作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

農を始める

2007年11月13日 | 日記・紀行

農を始める

若い頃より、いつの日にか携わりたいと思っていた畑仕事に、ようやく関われるようになった。比較的に近所に、農業を教えてくださる先生と土地を幸いに手にすることができた。

ゆくゆくは果樹や養鶏もやってみたいとは思っているけれども、先生の指導でさしあたっては、ブロッコリや水菜、タマネギなどの野菜から始めることにした。大根やニンジンは今年はすでにその時期を失しているという。

とりあえずは、雑草で荒れた土地の草取りから始める。六時頃になると、すでにあたりはほとんど薄暗くなってしまう。とにかく、小一、二時間ほど、この草取りから始める。草取りのあいだ、意外に思索に集中できることもわかった。どこまでゆけるかわからないけれども、行くところまでは行きたいと思っている。

ネギをもらって帰る。家に帰って食べると、確かに柔らかく甘い。
先日にも初めて先生に畑に案内されて、すでにほとんど実を落として萎え始めたトマト畑に足を踏み入れたとき、昔、幼い頃に母に連れられて帰郷したときに庭先で嗅いだ、青いトマトの鮮烈な香りの記憶がよみがえってきた。茎に残っていた小さな赤い実を一つもいでくださったが、甘く香りも強かった。

 


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2 コメント

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チャンタさん、今晩は。 (そら)
2007-11-17 00:39:59
チャンタさん、今晩は。

お久しぶりです。お元気にお過ごしのことと思います。

曾野綾子さんにそんな本があるのですね。エッセイですか。最近はなかなか随筆や小説などを読む時間がありません。

今日は少し肌寒かったですが、分けていただいた小さな畑に出て見ました。五時半を過ぎるともう闇も濃く、周囲に人影のなくなる頃までいました。通り雨も少しありましたが、きれいな三日月が浮かんでいました。
ブロッコリだけ植え、ネギは途中でやめました。

草取りをしながら、「田の力」になるから男なのだとか、人間が「道具」を作りだす必然性のことなど、あらためて思いついたりします。草を抜いたり、土を掘り返していると、「自然」についてさらに探求してゆきたい気もします。

土に触れ、食物を少しでも自分で作ることに何か新しい発見があるような予感がしていますが、もちろん曽野さんのような、収穫の歓びの実感はあるとしてもまだ先のことです。少しずつでも農業についても学んでゆきたいと思っています。

洛南院さん、ブログまだ休載中のようですが、どうされているのでしょうね。お元気でしょうか。チャンタさんのブログなど教えていただければコメントなどもできるのですが。年末に向かい何かとお忙しくなってゆくでしょうが、チャンタさんもどうかお元気にお過ごしください。ブログに畑のこともまた報告できると思います。
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お久しぶりです! (チャンタ)
2007-11-16 15:39:50
昨年秋、ガルシンの『紅い花』のことを教えて頂きました。読後、「神様はどんな人間にも救いを与えて下さるのだなぁ。」と、真紅の花を目にする度に胸を打たれます。
農作を始められたとのこと。つい先頃、曽野綾子氏の『バァバちゃんの土地』という家庭菜園にまつわる本を面白く読んだもので、思わず投稿してしまいました。美味しい物ほど虫・鳥・狸等に狙われて、その攻防はひと苦労。しかし収穫の喜びと、自然のサイクル中で培われる知恵と活力の快感は、こたえられないようです。
これから寒くなりますが、どうぞご自愛され、実り多き畑&ブログを作られますように!
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