桃の節句
今日は桃の節句。女の子の節句。大和撫子たちの健やかな幸せを祈る日。
春の苑 くれなゐにほふ 桃の花
した照る道に 出で立つをとめ
大伴家持
久しぶりにテレサ・テンの歌謡曲をアルバムで聴く。この歌姫が亡くなってもうどれくらいの歳月が過ぎたことだろう。若くして突然の不可解な死を遂げた背景に政治的な因縁があったのかなかったのか、今となっては神のみの知る昔のことになってしまった。はたして単純な事故死だったのか。時間はすべてを忘却の彼方に追いやる大河のようである。
代表曲は、やはり「時の流れに身をまかせ」か。「別れの予感」など彼女らしさがもっとも良く出ていると思うけれども。こんな曲も彼女の肉声で聴くことはもうできない。すでに忘れられつつある曲になっている。世代の交代はやむをえない。今の若い人には知らない人もいるかもしれない。