夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

追跡調査の必要性

2011年04月30日 00時34分31秒 | 社会
今回の政府発表で有名になった『直ちに・・・』発言が正しい事は今までのスレを見ていただければ分ると思います。直ちに被害が出現しないのが放射能の恐さであり、遺伝子の問題ですから、それは次々に子孫に継がれて行くので子に出なくても孫に出たりひ孫に出たりといつの子孫に出るかわからないので尚更怖いのです。
 ですから、今回の被曝で癌になったり白血病になったり不妊症になったり死産になったり奇形児が出産されたとしても、それはかなり先の事であるため、例え裁判を起こしてもその『因果関係は認められない』として原告の意見は却下されてしまうのは当然であります。よって、東電と政府によってもたらされた今回の事故で馬鹿を見るのは我々であることは当然であります。もっとも認められたとしても癌、白血病、不妊症、死産、奇形児などが治るわけではありませんので結局馬鹿をみるのは我々です。ですから我々は、せめてその責任を認めてもらい、僅かではありましょうが賠償金を支払わせる義務があります。これが子孫にツケを残さないことなのです。
 ところが、今のままでは先に書いたように責任の所在がありません。よって、後発の傷害に政府や東電は何も賠償をしなくていいのです。
 ではあきらめるしかないか?というと、唯一あきらめないで済む方法があります。それは今回の事故で被曝した人たちの追跡調査を永久に行う事です。それも第三者機関による追跡調査です。本来は政府が行わなければならない事ですが、政府は当事者ですからいつものように隠蔽してしまうに決まっています。第三者機関だって買収されてしまうかもしれませんが、それでも当事者がやるよりはまだ正しく判断されることと思います。ですからこの追跡調査は出来れば複数の機関がやるのがいいと思います。
 やり方としては、まず被曝者の名簿を作ることです。これは被曝当時の住所と氏名だけでOKです。勿論名簿には今回の福島原発事故にかかわった関係者も載せるべきと考えます。そして、その名簿を各医療機関に配布し、その人たちが上記のような被曝による可能性が少しでもある場合にその第三者機関に報告する義務を課します。勿論、被曝者本人からでも受け付けます。そして、その発生が他の地区や(もしも分かればですが)その地区での災害前の発生率と比較して、明らかに高確率であれば被曝によるものであることは明白になるので、これによって責任の所在がはっきりしてくるのです。
 そして、この事は今後に必ず生きます。こんな事故はそうそう起こらないのでそのデータは皆無と言っても過言ではありません。ですから政府も『直ちに・・・』答弁で居られるのです。しかし、世界には沢山の原発があって、それらの原発がいつこのような事態になるかもしれません。そして、こういう正確な追跡調査があれば原発事故が起きた場合に政府は今回のようないい加減な答弁は出来なくなり、それが全世界の人々を僅かでも救うことになります。また、医学的にもとても貴重な資料となるはずです。
 ただし、ひとつだけ問題があります。我々がチェルノブイリで学んだことですが、被曝者たちはこの現状を悲しんで自殺してしまったりしているので正しくデータが反映されないことがあるからです。例えばある人が被曝し、しばらくしたら体調が良くないので医者に行ったら悪性リンパ腫の診断を受けたとします。その人は悲しみ自殺してしまった場合、この死因は自殺であって被曝による悪性リンパ腫ではなくなってしまうのです。また、例えば被曝して、公表値が高かったりして『もう自分はこんなに被曝してしまったのだ。普通ではいられない。』と悲観し、毎日酒浸かりになって廃人になってしまって自殺した人も直接の関係はないので原発事故との関係は無視されてしまいます。当然ながら現地でやっていた事業が原発事故によって出来なくなってそれを悲観し、自殺した人も居ます。こういう場合もこの自殺に関しては原発事故による被害には含まれていません。このように、チェルノブイリの場合でも、原発事故が直接の原因とされて公表されている小児の甲状腺ガンの5%の増加だけではないのです(5%と言う事は100人に対して5人が今までより増えたということですから、なってしまう確立は飛躍的に上がるのですが)。WHOなどが採用しているIARC(国際がん研究機関)は30km圏内で、事故により増加するがん死亡は約4000人と推定し、高度汚染地域を除いた汚染地域の居住者では約9000人、さらに推定対象をヨーロッパ全体に広げると過剰死亡の数は約16000人と予測しているそうです。つまり、地域を区切らなければ29,000人がチェルノブイリが発した放射線で癌になって死ぬというのです。ということは上記のようにカウントされない人を入れたらどんな数になるのかは想像すらつきませんが、相当な人を苦しめ、命を奪っているのです。注意しなければならないのは、これは過去にあったことではなく、25年経った今でも現在進行形であることです。また、これは癌だけの話で、不妊症、死産、奇形児の発生などはカウントされていない事も付け加えておきます。
 このように国(旧ソビエト)としては出来るだけ被害がなかったことにしたい訳ですから、仕方がないこととはいえ正しい評価はされていないのが現実です。
 このような事が無いよう、日本では第三者機関は現実を正しく評価し(例えば自殺でもそれが原発事故に関係している物かどうかを正しく判断すること)、癌だけではなく、その他の放射線の影響が考えられる僅かな事でも記載し、それを常に公表して放射線障害の影響を世界に発信し続ける事も、世界の加害者となった日本の取るべき行動であると思います。

復興の一案

2011年04月30日 00時24分03秒 | 社会
例えば皆様はチェルノブイリに行こうと思いますか?
仕事があるか、よほど興味があるかでないとわざわざ行こうとは思いませんよね。それが普通だと思います。チェルノブイリの原発事故から25年が経っていますが、いまだに高いレベルの放射能が観測されているのですからわざわざ行こうと思う人はよほどの物好きだけだと思います。
 で、これからの日本を考えた場合、当然ながら我が国も世界からそう言われることは間違いないでしょう。ちなみに日本は小さな国で有名です。歌手などはコンサート会場の移動が少ないので喜ぶそうです。アメリカなんかで西海岸から東海岸に行くには飛行機でかなり飛びますが、日本だったら東京から関西まで飛行機は使わずに電車(新幹線)ですから。そんなことからも日本は小さいので有名です。そこで原発事故が起こったのですから、海外の人たちのイメージとしては日本全国に放射線が飛び交っているのです。現実がどうのこうのではありません。そういうイメージで見られているのです。ですから訪日外人相手の商売はことごとく駄目になっています。そしてこれはいくら大丈夫と発信しても改善されません。当たり前の事です。日本人のように子供や孫にツケを回すことなど絶対にしたがらない人たちですし、そういう人を軽蔑する人たちですから。もしも自分の興味で日本に行って自分の遺伝子が傷ついたら大変です。しかも、以前のように経済的に日本は世界の中心ではなくなり、世界中の人からその興味も失せていたのですから尚更です。
 これから外人は日本によほどの魅力が無い限りはあまり来なくなるでしょう。よって、これからの日本にとっては、日本が如何に魅力的な国になれるか?が大切になってきます。外人が日本に来て『日本の魅力』と感じることは何か?を考えなければなりません。外人の日本への興味は津波避けの大きな堤防だと思いますか?最新鋭の原発だと思いますか?
 以前、僕は海外で釣りをするために英語を勉強しました。その時に来てくれた先生(カナダ人)は『日本は不思議な国。こんなに人がいるのに自然が残されて、素晴らしいテクノロジーと古い文化が融合している』と言っていました。この事を聞いて、僕は自然が残されているという事には少々の疑問はありましたが、外人がみたらそう思えるのでしょう。要は役に立たない防波堤や子孫にツケを残す原発にはまったく興味を示していませんでした。田老町の大きな役立たずの堤防を見に来た外人もいたようですが、あれだけの物を作ったにもかかわらずまったく役立たずだったことから、これからは利己的なあんなものを見に行く外人もいなくなるでしょう。また、世界一の安全性を誇っていた日本の原発も、あんな事故を起こしてしまったのですから、外人が来なくなる原因にはなるにしても、来たいと思う要因にはまったくならないでしょう。

 これからは、自然を残す場所とそうでない場所をしっかりと区別して、自然を残す場所は人が手を加えず、総てを自然任せにし、そうでない場所は最新技術で武装して行くべきだと考えます。よって、(顰蹙を買うかもしれませんが)東北の被災地は出来ればもうあのままで放っておいて(遺体の検索だけは確実に行う事)自然地区にしてしまえばいいのではないでしょうか?そして、いままであの地で暮らしていた方々は、復興資金をそのまま他への移転費用とします。多分、これから瓦礫を除去して、道路を作って、港を作って、大きな堤防を作ってなんてしていたらもの凄い費用が掛かると思います。ですから、その費用を被災者の移転費用に充てます。家なんて千万単位で買えます。道路は一本作るのに何十億もします。ですから、移転費用には充分でおつりが来る計算になります。漁業者は他の海沿いの地に移転してもらったりして、要はいままでやっていた職種に近い仕事ができるように移転先を決めてもらえば、今後についても本人が楽なのではないでしょうか。それでもどうしてもそこ(元住んでいた場所)に住みたいという人はそのままでもいいのですが、人が手を加えない訳ですから道路も舗装されず、堤防も無いわけで、自然災害がなければ、それはそれでまた自給自足のいい自然生活ができると思います。
 とても難しいかもしれませんが、今日の国会で今までの被災地の津波被害を示した議員さんがいましたが、あんなに頻繁に起こっているのですからそもそも人が住むことに問題がある場所です。これからこのような何万人もの犠牲者を出さないためにも、政府としてできるだけ安全な地域への移動を推奨するべきだと思います。
 このような大きな規模の対策を施し、そしてそれが成功した暁にはまた外人たちは沢山来てくれるでしょう。世界的に見ても津波だけではなく、火山や原発など沢山の危険個所があります。日本の政府とは違って、海外の政府は本当に国民を大切にしますので、その対策には困っているはずです。
 是非、大規模な対策を講じてもらって、放射能を瞬時に消せる薬が開発されるまでは、徐々に原発も減らして行き、これからこのような犠牲者が出ないような大規模な変革を政府が主導でやって、外人たちに誇れる日本にしてもらいたいと願っています。

