコーナーへ上り未読の週刊文春を読み始めました。
ふと大きな話し声が耳に入りました。どうもトラぶっているようで、興奮した様子です。

見渡してもそれらしき人たちがいません。でも声が聞こえます。窓際の席で携帯を使っている男がいました。彼です。何か、人間関係でトラぶっているようです。後輩か同僚にそのことを熱心に言い募っています。電話の相手はどうも、適当にあしらっているようで、話が終わりそうになると、また男はああでもないと言った風に、話を蒸し返していきます。なんと言いますか粘着質の話し方です。

隣の席には女性のお年寄りが腰掛けて、読書されていますがどう見ても困っているようです。

その男はかなり大柄で、でも太っていると言うより運動不足でむくんでいると言った様子です。白のキャップに白のスポーツシャツ、白の短パン、白のスニーカーで、普通の靴下を目一杯伸ばして履いています。

私が着席してから20分くらい続いたでしょうか。突然会話が終わり、2階の喫茶室は静寂が訪れました。男は携帯をいじっています。ゲームかメールをしてくれればいいがと思っていましたが、また携帯を掛けはじめました。どうも同じ人のようです。蒸返したようです。

それでも今度は15分くらいで終わり、帰り始めました。トレーを持って立ち上がると、180はあるでしょうか、まったく日に焼けていません。そんな人よくいるでしょう。

たぶん、見知らぬ人にマナーを注意されると、子供のようにキレそうな男です。
目を合わせれば絡んできそうです。注意しなくてよかったと思いました。

自分が怪我をしないようにと、観て見ぬふりをしなければならない。残念ですがこれが現実です。
事故の現場に遭遇すれば、何か役に立つことは無いかと手伝う覚悟はありますが、事件の場合、事件が起こる前に積極的に事件に対処する勇気は残念ながらありません。正直な気持ちです。
コメント
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