ひな祭り
今日はひな祭り。桃の節句。言うまでもなく女の子ための祭り。幼き日の華やかな、昔からのこの祭りの思い出のために、どれだけ日本の女性が女性でありえていることか。
ジェンダーフリーのために、心に髭を生やした日本女性が増えているなかで。我が娘たちには、そうしたオトコ女の化け物だけにはならないで欲しい。
どんな出会いにも、はじめての出会いがある。それを後になって回想するとき、とりわけ異性とのはじめての出会いは印象深い。後に深い関係になる女性はとくにそうである。たとえそれまで何度か出会っていたとしても、はじめて女として出会うという時がある。この日の記憶のために。
西行法師の恋歌三首。
寄レ梅恋
595 折らばやと なに思はまし 梅の花
なつかしからぬ 匂ひなりせば
596 ゆきずりに 一枝折りし 梅が香の
ふかくも袖に 染みにけるかな
696 いつとなく おもひに燃ゆる わが身かな
浅間の煙 しめる世もなく
うれしい雛祭り