渡波の『山形屋』という旅館

2011年04月30日 00時02分15秒 | その他
僕が人生の師と仰いだI先生。釣りが大好きでしたので、それだけでも尊敬の念を持っておりました。I先生も僕を子供のようにかわいがってくれて(同年齢の息子がいますので)いまだにI先生への感謝の気持ちは変わりません。
 I先生と初めてお話をさせていただいたのは飛行機の中でした。当時の僕は渓流釣りがメインの釣り師でしたのでI先生の釣りとはちょっと趣を異にしていましたが、飛行機の中で先輩が『I先生がお呼びだよ』って伝えてくれました。I先生は僕らの業界では雲の上の人でしたので、怖くて話もできない人でした。でも直にご指名でしたのでドキドキしながらI先生の席に向かいました。しかしながら話してみるととても気さくな先生で、とても好感が持てました。その上、I先生から『近い将来、一緒に釣りに行こう』とありがたいお誘いまで頂戴し、天にも昇る気持ちで自分の席に戻ったのを昨日のように覚えています。
 その後一か月ほどした時、I先生から直接電話が来ました。緊張して電話に出ると『ハゼ釣りに行きませんか?』とのこと。勿論、僕の中ではハゼなんてチョロイ釣りだと少々バカにした気持ちがあったのですが、I先生と一緒に釣りができることは、僕にとってはこの上ない光栄でしたので、一発返事をしたのを覚えてます。それから一週間後にI先生の取り巻きの先生から電話が来て『二泊三日で仙台方面にハゼ釣りに行くから新幹線のチケットを取る』との電話が来ました。ハゼごときに二泊三日?しかも仙台?・・・?その時の僕にはまったく理解に苦しむ連絡でした。僕がその頃思っていたハゼ釣りは東京湾や江戸川などで10cm~15cmくらいのハゼを釣るものと考えていたものですから理解に苦しんだのです。そこで早速I先生のお宅に電話を入れてみました。僕が思っているハゼ釣りの事を話すと、笑いながら『いいから一回騙されたと思って来てごらんよ。無理とは言わないけれども・・・。』というお返事でした。具体的に仙台のハゼ釣りをについては聞かなかったのですが、お誘いがあって一発目からキャンセルでは信用を失うことは必至ですから、とりあえず騙されてみようと思いました。
 当日、新幹線で仙台に行って、そこから仙石線というローカルな電車に乗って渡波という駅で降りました。駅前だというのにビルもまばらなその駅は思いっきりローカルで好感が持てました。そして、みんなについて歩いていたら『ここ、ここ』と。どうもここが宿らしいのですが、普通の民家みたいにしか見えません。それでもI先生が玄関の引き戸を開けて『こんにちわ』というと、小走りに宿の女将が出てきました。みてくれが上品な女将で、I先生の顔を見るなり『お久しぶりです。お元気でしたか?』となんかとてもいい感じの女将です。新参者の僕も紹介されて二泊三日をここで過ごしました。着いた当日は岸から釣ったのですが、15~20cmほどのハゼが次々に釣れて、僕はもうお腹いっぱいみたいな感じになっていました。みんなは投げ釣りやウキ釣りなど、様々に好みの釣り方でそれなりに釣果を上げていました。僕は渓流釣り師気取りでフカセ釣りで釣りました。釣ったのは万石浦という大きな湾の入り口で、中が広くなった湾ですので、潮の満ち干でその海へ繋がる水路はかなりの潮流がありました。ですから渓流釣りの釣り方は理に適っていました。
 その晩は、みんなで酒盛りです。今日釣ってきた魚たちも女将の配慮で、料理されて食卓に並び、僕らの舌を満足させてくれました。僕は飲まないので少々口を付けただけでしたが、一緒した先生方は酒豪ばかり。最後には女将の『もうお酒がありません』という言葉が出てやっと酒宴が止まる始末です。でも、みんな本当に楽しそうで、それを見ている僕も、まるでお酒に酔ったように楽しい気分になれました。夜遅くまで飲んだのに、翌日は朝早くから、今度は船でハゼを狙います。みんな早起きで、さっさと用意を済ませてまだ暗い中を港まで歩いて行きます。港に着くと数人が乗れるだけの船が待っていて、それに乗ってポイントまで船頭さんが連れて行ってくれます。まだ朝日が上がる前でしたが世間が明るくなって来ている時間帯でした。早速僕の横に座っていたK先生が良いハゼを釣りました。流石に船だと型がいいです。そしてトモに陣取っていたI先生が早速竿を絞っています。ここで、あの竿の曲りはハゼじゃぁないなと僕は思って見ていました。釣りに精通した人ですので見事な竿捌きの後、すんなりと獲物を船の中に抜き上げました。シルエットでその魚をみたのですが、ナマズだろうと思っていました。30cmは優にありましたので。そうしたら、近所に陣取っていた釣り師から一斉に拍手が上がりました。本人も『これだよ、これ!』と満足そうです。僕は???でしたので、ちょっとわざわざ見に行きました。そこで見たのは見事なケタハゼでした。ケタハゼとは尺を超えるハゼの俗称です。その後も止まる事を知らないかのようにハゼは釣れ続けて、僕らの笑顔も止まらないままその日の船釣りを終えました。相当な数のケタハゼが釣れてびっくりです。そして釣行前にI先生に『騙されたと思って来てごらんよ』と言われたことがやっと理解できました。ケタハゼは利根川の河口や伊豆の某河川の河口で時々釣れることは知っていましたが、現物を見たのは初めてで、しかも一匹や二匹ではなく、数十匹のケタハゼを見せつけられたのですからこれはもうびっくりです。そして、その晩生まれて初めてハゼの刺身というのをご馳走になりました。勿論、宿の女将がさばいてくれたものです。あっさりしていて癖がなく、いくらでも食べられるような刺身でした。みんなも『美味いっ!』を連発し、舌鼓に酔いしれ加えて地酒がそれを加速させ、再び女将が『もうお酒がありません。今日は昨日より買って来ておいたのですが』と。
 こんな楽しい二泊三日を過ごさせていただき、I先生には感謝・感謝でした。そして、気の利く女将がより一層僕らの旅を楽しいものにしてくれました。それから毎年例会のようにここにハゼ釣りに行ったのですが、徐々にハゼが小さくなって来てしまい、最後の方はケタハゼなんて夢のまた夢みたいになってしまいました。それでもI先生をはじめ、全員が山形屋が大好きで、僕が幹事をやっていた時も『人数が多いので他の宿にしませんか?』と提案しても『他の人はどこに泊まってもいいけど、俺は山形屋に泊まる。』と言い張ってしまいます。上記したように、山形屋は普通の民家の構造ですから6人以上は無理と言われていました。現実に泊まるだけなら20人位はOKでしょうが、そこは山形屋の女将、「みんな楽しみに来てくれるのに充分な事が出来ないならやらない方がいい」という考えを持っていたのだと思います。これは僕らの時だけかもしれませんが、明らかに採算度外視でした。それにしても、とても楽しい釣行がこの山形屋さんありきで成り立っていた事に深く感謝を述べたいと思います。
 その後、どんどんとハゼの型は落ち、魚影も薄くなって、とうとうI先生が苦情を言いました。特にポイントがI先生が思っているポイントを避けて釣っていると言うのです。他誌かに一般的な釣り船は翌日に来る客の事を考えて、魚を残しておかなければなりません。客がそこそこ満足する程度の釣果があればいいのですから、沢山釣らせる必要はないのです。船釣りをやられる方なら経験があると思いますが、釣れているのに船頭さんが『ハイ上げてぇ~』と言ってポイントを変えてしまうことってありますでしょ?あれはまさにこのことなのです。しかしながら、昔の良い状態をご存知のI先生は満足できなかったようです。少なくとも自分が言うポイントに連れて行ってもらって釣れないのなら納得するのですが、ポイントに連れて行ってくれないヮ、型も数も少ないヮではこういう苦情がでても当たり前です。そして、その翌年から僕が船頭をすることになりました。僕が船頭をするなら、好きなだけ釣ってもいいわけですし、好きなポイントで好きなだけ釣れるから、釣果はどうでも、納得できる釣りとなるわけです。案の定、僕の船頭はみんなにバシバシ釣らすことができ、みんなから過剰なるお褒めを頂きました。勿論、他のプロの船頭さんが集まっている場所は荒らさない(行かない)ようにして、その日の潮の流れや水温から自分なりにポイントを絞って釣ったのですが、マグレの連続でみんなプロの船頭さんの船の2~3倍の釣果を出してくれました。勿論船頭の僕は釣りはほとんどできませんのでほとんど竿を出す事はありませんでしたが、楽しい思い出の一コマとして、今でも新鮮な記憶として残っています。
 その後I先生が体を壊し、他界されてしまったので、この楽しい恒例釣行も止まってしまったのですが、今でも女将さんとご主人にはみんな感謝しております。
 しかし、この山形屋さん、津波を被った区域にまともに入っています。御主人も含めて女将さんも元気にしているのでしょうか?元気にしていることを望んでいます。

他人事

2011年04月29日 22時17分06秒 | 社会
今日、国会中継を少しだけ見たのですが、政府答弁はほとんどがまるで他人事のような答弁です。人としての温かみを感じられません。政府は国民の安全と健康を守るものと思っていましたらとんでもない事ですね。人として恥ずべき姿がTVで放映されてました。
 僕はどこの政党にも属しませんし、応援している党もありません。ただ、民主党が一番最に掲げたマニフェストの『無駄の廃止』に共鳴して民主党を応援させていただいております。しかし、いまだに無駄は廃止されていません。その証拠は沢山ありますが、今年も2月~3月くらいに普段ではあり得ないほど沢山の工事がされていて予算を使い切り工事が行われていることは明白でした。このような現実からみてもお金は余っているのです。少なくとも土木では余っているのです。ですからそのほとんどが無駄な工事であり、必要性すら感じられないものです。それでも民主党はそのままにしているどころか『財源が無いからマニフェストが実行できない』とのたまう始末ですから、最近は少々呆れています。
 それにしても今日の田中康夫さん、良い事言ってくれましたね。菅さんが言うクリーンエネルギーに原子力は入っていないと自ら答弁してました。まさに今でなければ引き出せない一言だったと思います。田中さんは元長野県知事で『脱ダム宣言』で有名になった人です。見た目はイマイチですが、頭が良くて自然の事にも理解が深く、好感が持てる議員の一人ですので、個人的には田中さんを応援してます。

忍耐の限界

2011年04月29日 22時10分38秒 | 社会
『海外メディアが日本人は忍耐強いと絶賛』と日本のメディアが伝えています。実際、海外のメディアがそのような報道をしていることは承知しておりますが、これはちょっと皮肉が入っている感じがします。要は日本人は何もできず、政府の言うなりになっていれば何とかなるという他力本願しかできないという意味も込められているように感じてしまうのです。
 こういう海外の報道を素直に報道する日本のメディアのバカさ加減も呆れたものですが、バカにされていることに気づかずにいる日本人も相当なものです。国が東電と結託し、国民に『絶対に安全』と嘘八百を並べて原発を作り、その挙句に壊れて、二か月経とうとしている現在でも放射能を止められず、結果、国民に放射能を浴びせ、その上、停電させて日本経済を陥れ、国民に不便させ、食べ物の安全性を低下させ、飲み水までも放射能で汚し、加えて政府は将来的な国民の健康も保証せず、子や孫に至るまでを含めて不安に落とし込めて・・・これ以上ない!事をされても国民は何も行動を起こさない。こんな状態ですからバカにされても仕方ないですね。こんなことされているのですから、皆さんも少しは怒りましょうよ。
 しかも、恐ろしい事に目の前に吊るされた報酬に釣られた国民は原発を否定せず、そのツケは子や孫の代に引き継がせる・・・海外から見たら呆れた国民です。自分たちならまだしも(多少なりとも責任は国民にもあるので)、まったく責任がない子や孫まで痛め付けても平気な国民はどうみても不思議でならないでしょうね。ちなみに僕も子が一人います。本当ならもっと欲しかったですが、こんな国であることは元から判っていたことですから怖くて子供を作る気にはなれませんでした。僕らが作った子らが不幸になる(我々のツケで)のは明らかですから。もっとも沢山の子供を作られている方も見受けますが、親御さんの方がきっとこういう事が判っていないのだと思っています。わざわざ不幸になることが判っていても子を作ろうなんて普通の親なら考えないですから。判っていて作ったのであれば、見方を変えれば虐待といっても良いかもしれません。こんなことで政府がやっている少子化対策なんてまったく無意味でしょう。
 皆様にもちょっと考えてもらって、このまま世界の笑い者になり続けるか?それとも新たな日本を構築していくか?を判断しなくてはならない時期が今だと考えます。

支援物資

2011年04月25日 21時59分36秒 | 社会
日曜日は合羽を洗いました。
被災地区の瓦礫を片付けたりするのに合羽は重宝するとの事です。ただ、普通の合羽だと弱いのでちょっと擦れたりすると破れてしまいます。そこで頑丈な合羽が良いのだそうです。これには僕らが普段使っている合羽(漁師がよく使っている物)が一番らしいのです。
 合羽は今まで色々な物を使いましたが、ちょっと引っ掛けたりするとすぐに破れてしまいます。で、結局のところ漁師さんが着ている合羽に落ち着いているのですが、あれはやはり強いです。少々の事では破れません。欠点は気温が高いと暑い事と蒸れることです。しかし、瓦礫の撤去などの作業では頑丈一徹みたいな合羽は重宝するらしいので現地に送ろうと思いました。ただ、僕が今まで使っていたのであまり綺麗ではないし他人の匂いがするのは嫌だと思うので、思い切り洗って出来るだけ綺麗にして送ろうと思いました。折角送るのですから出来たら使ってもらいたいので。
 また、知り合いが何かを送るときにお酒も一緒に同封したらとても喜ばれたそうです。『自衛隊はこういうのはくれないから。支援物資は食事や飲料は結構足りてるけど、これはあまり支援してくれないんだよな』と。確かに瓦礫の片付けは重労働です。一日を重労働で過ごしてきた方々に、一杯の安堵は必要な事と思います。考えてみれば、確かにこういう嗜好品は絶対必要という物ではないですから支援物資にはあまり入らないのではないでしょうか?また被災者も『酒を送って』なんて言えませんよね!もし、言ったとしてもTVなどでは絶対に放映しないでしょうし・・・。酒を飲まない僕ですが、昨日は酒を買って来て同封しました。大量購入でしたので重いのが欠点ですが、確かに思いつかなかった物でしたので買って来ました。ついでにタバコも手に入らないかもしれないので買って来て同封しました。
 喜んでもらえればいいのですが。

復興計画

2011年04月24日 07時12分39秒 | その他
お上達はまだ解らないのでしょうか!
津波対策にまだ堤防を作ろうとしています。
津波がどんな物なのかがまったく解っていないようです。
たとえ20mの堤防を作ったって無駄ですし、その周辺にはもっと強い津波が行くことが!

