2024(令和6)年04月08日(月)小雨、曇り
今年もまた馬橋から比叡の山を背景に川端沿いの桜並木を記録する。曇り空で時折霧雨が降り、比叡の山も雲に覆われていた。
ヘーゲル『哲学入門』第三十三節の翻訳と註解を進めているが、この節の的確な標題が見当たらない。
この節までの全体的な流れを復習しておくと、
第二課程(中級)精神現象論と論理学
第一篇、精神現象論または意識の学
第一段 意識一般
第二段 自己意識
A 欲望
B 主人であることと従僕であること
第三十三節はこの位置にある。
二つの自己意識の間に存在する不平等によって、相互の承認をめぐって支配と従属の関係が生じるところである。
ヘーゲルの処女作である『精神現象学』のなかでも、自己意識の自由をめぐる承認のための生死をとする戦いの結果、主人と従僕の関係として展開されている。このことはよく知られている。『哲学入門』ではもちろん、この関係は極めて簡潔に述べられているにすぎない。この従僕の地位を経ることによって自己意識は理性に至る。
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