津波は波という名前が付いていますが、波とは全く違います。普通の波は風などによって出来ますが、津波は地殻変動によって海底が盛り上がり、それに押された海水の盛り上がりによって発生し、その海水の盛り上がりが回りに流れ下って平らになる現象です。よって引くことはないと考えた方がいいです(勿論津波の後は引き波という反動があるのですが、それは相当後になってからの事です)。皆様も今回の惨劇をTVで何度もご覧になっていると思います。瓦礫と共に海水(津波)が陸地を遡って行きます。決して引くことはありません。次から次に海水が押してくるので引くのはもっとずっと後になってからです。要は、幅何百㎞の川だと思っていただければ判りやすいです。そこに堤防を作るという事はダムを作るという事ですから、必ずいつかは乗り越えて来ます。その時は矯めた力を発散しますのでもっと強大な力となっています。そして、もし乗り越えられないとすると(垂直的に力を放出できない時は)、今度は水平的に力を放出しようとしますので、堤防が切れた場所もしくは低くなった場所は甚大なパワーをもって破壊されるのです。つまり津波は波と言うよりは大きな海水の流れと思った方が考えやすいです。例え堤防で水を止めたとしても後から後から来る水にどんどんと押された水かさが増し、ついには堤防を越えてしまいます。たとえ津波の高さが3mでも、堤防で止めたら次々に押して来る海水でどんどん高さを増して何十mにもなります。そして、もし超えられない堤防を作ったとしてら、その押し寄せる力は堤防が低い所か無い所に集中します(例えば堤防が終わった場所や川の河口など)。堤防を作るという事は、自分さえ助かればいいという利己的な手段でしかありません。よって、例えばある村で高さ10mの堤防を作ったら、その隣の村はもっと高い堤防を作る必要が出て、その村が対抗して15mの堤防を作ったらその隣の村はもっと高い堤防を作る必要が出て来て・・・際限のない堤防の競争が始まってしまうのです。

 菅さんは山を削って高台を作ってそこに民家を作る構想を発表しました。このことを聞いた僕はちょっと信じられない心境でした。こんな子供騙しをまともに考えているとしたらあまりにもレベルが低すぎます。もっとも、この考えは菅さんが誰か専門家といわれる人から言われて発表しただけなのでしょうが、その考えた人のレベルが低すぎて呆れてしまいます。自然の摂理にまったく理解が無いというか、自然に対してあまりにも高飛車というか、無知というか・・・。そんなことしたら今度はその高台が崩れます。自然は何億年の歴史をもって一番安定した形で残っているのです。つまり、人がいじらない形が一番安定した地形なのです。もしもこんなことしたらその安定を破壊する事になります。ですから人が高台を作ったりしたら自然は安定した地形を取り戻す為、地盤沈下して最終的には地滑りを起こして民家はグチャグチャになります。それだけではありません。高台を作るという事は山を壊すということです。山は総ての源です。いい山が良い水を作ってそれが良い海を作って豊かな海が出来、それによって品質の良い海産物が生まれてくるのです。その大元である山を壊してしまうなんて・・・山は古代から育まれ良い状態を作ってきたのです。もしも壊してしまえば、元に戻すのにはまた何千年・何万年という歳月がかかるのです。そこまでの犠牲を払う必要があるのでしょうか?
 それと、今回の津波の上がり方をみていると、津波が川伝いに遡って行くのが判ります。これは川を護岸して直線にしてしまったことによるものです。川は本来蛇行して護岸なんてありません。この柔らかい岸が津波の力も緩衝し、蛇行することによって津波が遡る能力も弱めるのです。自然は良く出来ているのです。っていうか、完璧なのです。それを人間が短絡的な考えをもっていじった結果は決して良くは出ません。自然は人が手を加えることなく放っておくことが総ての災害を最低限に防いでくれる最大の防御法であることを知ってもらいたいです。
 復興と言う名の下での金儲け・・・えげつないです。

復興へのヒント・・・若者の車離れが日本を不況にした

2011年04月22日 23時09分10秒 | 社会
今回の地震は巨大でした。もっとも関東より北の人は知っているのでわざわざ言うまでもないことですが、関東以南の人はあまり実感がないと思うので敢えてことわっておきます。で、自慢できるのが新幹線です。時は丁度あの○○系という先が15mもある新しい新幹線が東北新幹線で走り出したところでした。そのチケットも信じられないくらいの高値がついて世間から『大馬鹿だね』と言われるほどイケイケの時でした。もっとも、趣味なんてみんなマスターベーションですからそういう高値で買った人もそれはそれで価値があるのだと思います。僕らが小遣いを貯めて買う高級な和竿なんかだって、こういう趣味がない人からすればただの棒切れです。でも、その新幹線、あの地震の時は総て自動停止して総ての乗客が無事でした。これは素晴らしい事です。これは世界に自慢が出来ます。こんな未曾有と言われる地震でもその機能がしっかりと作動したのですから、この先は何があっても大丈夫であるような錯覚に陥るほどアッパレなことでした。
 それに、スカイツリー。あれも、あの地震の時に作業員は居なかったのでしょうか?想像ですが、多分あの先っぽで作業していた人も居たのではなかったの思われます。現在スカイツリーは世界一の高さになっていて、そして世界一と言われる地震に耐え、そこで働いている人たちの安全まで確保していたのです。これもまたアッパレです。
 きっとその他にもアッパレな事が沢山あるのではないでしょうか。日本の技術はたいしたものです。
 で、話はコロッと変わるのですが、友達が車を変えました。以前このBlogでも紹介したレースをやっている人です。そしてその話を聞いてびっくり!ぶつからないのだそうです。勿論彼には物足りないパワーですが、家族も乗るのでその辺は我慢です。そして、オートドライブに設定しておくと(車間距離の設定も出来るらしい)、高速などで渋滞していてもその車間距離を保って付いて行き、前の車が車線変更したりすると音で合図してくれるそうです。勿論パワーだってその気になればもっともっと出せるのでしょうが、一般人が運転するには充分過ぎるパワーです。とにかく至れり尽くせりです。車体剛性も相当なものであることは見ただけでも判りますし、実際凄いらしいです。もうこれ以上がないというほど凄いです。
 やはり日本の車は凄いです。僕が若いころは満足できるような車は無くて、その分改造などもお巡りさんは多目に見てくれました(警察官の人間性にもよりますが)ので、ある程度車を解っている人はみんな自分なりにいじって乗ってました。早い車を見つけると追いかけて行ってドライバーに色々と聞いたりして、自分の車をもっと良くしようと努力しました。こんなことをして作り上げた車はまるで自分の分身のような感じがして、愛らしく感じ、大切に乗っていました。こんなふうに乗っていた車も改造では壁が見えて来て、しかもメーカーからどんどんと自分の好みに合った新しい車が発売されるので、ある時を機に買い替えを余儀なくされます。新しい車が来ると、勿論それはそれで嬉しい事なのですが、上記のように思いが通ってしまった車を手放す方が悲しくて・・・ディーラーの人が乗っていくとき、その後姿が見えなくなるまで送って、見えなくなるといきなり涙が出て来て・・・。そんなことを何度も体験しました。多分、自分の中で車を擬人化し、治療したりしてどんどんと良くして行くことに喜びを感じていたのだと思います。たかが一つの機械なのに、その別れは人との別れと同じ気持ちでした。ある時などは一晩中泣いていて女房に笑われたこともあります。しかし、今となってはそんなことはなく、新しい車が来るとさっと今までの車を出せてしまったりします。多少別れの悲しさはありますが、新たに来た車との出会いの喜びの方が上回ってしまうのです。そんな時、以前のあの車に対する熱い気持ちが欲しいなぁ・・・なんて思ってしまいます。何かに熱くなる事、それはタナゴ釣りでも車でも、その方法は何でも良いのです。何かに打ち込んでいるときはとても幸せです。そして、僕自身だけではなくて、そういう熱くなっている人が大好きです。
 ある時、中学校の時の同窓会がありました。知り合いが企画して友達が友達の情報(住所など)を集めて、判る人だけに連絡をして集まったのですが、50人近く集まってみんなで『あのときはこうだったなぁ』とか話しながらワイワイ・ガヤガヤで、まとまりは全くありませんでしたが、僕自身も自由に振舞えたのでとても楽しい同窓会でした。卒業してからかなりの時間が経っていたので、もう誰なのかわからない人がほとんどです。でも、『誰だっけ?』と言葉を掛けて話し出すと名前の記憶と面影で『あいつだ!』って判って来ます。それほどみんなが変わってしまいました。特に女性は大きく変わってしまった人が多く、えらくおばさんになってしまった人が居たり、中には素敵なレディーになっていたりして、見ていてとても面白かったです。僕の場合は当時から超有名人だった(?)ので、ほとんどの人が覚えてくれていたようでした。で、自己紹介は割愛できましたが、中には本当に判らなくなっている人も居ました。当時僕が心を寄せていた女性は所帯窶れしてしまって、当時の面影がまったく無くなっていてびっくりしました。女性は嫁ぐ相手によって随分と変わるもんだと思いました。そこで、女性から見た男たちはどうなんだろうと思って聞いてみました。そうしたらやはり『随分変わったよね。良くなっている人も居るし、かわいそうな人も居る。』って。男から見てもある程度は判りましたが、女性から見てもそれは同じようでした。当時モテモテの男も頭が禿げ上がって活気が無く、総てにおいてやる気が失せていて、男としての魅力が0になっていたりしてました。かと思えば、当時はたいした奴ではなかったのに、ナイスミドルになって良い年を重ねて来たことが解る人も居たりして・・・その違いって何だろう?って興味が湧きました。そして、相当な数の同窓生に聞いて回りました 『今何の仕事してるの?』と『何か趣味やってる?』ってことを主に聞いて回りました。そしてはっきりしたのが、何か熱くなれる物を持っている人が若くいられるということです。例えばいい具合に年を取っている人は『明日も仕事。今日は思いっきり遊んで、明日はまた頑張るぞー』って言うのに対し、やつれた人は『明日、また仕事だよ。やだなぁ』って。この違いはその人の人生には大きな差になります。そこで『明日、また仕事だよ。やだなぁ』って人に『なんで?』って聞き返しました。僕の場合、釣りも好きですが仕事も大好きです。僕の仕事で喜んでくれる人がいると解った時にこの上ない幸せを感じます。ですから仕事が嫌だと思ったことは一度も無かったのでこの人の言葉に不思議を感じました。で、その人にそのことについて詳しく聞いてみました。彼は市役所に勤務していました。基本的に役場と言うところは市民のために働いている訳ですから、そこで働いている人たちは市民にとってはありがたい人たちです。ですから、ガンガン仕事して市民のために頑張れば幸せを感じられるのではないかと思ったのです。しかし、彼からの応えは意外な物でした。『・・・だってさぁ。仕事なんて沢山やればやるだけミスの確率が上がるじゃん。そうしたら上司に怒られる回数が増えるじゃん。で、何よりもそんな一生懸命やったって給料は同じだし、同僚からもいい目で見られないじゃん。だから仕事はなるべく受けないのが良い事なんだ。』ですって。オイオイ、お前ら僕らの税金が給料になってることを忘れるなよ!一生懸命やってくれよ!って言いたかったですが、ああいう大きな組織ではあり得る事です。ここからは想像ですが、きっと彼はなるべく仕事を渡されな言うように毎日コソコソ下を向いて仕事をしているのでしょう。とても辛い毎日です。毎日毎日こんな辛い事でも、彼にとってはお金を得る唯一の手段ですから我慢に我慢を重ねて毎日を生きているのです。こんな状況下で若々しくいられる筈はありません。それに対していい具合に年を取っている人、この人は酒屋さんでした。お父様と一緒にやっています。若気の至りもあって、様々な提案を父親に投げかけ、それが採用された時は嬉しいし、加えてそれが僅かでも売り上げに影響したら本当に幸せだと言っていました。ですから、仕事が楽しくて仕方ないという状況でした。加えて彼は「お客さんにいかに満足してもらうか?って365日考えちゃう癖が付いちゃったよ」って言ってくれました。今はお父様も亡くなられ彼が一人でやっていますが、お店も大きく拡張して現在もかなり良い状態であることは外から見ていても判ります。
 この二人、皆様が友達にするとしたらどちらでしょうか?やはり、魅力的なのは色々と考えながら日々を楽しくすごしている方ではないでしょうか?こういう人は友達もどんどん増えて楽しい人生を過ごせるのだと思います。ですから、僕はそういう人が好きなのです。そして、僕自身も熱く何かをしていたい人間の一人です。釣りもその一環です。

 で、最近の若い人を見ていてこういう熱き心を持っている人が少なくなっているような気がしてなりません。勿論そうではない人がほとんどなのですが、ニートなんて言葉が出来るくらいですからその傾向は強いのだと思います。僕らの時代は三無主義と言って無気力、無関心、無責任の三つが揃った人がそう言われていました。多分同じか、もしかして違うかもしれませんが、限りなく近い人たちだと思いますが、いつの時代でもこういう人は目立たない存在ですのではっきりはしません。でも、いつの時代にも居てたことは確かです。一般の男の子はみんな車やオートバイに熱中してました。授業中に友達から廻って来る車やオートバイの雑誌(週刊誌)を片っ端から読み漁りました。僕のお気に入りはプレイドライブという雑誌でした(今でもあるのでしょうか?)。プレイドライブは主にラリーがメインの雑誌でした。僕自身も載ったことがありますし、僕らのラリーチームの人たちが結構出ていたからその戦績や活動を見てみんなでバカにしたりして楽しんでました。オートバイは文字通りオートバイの総合雑誌でした。かなりブ厚い雑誌でしたが、ほとんどがコマーシャルでしたので安価で購入することが出来ました。オートバイは車と違って価格的にいつでも手が届く範囲ですから、コマーシャルも端から端まで総て見てました。そんな事をしながらお金があったらいい車やオートバイが買えるのになぁ・・・ラリーにも勝てるのになぁ・・・なんて身の程知らずの事を考えてました。でも、学生はお金がないので(一部の人はありましたが、僕の場合ということで)『いつかは・・・』ってことで、とりあえず今ある手持ちの車をどうしたら早くなるか(当時は改造も警察はそれほどうるさくなかった。もっとも外見はほとんど変わらなかったのですが)?そしてどう運転したら早く走れるか?を常に考えていました。色々な部品を買って来ては取り付けて、もし工作が可能なら自分で部品を作ったりして好みの車に仕上げていったものです。これは僕に限ったことではなくて、僕の周りの人たちはみんなそうして車を作っていました。中にはボロボロに見える車でも、乗ってみると妙に早かったりして・・・。何かでお金が入ったり、親の許可が下りた時には即刻少しでも良い車に乗り換えたものです。こうした我々の要望に応えて、車業界はどんどんと魅力的な車を打ち出してきたものですから、我々は指を咥えてみていて、それこそ『いつかは・・』ってことで憧れていたものです。そして卒業して自分で働き出し、給料を貰えるようになると倹約に倹約を重ねて、まずは憧れの車を手に入れたものです。車業界は売れるものですからどんどん成績を伸ばし発展して、いつの間には日本の車は世界一と言われるほどにまで成長して行きました。要は良い循環が出来たのです。当時は車のレースもラリーもそしてオートバイのロードレースもモトクロスもトライアルも、勝つのはみんな日本車でした。ただ、悲しいのはドライバーやライダーはほとんどが日本人ではなかったことです。日本では暴走族とかいって他で能力を発揮できない若者が自己顕示欲を発散するために訳のわからない車やバイクでアウトローに走り回って嫌われていましたので、ちょっと練習したりすると暴走族ではなくても後ろ指を指されたりしました。それに加えて警察もうるさくなって、国内で芽を出すことが不可能になってしまっていたのが原因だと思います。それでも車業界はどんどんと発展を続け、日本の車の優秀性を世界に知らしめ、世界中で日本の車がどんどんと売れて世界中の人が日本車を欲しがり、その需要から関税を掛けられた日本の車はかなり高価(国内で買うよりも)になったにもかかわらず世界中で売れまくり、売れるからメーカーも開発費が掛けられ、より素晴らしい車を出してくるものですから、より良い循環が出来てどんどんと工場もでき、下請けも多くなって雇用が増え、そしてあのバブル期に入っていきました。その後も順調に売り上げを伸ばしたこの業界は日本経済にも多大な貢献をして日本は世界が認める経済大国となったのです。
 ところが、いつの間にかそれも終息を迎えました。まずは若い人たちの車離れから始まりました。要は国内では警察がうるさくてその性能を発揮することができないのですから良い車の必要がないのです。しかも都会は渋滞が激しく、待ち合わせなどでは時間通りに着かないので不便し、車を持っていればその維持費(駐車場代、保険代、税金など)が掛かるわけです。不便な物をもって維持費がかかるのではたまったものではありません。電車やバスのような公共交通手段を利用した方がよほど的を得ていたわけです。そうすると車業界に曇りが出てきました。当然開発費が減り、他の車と共通部品を使ったりして個性もなくなって来て尚更魅力が無くなってきました。そうすると尚更車離れが増して・・・今度は車業界に悪循環が起こってしまったのです。こうしてバブル期が終わり、世界が認めた日本の技術力も影をひそめてしまいました。

 今、日本は復興・復興とみんなが声を揃えていて、僕もそれに賛同しますがみんなどうしていいのか?分からないのが現実でだと思います。実際日本は国土が小さな国ですので資源があると言っても高が知れています。ところが日本には素晴らしい技術力が眠っています。ただ、開発費が出ない状況下ですからその技術力が影をひそめているだけだと思います。資源は有限ですが、技術は無限です。これを無くして皆様が満足できるほどの日本の復興はないと思います。ちなみに原発もその技術は世界に高く買われていますが、今回福島でどんな事をしたって駄目なときは駄目なのです。その上、何かがあった時には沢山の人に多大な迷惑や障害を起こすのですから、こういうことは絶対にやってはいけないと思います。勿論、放射能が即時に消せる薬でも開発されたのであればその範疇ではありませんが。
 このように、人にもその人その人の個性があるように、日本の国には日本の国としての個性があるはずです。それは何なのか?を考え、そこを重点的に伸ばしていくことが復興の一番の早道だと思います。

追加
 昨日、仕事を終えてから野暮用があって車で出かけました。4車線の道を走っていて、対向車を見ているとそのほとんどが一人で乗っています。一人を移動させるために一台の鉄の塊を動かすだけのエネルギーを使うのですからもったいない話です。と言いながらも僕も一人で乗っていましたが。雨が降りそうでしたし、何よりも寒い日だったので車しか考えれれなかったです。ちなみに、台湾では高速道路料金が乗っている人数によって変わります。あやふやですが、二人で乗っていると一人で乗っている車の半額(?)とかそういう割引があるのです。ですから、高速の乗り口にはヒッチハイクの人が沢山います。一人で乗るより二人にしてしまった方が高速代が安いからです。
 で、どうしてこんな無駄が平然と行われているのかと言いますと、そういう車しか売られていないからです。僕が思うにはチョイ乗りの車、つまりは一人乗りで少々の荷物が積めて低排気量(400㏄くらい)でそこそこ楽しめる車を作ってほしいのです。オートバイでは400㏄もあれば物凄いパワーですから一人乗りであればそこそこ走る車は出来ると思います。僕らはノロノロ走る車では嫌なのです。早く走れる車はゆっくりも走れますが、遅い車は早くは走れません。最低でも一般の車に迷惑を掛けない程度の加速、減速、操作性が欲しいのです。その昔50㏄の車が売られたりしましたが、まったく売れませんでした。それは遅すぎるくせに細い道では他の車に迷惑になったからです。一人乗りで小さくて他の迷惑にならない事。そして雨風が防げ、少々の荷物が載せられること。要はカートにボディーを付けたような車。こんな車が出来ないかなぁと思います。出来たらシャーシとエンジンは別売(マウントは一緒にしておけば積み替えも可能)にして、エンジンも選べて(パワーがあるやつとか、燃費がいいやつとか)、車のスタイルも選べるようにして・・・エアコンやオーディオ、はたまたカーナビ等もオプションで。・・・その他シートの色や形なども色々と選べる。・・・つまりはユーザーの好みがそのまま反映することができる車。こんなのが出来たら日本らしさだと思います。

今回は車に例を取ってお話ししましたが、日本の技術を生かす方法はまだまだ沢山あると思います。日本の技術の潜在能力は物凄いはずです。原発のように人に迷惑を掛けない分野では開発費が無かっただけです。もっともっと日本の素晴らしさ、そして日本らしさを世界にアピールして、尚且つ日本の潜在能力が潜在でなくなるようになれば素晴らしい事だと思いませんか!




統一地方選のツケ

2011年04月13日 22時42分44秒 | その他
先日、統一地方選が行われ、民主党の惨敗に終わりました。いままで、我々国民に美味しい事が出来ると言っていた党です。、そして、それに対して財源がないからそれらの美味しい事は絶対にできないと言っていた自民党から政権を奪った党です。しかし、その後にあってもマニフェストに書いてあることはほとんど没の状態。その上3.11の後一か月もしないうちに増税をちらつかせる始末。失態を書いていたら枚挙に暇がないのでこの辺で終えますが、基本的には以前のマニフェストは基本的には小沢さんが作ったもので、反小沢の菅さんはそれをしたくもないでしょうし、出来ないと思います。これが国民と菅さん政権の一番のすれ違いです。ですからこの結果は当然の結果であり、なるようになったということです。ですから今後小沢さんが党首、もしくはそれに近い実権を握らない限り近い将来民主党は政権を手放すことになるでしょう。
 今回の統一地方選は3.11にまみれて行われた選挙でしたので、各候補者の意心表明もしっかりされないまま行われた選挙です。世間は東北や福島の話題で飽和状態でしたので、仕方ないかもしれませんが、有権者たちは上記のようなことを考えてとりあえず投票したのだと思います。
 僕が住んでいる地区では3人を決めるために5人が立候補してました。各候補者のHPを読んで誰に投票するか決めようと思ったのですが、HPを見てみたら『これからどうする』なんてことは書いて無くていままでの実績ばかりでまるで自画自賛。誰がやっても変わらない事をあたかも自分でやったように言っている人がほとんどです。そこで、いろいろと探しまくってやっとある程度決定することが出来ました。そして気が付いたことがありました。みんな環境問題に触れていながらその具体案は触れず、道路や河川の整備などの環境破壊を推し進める、とまるで正反対の事を平気で言っていることです。まるで解っていない奴らがよくもこうしてのうのうと言えたもんだとびっくりでした。道路や河川の整備は自然破壊の最たる物なのですよ!そんな中、唯一道路や河川の整備にはあまり積極的ではない候補者がいましたので、当然ながらこの人に投票しました。結果は最下位で残念でしたが、例え落ちたとは言っても、僕のような人間がいる事がその票数に反映されたので、それはそれで良いと思います。それよりも、こういう矛盾していることを言っている人たちが選挙で勝ってしまう事が問題です。こういう人が行政をしているから今回の福島原発のようなことが起こってくるのです。
 ご存じの通り、現福島県知事は原発を強力に推し進める民主党のご意見番と言われる渡部恒三の甥っ子です。前福島県知事の佐藤栄佐久さんは原発の推進派ではなく、福島第一原発は3~40年が稼働限界だとされていたので、それに従って原発を廃炉にすべく手続きを行い徐々に機械を停止させようとしました。当然ながら原子炉の寿命を延ばし能力を上げるプルサーマル計画も許可しない方針で、一時期には完全に停止させもしました。こんなことからでしょうが、収賄事件をでっちあげられて失脚し、その後福島県知事に当選したのは、渡部恒三の甥っ子で恒三の秘書だった佐藤雄平でした。こんな人が知事をやっていたのですから福島に原発が存在するのは当然といえば当然です。しかも腹立たしいのは、こんな事が起こったらあたかも原発反対派のようなスタンスをいきなり取ってしまったことです。推進派なら最後まで自らの意を貫きなさい。そしてもし、路線変更するのであれば『今までの事は間違いでした』と潔く謝りなさい。その両方ともできない人を選挙で押す人も呆れた人たちです。つまり、福島がこんな事になった原因は、民主党の渡部恒三とその一族であり、それを支援した地域住民だと言っても過言ではないという事です。
よって、客観的に見れば、自分たちが選んだ人たちがやってきた事によってもたらされた事故ですから補償の必要はないと思われても当然という人も居るかもしれません(政府はそういうスタンスも考えています)。住民は私利私欲に惑わされることなく、正しい事、正しくない事をしっかりと考えて投票するべきです。絶対の安全なんてあり得ないです。原発に隕石が落ちるかもしれませんし、アルカイダなども照準を合わせているとうい噂もあります。例えば今他の原発にアルカイダが旅客機一発突っ込ませれば、多分日本の経済は破綻し、日本は潰れます。
 福島県の県会議員は良く解りませんが、福島原発に絡む土建屋さん絡みの人も多いのではないでしょうか?たしかにそういう人が県議になると、これに関わる仕事が増えて地元が盛り上がるのは確かです。そして今までそれを利用して沢山の人が潤い、雇用も増えて地元の村興しには絶大な効果があったと思います。でも、その結果がこれです。繰り返しますが、原発によっていままで潤ったのだから補償の必要はないと言われたらそれまでです。要は美味しい所だけ貰って美味しくない所は東電や政府任せでは話が美味すぎるということです。本日、政府は原子力損害賠償委員会を立ち上げたようです。10人ほどの専門家が話し合って被災者の賠償範囲などを検討するという事です。彼らがどういう賠償を考えるかは判りませんが、例えもし東電や政府が補償を支払ってくれたとしてもそれは実際に被った損害に比べたら微塵なものでしょう。例えばこれらの補償は一時の物で永久的ではありませんから、永遠に残る遺伝子を持ってしまった人たちや何億年もの半減期を持った放射性物質が撒かれた土地に対しては多分補償はないと思った方が良いです。要は、今回の事故では結果的に我々が大損をすることが確定してしまったのです。

 話を戻して先日の統一地方選ですが、当選した人たちがに原発について記者が尋ねると、一人を除いてみんな『充分な安全を確保しながら進めていく』とコメントしてました。今まで何度も書きましたが充分な安全なんてありません。今回のような(もしくは今回以上の)大地震、大津波、はたまた隕石が落ちて来る可能性も0ではありません。そして、もし何かが起こって原発にそれなりのダメージがあった時には当然ながら今回や今回以上のことにもなり得ます。ですから、以前も書きましたが『放射能が即刻止められる薬が出来るまでは原発は推進してはならない』のです。電気はなにも原発でしか作れない訳ではありません。火力発電、水力発電、太陽光発電、風力発電・・・等々、様々な方法で電気を作ることが出来ます。ですから何も原子力発電にこだわる必要なんて全くないのです。ただ、他の発電では議員さんや土建屋さんがあまり儲からない(分散する)ので原発になっているだけで、今になって思えば、一個の大きな発電所で沢山の電気を作るより、効率は悪いかもしれませんが小さい発電所を沢山作った方が、今回のような計画停電(無計画停電?)のようなこともなくなりますので、我々にとっては良い筈です。それなのに、今回の当選者たちのほとんどが原発には前向きで他の発電には消極的です。『今の日本で原発がないなんて考えられない』などのたまう人までいて・・・なんて馬鹿なのでしょう。二酸化炭素云々を言う人もいますが、それは後の話です。今現実に苦しんでいる人がいて、同じ事が起こる可能性がある場所がまだまだ沢山あすのですから。『今だから、日本だから原発があるなんて考えられない』と言うのであれば真っ当な考えだと思います。今の時期に原発を推進する馬鹿たちを当選させてしまった地区の人たちも本当にそうお考えなのでしょうか?もし、有権者たちが本当にそう思っているのだとしたら即刻考えを変えた方がいいです。いつかは福島と同じ目に遭います。これはいつかは判りませんが、必ずいつかは来ます。特に耐用年数が過ぎているか、近い原発は、それも遠い将来ではないでしょう。現在、日本はすでに世界の笑いものになっています。原爆を体験した唯一の国である日本人として恥ずかしい限りです。


放射線のお勉強など

2011年04月10日 02時48分12秒 | その他
ここにメルアドは載せていないのですが、遊びに来た方が僕のメルアドを探し出して私信をくれます。その内容はほとんどが僕へのエールですが、見ていると放射能の事についてあまり知られていないようなので、今日は放射能の基礎について僕が知っていることを書きます。

まずは言葉です。放射線の話をする時、言葉は結構重要です。

放射線:単純に光だと思ってください。ただ光と違うのは物質を通り抜ける性質(透過性)が大きい事です。皆様が医者に行ってレントゲンとかCTとかの撮影をしますよね。あれは物を通過するという放射線(X線)の性質を利用した物です。しかし、通り抜けると言っても100%通り抜けるのではなく、通りやすい所と通り辛い所があります。一概には言えないのですが、一般的には硬い所が通り辛く、柔らかい所は通り安いです。よって、レントゲンでは柔らかい皮膚や肉は通り抜け、硬い骨や歯などの硬い所は通り辛くなりますので、その後にフィルムに当てれば通り辛い所と通りやすい所のコントラストが出来てそれがレントゲン写真となります。

放射能:放射線を出す能力のことを言います。

放射性物質:放射能を持った物を放射性物質と言います。基本的には総ての物から微弱な放射線が出ていますので、総ての物が放射性物質なのですが、一般的に放射性物質というとある程度以上の放射能を持った物について使われることが多いです。現在気にしなければならないのはヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137です。
 ヨウ素131:半減期は8日。甲状腺に集まる習性がある。
ストロンチウム90:半減期は29.1年。骨や骨髄に影響を出しやすい。毒性が高いので今回のような事故の時は一番気にしなくてはならない放射性物質。
 セシウム137:半減期は30年。集まり安い所はないが、あえて言えば筋肉に集まりやす        い。

線量:放射線量のことを略して線量といいます。文字通り放射線の量です。

単位:放射線の単位はいろいろありますが、今世間で良く使われるのはシーベルトとベクレルです。シーベルトはSvと記載されます。ベクレルはBqと記載されます。一般的にシーベルトとだけ言ったらSv/h(一時間あたり)であり、ベクレルとだけ言いったらBq/kg(1kgあたり)ということです。ベクレルは放射性を持った物質がどのくらいの量の放射線を出しているかを表した単位です。シーベルトは人体に与える影響の大きさを表した単位です。
 ベクレルが大きければシーベルトも大きいわけですが、単純な事ではなさそうです。そこには実効線量係数というのがあって、放射性物質の種類ごとに人体に与える影響の大きさが違うからです。例えばヨウ素では、経口摂取の場合の実効線量係数は2.2×10-8です。よって、2000Bqの放射能を持ったホウレン草を1kg食べたら2000 Bq/kg × 2.2×10-8Sv/Bq = 0.000044 Sv/kgです。
ここで実効線量係数を言うとヨウ素の場合は先の通り。ストロンチウム90は2.7×10-6
セシウム137は1.3×10-8です。これとまた別に経口摂取ではなく吸入摂取の実効線量係数がそれぞれにあります。面倒臭いので細かい計算をしたい人とはhttp://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ONを使ったら簡単にはじき出してきます。


放射線の種類
 ・α線:透過性が低く、紙一枚で遮蔽できます。しかし、体内被曝では問題になります。
 ・β線:要は原子から飛び出した電子です。電子薄い金属でも遮蔽できます。
・γ線:コンクリートの壁や鉛の板で遮断できます。原子核から放出された電磁波です。
 ・X線:コンクリートの壁や鉛の板鉛で遮蔽されます。これも電磁波の一種です。
 ・中性子線:金属も簡単に通過してしまいますが、唯一水を通過しません。

この位で大丈夫だと思います。


で、一番気になるのが人体への影響だと思います。

累積被爆について
人の平均寿命は80歳くらいでしょうか?例えば色々な機械がありますが、80年も使える機械って少ないと思います。これは動くことで擦り減ったり、その機械を構成している部品の材質が劣化して来る事が主な原因ですが、人体だって、関節などはそのままでは擦り減ってしまいますし、いろいろな臓器はそのままでは劣化してしまいます。そこで人体はいつも新しい細胞を作って古い細胞を殺して新しい細胞に生まれ変わりながら営まれ、維持されています。そのスピードは案外速く、6~7年で体の総ての細胞が変わるらしいです。その細胞が生まれ変わるときは元の細胞とまったく同じ細胞がが出来ないといけないので、その総てを記憶した遺伝子と言われる物が細胞が新しい細胞が出来る度に伝えられて行くのです。この時が一番放射線の影響を受けやすい時です。よって、細胞が活発に生まれていく臓器や細胞が活発に活動している幼児などが影響を受けやすいということです。大人より子供、子供より幼児の方が影響を受けやすいのはそのためです。また成人では(TVでも有名になった)甲状腺や、骨の中の骨髄という所で白血球が次々に作られているので血液の癌と言われる白血病になりやすいと言われるのはそのためです。不妊症も同じ理由からですが、女性より男性の方が確率が上がるのは女性の場合、一か月でみても卵子はそれほど生産されないのに対し、男性の精子は沢山生産されるからです。
 上記のことから、放射線による被害で避難するときは若い人からが基本です。人情的にはお年寄りを優先したいのですが、放射線被害に限っては細胞が活発に動いていない(つまりは放射線による影響が比較的少ない)お年寄りは最後にするしかないのです。

そして人体への影響で一番注意しなくてはならないのが後発する影響です。放射線の人体への影響は、巨大な線量が当たれば勿論即時に症状を出します。先日タービン建屋で貯まった水に足を入れた人が被曝して火傷症状を出したのなんかはその例です。しかし、よほど巨大な線量を当てなければ直ちに人体に影響はありません。一般の国民はこんな巨大な線量の場所(原発の敷地内とか)には行かないので、核爆発でも起こらなければこの問題はありません。枝野さんが言っているのはこのことです。ところが先にも述べましたが、すぐに出なくても後で出て来る人体への影響が恐いのです。何故かというと、その時には判らない訳ですから、後で発症して例えば裁判を起こしたとしても、多分裁判長は『明確な因果関係は認められない』となるに決まっていますので、何の補償も受けられないのです。現在これは政府や東電にとっては美味しいところなので行使してます。つまり、なるべく測定値を公表しないという事です。そうすれば、後になってしまえば『測っていないので知る得なかった』と平気で言えますから、我々は泣き寝入りするしかないのです。
 話を元に人体への後発の影響について述べます。先にも述べましたが放射線は遺伝子に影響を及ぼすものですから、その遺伝子は子・孫・ひ孫と代々、ほぼ永久に受け継がれていきます。子の顔や性格が遺伝していくのはこの遺伝子があるからです。その遺伝子が壊されるのですから、その影響が将来的にどの時点で出るのかはまったく判らないのです。場合によっては今は大丈夫でも何千年とか何万年も後に出る可能性だってあるのです。ですから、これに関してはまったく分かっていないというのが正直なところです。要は影響らしいものが出現でたとしても(時間が経ち過ぎているので)因果関係が判らないのです。症状としては癌、白血病、不妊症に加えて不妊症や奇形児の発生が良く言われます。例えば奇形児の発生を例にとってお話ししますと、僕の子に奇形児が出来たとします。そして、お爺ちゃんが広島で被曝していたとします。その場合、その子の奇形が果たしてお爺ちゃんの被曝によるものなのかどうかははっきりしなくて当たり前です。では、まったく関係がないかというとそうでもなくて、やはり被曝した人たちの子孫には奇形の発生は他に比べて多くなりますので、間違いなく影響はあります。よって、枝野さんは『こういうあるかないか判らんもんで大騒ぎしないで冷静に対処してくれ』と言っているのだと思うのです。ですからあの『直ちに・・・』発言は正しいのですが、いかにも責任逃れの発言なのです。僕が考えるには政府の先頭を切って大ウソで国民のパニックを防ぐ枝野さんは大変だと思いますよ。でも、良く考えてみればそもそも大ウソの塊であるマニフェストで政権を取った党ですから、国民だってそう思って対応しなくてはなりませんね。
 もし奇形児が生まれたら、本人は勿論、その子の親だってそれはもう大変な人生になることは想像に容易です。しかし、現実は想像をはるかに超えた苦労が沢山あるようです。勿論、奇形児の発生は放射線を浴びてなくても起こり得る事なのですが、先にも述べましたが放射線を浴びる事によってその確率が上がるのです。それを冷静に判断して各自で対処してくれと言われても皆様は全く判らないと思います。専門家だって解らないことだらけの世界ですから我々が解らないのは当たり前の事です。これで冷静にいられるでしょうか?また、どう対処しろというのでしょうか?こんなことを平気で口にする政府やコメンテーターはとんでもなく無責任な奴らとしか言いようがありません。
 要は、放射線は例え少ない線量でも、人体への影響は多かれ少なかれ必ずあるのです。しかも、普段から宇宙からの被曝もあるのですから、それらも加えてどのくらいの被曝量になっているのか?を考察する必要があるのです。
 例えば2.4mSvが自然界から受ける線量だとします(世界平均)。そして、今回の事故で福島原発由来の放射線2.4mSvが確認されたとします。で、このような場合、政府の言い方としては『自然界からの放射線量と同じですから大丈夫です』となるわけです。これはおかしいです。自然界から2.4mSV、それに福島原発から2.4mSvですから合わせて4.8mSvを浴びているのです。皆様にあっては、こういう姑息な言い方にも十分に注意してないと簡単に騙されて『大丈夫だ』って事になってしまいます。コメンテーターなんか完全に足し算ができない人のようです。

被曝量の計算
 被曝量の計算は線量×時間です。上記のように足し算で計算したものも一瞬浴びた時と長期に浴びた時は影響の度合いは違って来ます。1時間浴びたものと2時間浴びたものでは、当然ながら2時間の方が危険性は2倍に増します。要は掛け算です。ここで注意しなくてはならないのがヨウ素です。ヨウ素は半減期が8日と短いため、例えば最初に高い放射線量でも一週間後ではほぼその半分の線量になっている訳ですから、ただ単に掛け算では出せないのです。ただ、危険性を考えた場合は多目に考えた方が無難なのでそのままでも良いと思います。それに比較してセシウムやストロンチウムは半減期が長い(○十年単位)のでほとんどそのままで結構ですし、ウランやプルトニウムになれば半減期が超長い(億年単位)ですから(そんなに長生きする人はいませんが、遺伝子はずーっと遺伝していますのでどんどん傷付けられています)そのままで正しい値が出ます。
 また被曝の様式によっても被曝量は大きく変わってしまいます。被曝の様式には体外被曝と体内被曝があります。要は被曝させる放射線源が体の外にあるか中にあるかです。体外被曝とは体の外に放射性物質があって、そこから出た放射線を浴びる事を言います。これに対して体内被曝とは体の中に放射性物質を取り込んで、そこから出る放射線を浴びる事です。例えば食物に放射性物質が混ざっていて食べてしまった場合などがこれに当たります。そして体内被曝には消化器被曝と呼吸器被曝があります。要は放射性物質を食べたのか、呼吸で吸ったのかの違いです。外部被曝の場合はほとんどの場合が一瞬の事が多いですが、内部被曝の場合は長時間です。消化器被曝は食べ物に乗って消化管を通り、ほとんどの場合便と一緒に排出されてしまいます。それに比べて呼吸器被曝は呼吸で吸った放射性物質が肺にくっついてしまうので、ほとんどの場合排出されません。よって、一生物ということです。勿論消化器被曝でも胃や腸管のヒダの間に入って何日間も出ないこともありますが、基本的には人体の異物排除機構が働くのでほとんどが排出されてしまいます。この事から一番危ないのは体内被曝のうちの呼吸器被曝で、次が消化器被曝で最後が体外被曝という事になります。要は放射性物質が体の中にある時間と比例しているだけのことです。

※注意
 上記のように放射線は手を洗っても風呂に入っても服を掃っても体を通過している光ですから除去できるはずはありません。このような行為で除去できるのは放射性物質が体に付着した場合だけです。今回の福島原発事故で当然ながら微細な(目に見えない)放射性物質は空中に放出されてわけですから、それを取り除くだけです。しかし、その取り除かれた放射性物質は放射線を出し続けています。そしてそれらは我々の体を通過して遺伝子を傷つけ続けているのです。よって、あまり効果があるものではありません。勿論、服などに放射性物質が付いていれば長期間の被曝になるので、やらないよりはやった方がいいかな?程度の事です。それより、空中に放出された放射性物質から受ける放射線(特にγ線)は鉛で囲まなければ防ぎようがありません。ですから、歯医者なんかでレントゲンを撮るときは防護服という鉛入りの重い服を着せられるのです。手を洗ってもマスクをしても、出かけた後服を叩いてもまったく無意味です。今もあちこちに浮遊している放射性物質から皆様は放射線を浴び続けています。でも、まだそれはいいのです。一番良くないのはその微細な放射性物質を呼吸をすることによって空気と一緒に吸い込んでいるということです。
 よって、今あちこちで放射能が検出されていますが、その地域に住む人たちは、間違いなくみんな被曝者です。後でこの件が収束してきたら東電と政府に物申さなければなりませんね。

【追補】
心配な事・・・放射線汚染された土
 人や動植物など、命を持った総ての営みに細菌やバクテリアが絡んでいます。例えば良く聞く大腸菌だって人体には必要な細菌ですし、皆様が水槽で魚を飼育していれば濾過槽のバクテリアがとても重要な事を理解しているでしょうし・・・。そして、この細菌やバクテリアは物凄い細胞分裂をしながら生きているのです。ですから、放射線の影響も大きく出るのではないかと思っています。特に農業では作物を作る土壌が大切で、いい土壌とはいいバクテリアが住んでいる土なのです。これを作るため農家の人たちは何十年の歳月を費やして作ってきたのです。もっとも、土は放射線の透過率が良くないので表面的なものですが、それでも表面でもいいバクテリアが死んで悪いバクテリアが繁殖し、しれが徐々に深いところまで浸透していくことも充分に考えられます。また、今までいたバクテリアの遺伝子が傷つく事によってとんでもないバクテリアになって、それが繁殖して来ることも考えられます。いずれにしても見た目は今まで通りの土でも、内容はまったく違う土になってしまう可能性があります。そうすると今までのような農業はできなくなります。現在は風評被害だなんて言っていますが、これは一時の事です。しかし、バクテリアをやられた後の土壌はまったく変わってしまっているでしょう。もっとも、放射線を浴びる事によって農業をするのに抜群に良いバクテリアに変わる事もないわけではないのですが、確率的に低いです。でも、たとえわずかでもそこに希望を持つしかなさそうです。
 農業への例を書いてみましたが、このようにバクテリアは総ての生命の営みに必ず関与していて、その活発な細胞分裂によって、放射線の影響は免れず、それが我々を含めた命というものにどのように影響を出してくるのかはまったく未知です。未知は恐いです。そして、このことは福島原発周辺に限った事ではありません。大気中の放射性物質を観測する包括的核実験禁止条約(CTBT)機構準備委員会は7日、福島第1原発から放出された放射性物質が太平洋上などを移動し、25日ごろまでに北半球全体に拡散したと報告をしています。ですから、人体に影響があるほどではないとはいえ、すでに北半球に蔓延したのですから、そこに住むバクテリアたちには少なからず影響が出て来るはずです。それは明日かもしれませんし、何万年後かもしれませんが。
 また、チェルノブイリでは放射線(放射性物質?)を食べる細菌が見つかったとのこと。この情報の真偽は判りませんが、もし本当なら、すぐにこれを福島に撒いてみたらどうでしょう。自然は自己再生能力を持っていますので、地球はこうして正常を取り戻そうと、けなげに頑張っているのです。金に目が眩んだ奴らの後始末をするために。
 2011年3月25日3時0分のasahi.comで原発から北西に約40キロ離れた福島県飯舘村では20日、土壌1キログラムあたり16万3千ベクレルのセシウム137が出たと報告されています。この値は1平方メートルあたりに換算して326万ベクレルで、チェルノブイリ事故では、1平方メートルあたり55万ベクレル以上のセシウムが検出された地域は強制移住の対象でした。つまりあのチェルノブイリでさえ非難したレベルの約2.5倍の線量を観測していながら、日本ではまだ何にもしていないというお粗末さ。しかもセシウムの半減期は約30年ですから100年は使い物にならない場所となってしまったわけです。


 今日も雨が降っています。以前、水道局の放射線量が増加したのは雨で空中の放射線物質が落下したからだと言っていましたが、今はどうなのでしょう?もう空中の放射線物質は無くなったのでしょうか?そんことはないはずです。北半球を覆ってしまったくらいですから今でも封じ込める事ができていないのは明らかです。だとしたら・・・また隠蔽?


 4月9日(土)18時50分配信のYahooニュースで、『経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は9日午前、記者会見し、原発の安全対策に不備があったことを認め、根本的に見直す方針を明らかにした。その上で「今回の経験を踏まえ、これまでのことにとらわれず、すべてのことについて見直す必要がある」と述べた。』と。
 皆様はこれを聞いてどう思うでしょう?僕はカチーーーンと来ました。まったく腹立たしい奴です。安全対策に不備があったことを認めたのは当たり前ですが、「すべてのことについて見直す必要がある」ということはまったく必要がありません。原発はもうほぼ永久に止めなくてはならないのですから。・・・あなた達のお陰で日本と日本人は世界の嫌われ者になってしまったのですから。そこをよーーーく考えて下さい。絶対の安全なんてあり得ません。例えば隕石が落ちて来ても大丈夫ですか?アルカイダに狙われても大丈夫ですか?そんな安全こそ絶対にないことです。

これからの原発
 一機で莫大は電気を生み出す原子力発電所はとても優秀な発電です。しかし、今回の事で、何か予期せぬ事態になったらとんでもなく広範囲に恐ろしい事が起こってしまうのが明らかになりました。それでも、優秀な発電であることは認めます。でも安全性と優秀である事はまったく別問題です。むしろ優秀な発電法はそれだけエネルギーを持っているのですから危険性は増すわけです。つまり安全性と優秀性は反比例の関係です。ですから原子力推進派の方々が経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官のように懲りもせずに、これが収束したら再び推進したい気持ちは解ります。でもそれは間違っています。自分達がやってきた事で世界中に迷惑をかけ、世界中を不安にしているのですから。でも、推進させることができる唯一の方法があります。それはすぐに放射能が消せる薬品を開発することです。そうすれば例え隕石が落ちてきても、その薬をヘリで撒けば一瞬で放射能がなくなるわけですから安心です。そういう薬ができるまでは総ての原発の建設(計画も含めて)も廃止、現在動いている原発も即刻停止はやむを得ない事と思います。勿論、現在稼動している原発を総て止めると電気の供給量はまったく足りなくなる事は判ります。でも、これでいつまた大地震などによって他の原発に同じような事が起きるか分からない状況です。そんな中で稼動させることは人道上許されない事です。現在、東電が世界中の人々にどれだけの迷惑をかけ、不安を与えているのかを解ってもらいたいです。そうすれば経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官のような発言はあり得ないことです。身の程知らずにもほどがあります。

福島原発・・・こんなんでいいの?

2011年04月06日 00時24分41秒 | その他
①南風
これから夏に向かって風向きがだんだんと南風になります。そうすると福島原発から発せられた放射性物質がその風にのって津波被災地に向かいます。そしてそこには隙間風スースーの仮設住宅に住んでいる被災者が居ます。地震で津波でやられてその上放射能に苦しめられる可能性があります。大丈夫でしょうか?

②放射性汚水の排出
 それにしても福島原発の低レベルの貯まり水の排水は早かったです。今までこんなに早かったことはありません。何せ発表してその日の晩にはもう排出を始めているのですから。もう世間が何を言おうと否応なしと言ったところでしょうか?前回も書きましたが低レベルと言っても100倍ですよ!それも量が半端でありません(11,500t)。低レベルなんて言うと、いかにも大丈夫な印象を我々に与えてしまいますが、あくまでもトレンチなどに貯まっている測定不能なほどのレベルに比べて低いというだけの事です。本来なら2倍とか3倍とかでも???なのに100倍ですから低レベルとは言えないでしょう。海は世界に繋がっています。『日本の沿岸だから勝手にさせろ』と言われても半減期が何億年もある放射性物質を含む汚水を垂れ流して海外からの反発は必至だと思います。早速韓国からはあったようです。
 外国から見れば、勝手に日本で作った物なのですから、それで自分たちににまで迷惑かけるなよってことです。自分でやったことを自分で尻拭いができないのは子供です。子供はわがままですからそういう子にはお仕置きが必要になります。必ず海外からこれに見合ったお仕置きがあると思います。東電が政府の許可を取ってやったことですが、海外からしてみればそんなことは関係なく日本がやったということでしょう。一般的に考えれば赤の他人に迷惑掛けるくらいだったら陸上に垂れ流して自分たちが不便を被るのは当たり前でしょう。東電はなんて甘えん坊なのでしょう。勿論そんな事をしたら国民からのバッシングは最高潮になると思いますが、もうすでに東電は東電としてやって行ける訳はないので死んだ気になってそのくらいの事をするしかないでしょう。現在の東電は世界の嫌われ者になりました。そしてその代償はいつか僕にも降りかかってくるでしょう。
 恐いのは上記のように「もう何でもあれ」で、しかもあの急ぎようからすると高レベルの汚水もある程度一緒に流してしまうくらいの事はやる心配がありますが大丈夫でしょうかね?枝野さんは『モニタリングを強化する』を連呼してますが、モニタリングに出たらもう遅いのです。水は拾えませんから。

③他の原発
 日本は今回の地震で学ばなくてはならない事が沢山あります。例えば津波。日本は海に囲まれた島国で、原発は総て海沿いに建設されています。これは物凄く危険な状況が他の原発でも続いているという事です。まさか他の原発は大丈夫だと言って稼働を続けているのではないでしょうね?今回の事から大丈夫はないという事を学んだはずですが。

④学校での計測
 福島では小・中・高等学校の線量を測り、安全性を確認しているようです。安全かどうかの放射線量は大人の基準ではないでしょうね?子供たちの安全基準となるものの根拠は何なのでしょうか?もしそんな基準がないのであればただのパフォーマンスでしかなく、そんなことをしている人はすぐに原発に行って原発の修理を手伝った方がいいです。あの原発の対処に今の人数では少な過ぎです。また、年齢によって放射線感受性は違うので、それぞれに安全基準が違うと思います。それらが安全だと言える基準とその根拠は?もっとも放射線感受性が高い幼児に照準を合わせるのでしょうか?

⑤外国からの援助
 これはなにも原発だけでなく、地震や津波の被害まで含めたことなのですが、世界中から様々な援助を頂いています。とてもありがたい話です。以前のバブル期に日本人は世界の嫌われ者でした。それでも日本がこのような大災害に合ったらみんな応援してくれています。本当にありがたい事です。これから日本という国を続けて行くのであれば永久にこの感謝の気持ちを忘れないで下さい。ワーっと騒いですぐに忘れてしまう日本人にこれはとても難しい事のように思われます。大丈夫でしょうか?

⑥コウナゴからも放射能を検出
福島原発から60㎞離れた北茨木沖で4,080Bqという高い放射能を持ったコウナゴが発見されました。
 以前僕がヒラメ釣りに通っていた船宿は基本的には漁師さんで、僕らのような遊漁者がいない時には漁師してます。そして、その主なものがコウナゴでした。でも、最近はコウナゴが捕れなくなって嘆いていました。コウナゴはイカナゴの赤ちゃんで、それらはその辺りに住むフィッシュイーター(魚を餌にしている魚)たちの餌になっています。放射線に汚染されたコウナゴを食べた魚は当然ながら体内被曝をします。そうすると食べた魚は放射能を蓄積していきます。こうなると該当地域のフィッシュイーターたち(例えばヒラメやイカ、タラやアンコウなど)は間違いなく高レベルの放射能を持つようになります。
 こんな状態で②につながるのですから・・・大丈夫?
 もっとも、今回計測されたのは放射性ヨウ素(NHKではセシウムと言っていましたがセシウムだったら大変ですね。僕の聞き間違えでしょうか?)の値みたいです。ですので賢い皆様はお判りでしょうが、もしヨウ素だったら例えば上記のコウナゴだって、冷凍して一週間置いておけば概ね2,040Bq、3週間置いておけば1,020Bq,また一週間置いておけば610Bqとなって暫定規制値よりかなり放射線レベルが下がるのでとりあえずは食べられます。しかしながら、発表はいつもの通り放射性ヨウ素だけで、その他半減期が長いセシウムやストロンチウムに関しては報告がありません。よって、上記のようなことをして無理して食べる必要などまったくなく、他に放射線に被曝していないコウナゴが沢山売られていますのですからそちらを買った方が良いのは当たり前です。ただ、今日の市場の取引では通常の1/2から1/3で取引されていますので、こういうのは外食産業が買い付けます。よって、外食するとこういう物を口にしてしまうことは避けられませんので要注意です。
 そしてこれからは海流に乗って、また、魚自身が泳ぐことによって放射能を帯びた魚たちはその生息域をどんどんと拡大していきます。もうこうなるとどこの魚が安心だとかそういう話ではありません。これからは外国産の魚しか安心して食べられなくなるでしょう。もっとも魚を食べないと死んでしまう訳ではないのでそれでも充分ですが。
 問題はこの知見を得た時間と発表した時間です。捕れたのは1日だそうですが、発表は今日(5日)です。その間、我々はしらないのでコウナゴを買って食べます。しかも、場合によっては踊り食いなんていう食べ方もありますので(『女郎人(めろうど)』と言って飲み屋さんなどにあるようです)鮮度が重要視されます。よって、すぐに食べてしまうのです。それを知っていながらこのタイムラグは問題です。皆様もTVで見ると思いますが、放射線量を測定するのは線量計で一瞬で測定できます。捕ってから岸に上げるまでの時間をさておいても数時間のうちには判ります。、今回もこの間にコウナゴを食べてしまって被曝した人がいると思います。勿論枝野さんが言うように『直ちに影響はありません』ですが、後で出る可能性が高いです。成人ならガンや白血病、若い人ならそれに加えて不妊症や奇形児の出産などです。これは一代で出るとは限りません。孫やひ孫に代になって出ることもあるので要注意です。そんな大切な事さえすぐに発表しない政府は。。。開いた口が塞がりません。

⑦魚の暫定規制値
野菜の暫定規制値はあるのですが(2,000Bq)魚には暫定基準値がないなんて馬鹿な事を言っていますが、専門の方たち・・・大丈夫ですか?
 魚からだろうと野菜からだろうと果物だろうと食物からであればほぼ一緒ですよ。こう書いている今日、そのようにしたらしいです。いずれにしてもこのような原発事故はそれこそ未曾有ですので知見がありません。という事は過去にデータがないし、ましてや計算で出る事でもないので、安全かどうかも解らないのです。それでもまだ『(毎日食べなければ)安全です』って。どうなってるんでしょ?この人の脳みそはどうなってるんでしょ?解っていない事をあたかも知っているかのように・・・神様みたいですね。

⑧自粛による二次災害
 岩手の酒屋の人が『自粛もいいですが、お酒の出荷が少なくなっているので、自粛より花見をやってお酒を飲んでください。このままでは経済的二次災害です。』みたいな事を言っているようです。本当にそうでしょうか?色々な人が色々な考えを持っていますので、そういう考え方もあることは認識しました。でも、僕の考え方からするとこの人は超ノーテンキな人です。この機に及んでお金ですか?被災者の方々は、例えばうどん屋さんとかラーメン屋さんは被災者に無料で食べてもらったりしてみんなで助け合って頑張っているのですよ!経済的二次災害ということで橋本知事も小泉議員も言っているようですが、みんな金絡みの人たちでしょ。この人だって自分のお酒が売れないから言っているのでしょ。繰り返しますが、この機に及んでお金ですか!
 前回のスレにも書きましたが、僕が考えるには経済の事を語るのはまだ時期尚早だと思います。お気楽な日本人はそろそろ自粛に飽きて来ているので、こういう意見が出てくるのも解らない訳もないのですが、そういう事を言うとそれに乗っかって被災者の心を踏みにじる族が出てくるのは必至です。例えば被災して親を亡くした幼い子が、こんな状況下で花見して酒を飲んで騒いでいる大人たちを見てどう思うか想像出来ませんか?まずは人の心を大事にししましょうよ。経済の復興はそんなに急ぐことはないじゃないですか。みんなの心が癒えた頃、落ち着いてしっかりとした構想の元で新たな日本を作る良いタイミングだとは思いませんか?というより、過去の政治が行き詰まっていたのですからそうするべきだと考えます。お気楽で保守的な考え方は今までの金持ちをより金持ちにして、今まで苦しかった人たちをより苦しくすることをは明らかですから。
 僕にはどうしてこういう考え方ができるのか?不思議でなりません。これって自分の事しか考えられない、まるで国会議員のような考え方ですよね。でも、周りを良く見てください、関東地方では計画停電という無計画な停電で仕事が出来ずに減収を余儀なくされ、その上放射線を浴びせられ、通勤の電車も少なくされて・・・直接的ではありませんがある意味で被災者です。それでも、倹約して東北にお金を送り、物資を送り、節電してガソリンも東北は少なそうなのでなるべく入れないようにして、その分が少しでも東北に行くようにと考え、買い物だってなるべく東北の人がすぐに食べられるような食品は買わないようにして・・・要は少しでも東北の人たちのために少しでも役に立とうと頑張っています。そういう人の心を解って言っているのでしょうか?こんなことを言われたら僕らにとってはまさに三次災害です。こういう人の心が解らない短絡的な考え方をしているノー天気な人・・・大丈夫ですか?勝手な事言わないでください。僕自身も僅かではありますが義援金をした人間です。でも、こういう人がいるという事はもう充分な支援が行っているものと考えられますので、もう義援はしません。僕が義援したお金はどうかみんなで協力し合いながら黙々と頑張っている人たちに行ってもらいたいです。

⑨農家の被害
津波をかぶって農作物が出来なくなった農耕地は塩が入ってしまったのですぐに農作物は出来ないでしょう。もしかしたら出来るのは出来るかもしれませんが、良い作物は望めないので商品にならないか、たとえ商品になってもろくな値段は付かないでしょう。この影響が無くなるには塩が抜けて、その後に良い土を作って、それからです。農業に詳しい人から『まともな土を作るには塩が無い土でも少なくとも10年は掛かる』と聞いております。ということは塩が抜けるのに10年、その後土を作り出して10年、それで苗を植えて一年かけ、やっと出荷ができるという計算です。若い人ならいいですが、60歳くらいの人だとそれまで生きているかどうかも分かりません。となると耕地を放棄する農家が出てくる可能性があります。しかし、まだそれは良い方で、放射能汚染された農耕地は被害はさらに深刻です。まず塩ならある程度で抜けてくれますが、放射性物質はウランなんか7億年くらいでやっと半分の放射能になるわけですから、ほぼ永久に使えません。もっともウランやプルトニウムは爆発でも起こさなければそんなに広大な範囲に飛び散らないとはいえ、すでに初期の段階から原発の敷地内で検出されていますので、皆無とは言えません。ウランやプルトニウムのように半減期が億単位ではなくても、セシウムや人体への影響が大きいストロンチウムでも何十年レベルで半分の放射能になるだけですので、無くなるわけではありません。よって、放射能の農家への影響はほぼ永久と言っても過言では無いでしょう。その上、癌や子供・孫・ひ孫に渡って奇形児が出来てしまうかもしれないという不安を持ったまま過ごすのですから、この心的影響はかなりしんどいものがあるでしょう。これを政府が面倒を見るって・・・これってまさか僕らの税金じゃないですよね!この問題を起こしたのは東電をはじめ、それを推進する団体や個人です。その人たちに払ってもらって下さいね。

⑩またまた高濃度
2号機付近の海水から国の基準の780万倍のヨウ素が検出されたそうです。僕のように1億円だって想像できない小市民には780万倍というのがどのくらいか判らないくらいの濃度になってしまいました。こんな高濃度の汚染水が出ているという事はそんなに原発の事を知らない素人さんでも想像は付きますよね!・・・その通りだと思います。そして、元の放射線量と比べて今は何万倍にもなっていますが避難地域の拡大もされていなければ、まだ『大丈夫です』を繰り返している始末。これでいいのでしょうか?
ボロがどんどん出て来ているように思えて仕方ないのですが。

⑪これからの原発
 結論から言いますともう時代遅れで昭和の遺産としか言いようがないでしょう。安全神話が崩れた今、絶対の安全性は無く、もしもの時には対処ができないで国内だけではなくて世界中に迷惑を掛けまくる原発はもう止めましょう。電気が少なくなるかもしれませんが、そのくらいの事は今回のような状況を学習した今、我々は充分に耐えられます。加えてこんな物を推進してきた東電をはじめ、国会議員、市会議員、その他団体は総て要りません。いい加減ことを言っているコメンテーターも勿論要りません。要は総ての原発は無用の廃物です。今稼働している原発もいつ津波が来るかも分りませんので即刻稼働を停止し、徐々に他の発電方式(できたら自然破壊を伴わないクリーンな物)を増やしてなるべく国民の需要に応えて行くのがこれからの電力会社の使命となりました。
 それでも、まだ原発推進派は根強いようで、この機に及んだ今でも原発を増設しようとしています。金に目がくらんで国民はじめ、赤の他人(世界中の国)に迷惑を掛けてても見えないようです。こんなんで大丈夫なのでしょうか

懲りる事を学ぼう!

2011年04月04日 23時34分01秒 | その他
 先にも述べましたが、東北の被災はもうあとは頑張るしかありません。日本、はたまた世界が応援していますので、部外者の僕には被災者の心が一日も早く癒されることを祈るのみです。それに対応するのが福島原発です。こちらは現在進行形で、悪くなればって(今日は魚からも高濃度の放射能が検出される始末)良くなっている気配はまったくありません。
 先日僕は、もしもの時を考えてこちらを脱出するための工作をしてました。基本的には関西以南、場合によっては海外逃亡なんてことも考えて沢山の不動産屋さんに連絡してみました。僕には守らなければならない家族がいます。何も解らずに過ごしているワンコも居ます(画像)。これらの命を傷付けることなく僕は守り抜かねばなりません。

 まぁ、『もしもの時が来たら』っていっても、いつがもしもの時なのかはその判断が難しいです。出来れば今にでも逃げたい気持ちで一杯ですが、僕にも仕事がありますし、まるで沈んでいく船に最後まで残る船長のように、最後までここに残らなければならない仕事ですから、そんな簡単に逃げ出すわけにも行きません。ですからそのタイミングを見ているのですが、今の情報量ではとても少な過ぎてタイミングが計れません。そういう意味では政府は上手にやってますね!

 こんな日々を過ごしていると不安ばかりが先行して、精神的にとてもきつい日々です。本来ならこんな時こそ『釣り』なのですが、最悪の状況の中でも頑張っている東北の皆様を見ていると、とてもそんな気持ちにはなれませんし、復旧が始まったとはいえ、まだまだ精神的にしんどい状況ですから、釣りをすることは僕にはまだ不謹慎なことだと思えてならないのです。
 釣りに行かないので尚更色々と考えてしまいます。そのいくつか(ほんの一部です)を書いてみますと・・・

①水抜き
東電は水を抜くのに必死ですが、原子炉内の水が出てきている事が判っている現在、回りの水を抜いたら原子炉の水位が下がってまた燃料が露出して損傷して高濃度の放射性物質や高レベルの放射線が放出される事はないのでしょうか?

②野菜が売れないのは本当に風評被害なの?
 八百屋さんにはまったく放射線にさらされていない野菜が沢山あります。少しでもさらされた野菜とさらされていない野菜、皆様はどちらを買いますか?これを風評被害と言うのかは判りませんが、風評被害なら責任は消費者です。となると責任は原発ではないので補償を受けられないかもしれません。それより『我家の野菜には放射性物質が付いてしまっています。』として東電から補償を受けた方がまともだと思います。

③メガフロート
 メガフロートに入れられた高放射線レベルの水は何処に保管するのでしょうか?報道では『安全な所に』と言っていましたが、そんな所あるのでしょうか?こないだのような津波が来ても大丈夫ですか?もう『未曾有のことですので想定していなかった』は通用しませんよ。津波が来て、今沢山の船が陸に打ち上げられて破壊しているように、このメガフロートが陸上に打ち上げられて破壊したらどうなるでしょうか?学習してください。もしあるとすれば尖閣に係留するくらいでしょう(笑。間違いなく日本の領土になります。

④低放射線レベルの水を海に流すこと
 『これによる魚介類の放射能は0.6mSvほどなので大丈夫だ』と報道されていますが、人類は過去にこのような事は経験していないはずです。よって、この数値が出た根拠は?また、それでも『大丈夫だ』と言い切れる根拠は?低レベルでと言いながらも法令基準の約500倍(間違いなく高レベルだと思うのですが)、しかもその量は莫大ですよ!この水には間違いなくセシウム(半減期は約30年)が入っているはずですし、ウラン(半減期は約700,000,000年)やプルトニウム(半減期は約24,000年)、それにまったく公表されていませんがストロンチウム(後述)も入っている可能性が大です(ストロンチウム以外は敷地内でその存在があることを政府が発表している)。それでも大丈夫なのですか?

⑤普通の生活に
 一部のコメンテーターが『いつまでも今のような生活をしていると経済が動かないから』と言っていますがそうでしょうか?
 まだ津波が発生してから何週間しか経っていないのですよ!こんな事を言う人は被災者の気持ちを踏みにじる人たちです。不謹慎極まりない発言だと思います。子供を亡くし、連れ合いを亡くし、親を亡くし、家を無くし、お金も無くし・・・総てを失ったそんな人たちの心がそんな何週間で癒されているとでも思っているのでしょうか?確かにコメンテーターが言っている経済の事も解ります。でも、今一番大切なものは経済ですか?それとも人の心ですか?あなた方に被災者の痛手は解らないのでしょうか?お金はなくても豊かな心を持った人にならなければ日本は変わりません。
 それと、他にも理由があります。例えば・・以前にも書きましたが、民主党が『財源がない』を連呼している中、予算を使い切るための道路や護岸の工事はあちこちでやられてました。要は、政府は使い切れないくらいの予算を払って選挙票を集めていたわけです。今、元に戻ったらこの構造は何にも変わりません。また、護岸工事をすることによって海水の逆流が容易になったりしている現実も勉強させられました。もっともっと国を不自由にして、土建屋に予算を使い切るなんて無駄をさせないようにしなければなりません。

⑥IAEAへの報告
 気象庁はIAEAからの要請を受けて放射線の拡散について報告したのですが、これが我々には知らされていません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110404-00000603-yom-soci
気象庁はIAEAから聞かれたので報告しただけで、国民へ知らせる必要はないようなことを言っているのですが、我々は総ての事を知りたいのです。気象庁の職員は我々の税金が給料であることを理解するべきです。そうすれば誰に一番報告しなくてはならないのか分かると思うのですが。・・・分からないですか?

⑦放射性物質
 政府(東電?)が発表しているのはもっとも半減期が短い放射性ヨウ素ばかりです。セシウムでさえ発表しません。ましてや半減期が長いウラン(半減期は約700,000,000年)やプルトニウム(半減期は約24,000年)に関しては、最初だけ福島原発周辺で検出されたとありましたが、その後は全く公表されていません。加えて、ウランの核分裂反応の際にできる放射性物質として代表的なものの一つにストロンチウムっていう放射性物質があります。ストロンチウムはベータ線を放出する放射能としては健康への影響が大きい放射性物質です。その理由は半減期が約29年と長く、カルシウムと似た性状なので骨や歯に多く蓄積されます。環境中への放出があると長期間にわたって残存することから、原子力施設周辺では監視すべき主要な元素の一つとして位置づけられているはずです。それでも一切表に出て来ていません。これって調査していないの?そんなことはないと思います。もしそんな状態だったら、超怠慢としか言いようがありません。これらの物質を計測しないと国民の避難指示などが出来ませんから自分に都合の良い事しかやらないということになってしまって後にその尻拭いをさせられるのは必至です。ですから、多分ちゃんと計測されているはずです。でも、これを公表しないのは隠蔽?

⑧呼吸は大丈夫?
 福島原発から離れたあちこちで放射性物質が野菜や家畜や水道水から検出されていますが、それって、放射性物質が空中を漂って離れた場所に行った訳で、我々は呼吸によってそれを吸っている訳です。そして、それらの放射性物質は我々の肺に行っているのは明らかな事です。
 沢山の報道機関が言っているように、これは危険な体内被曝です。体内被曝には2種類あって、一つは食物(野菜、肉、水など)によって消化管から被曝する場合と、呼吸によって肺から被曝する場合があります。両方とも長時間の被曝となるので危険なのですが、消化管からの被曝は便と一緒に出てしまうのでそれほど長時間ではありません。それに比べて肺からの被曝は、ほぼ一生被曝し続けます。例え半減期が短いと言われるヨウ素(半減期は8日程度と言われています)でも、8日経ったら放射能がなくなるわけではなく、能力が半分になるだけです。ここで数学が出てきますが、例え1だって半分で0.5、そしてその半分で0.25となってどんどん小さくなるとは言え、決して0になることはありません。ストロンチウムやセシウムはもっと半減期は長いですし、ウランやプルトニウムは億年単位の半減期ですからそれこそ死ぬまででも半分に達しません。まさに一生物です。
 これでも政府は専門家と言われる人たちは『大丈夫』と言っています。おかしくないですか?

以前、尖閣のビデオを政府が隠したかったのに公表されてしまって・・・政府は(我々もですが)は懲りる事を学ぶべきです。

姉歯のマンションは?

2011年04月02日 13時41分35秒 | その他
今回の福島原発事故でも沢山の専門家が様々な番組に顔を出し適当な事をアレコレ言っていますが、根拠のない事を沢山言っています。特に放射線の人体への影響に関しては極めていい加減な事を言ってます。
 専門家と言ってもほとんどが建築や原子力の専門家を選んでいるからなのでしょうが、それでしたら医学の事は言わないで欲しいです。医学を少しでもかじったことがある人ならそのいい加減さに驚かされるとともに、それに騙されている人たちを気の毒に思うでしょう。もっとも騙されている振りをしている人も居ますので、それであればそれでいいのですが、もしも真剣に騙されているのでしたらこれは問題です。
 専門家なんて何の責任も持たずに、とにかくこの時とばかりに金儲けです。

 以前世間を賑わせて金儲けをした姉歯のマンション。あれは今回の地震でみんな倒壊しているのでしょうね!