夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

福島原発・・・こんなんでいいの?

2011年04月06日 00時24分41秒 | その他
①南風
これから夏に向かって風向きがだんだんと南風になります。そうすると福島原発から発せられた放射性物質がその風にのって津波被災地に向かいます。そしてそこには隙間風スースーの仮設住宅に住んでいる被災者が居ます。地震で津波でやられてその上放射能に苦しめられる可能性があります。大丈夫でしょうか?

②放射性汚水の排出
 それにしても福島原発の低レベルの貯まり水の排水は早かったです。今までこんなに早かったことはありません。何せ発表してその日の晩にはもう排出を始めているのですから。もう世間が何を言おうと否応なしと言ったところでしょうか?前回も書きましたが低レベルと言っても100倍ですよ!それも量が半端でありません(11,500t)。低レベルなんて言うと、いかにも大丈夫な印象を我々に与えてしまいますが、あくまでもトレンチなどに貯まっている測定不能なほどのレベルに比べて低いというだけの事です。本来なら2倍とか3倍とかでも???なのに100倍ですから低レベルとは言えないでしょう。海は世界に繋がっています。『日本の沿岸だから勝手にさせろ』と言われても半減期が何億年もある放射性物質を含む汚水を垂れ流して海外からの反発は必至だと思います。早速韓国からはあったようです。
 外国から見れば、勝手に日本で作った物なのですから、それで自分たちににまで迷惑かけるなよってことです。自分でやったことを自分で尻拭いができないのは子供です。子供はわがままですからそういう子にはお仕置きが必要になります。必ず海外からこれに見合ったお仕置きがあると思います。東電が政府の許可を取ってやったことですが、海外からしてみればそんなことは関係なく日本がやったということでしょう。一般的に考えれば赤の他人に迷惑掛けるくらいだったら陸上に垂れ流して自分たちが不便を被るのは当たり前でしょう。東電はなんて甘えん坊なのでしょう。勿論そんな事をしたら国民からのバッシングは最高潮になると思いますが、もうすでに東電は東電としてやって行ける訳はないので死んだ気になってそのくらいの事をするしかないでしょう。現在の東電は世界の嫌われ者になりました。そしてその代償はいつか僕にも降りかかってくるでしょう。
 恐いのは上記のように「もう何でもあれ」で、しかもあの急ぎようからすると高レベルの汚水もある程度一緒に流してしまうくらいの事はやる心配がありますが大丈夫でしょうかね?枝野さんは『モニタリングを強化する』を連呼してますが、モニタリングに出たらもう遅いのです。水は拾えませんから。

③他の原発
 日本は今回の地震で学ばなくてはならない事が沢山あります。例えば津波。日本は海に囲まれた島国で、原発は総て海沿いに建設されています。これは物凄く危険な状況が他の原発でも続いているという事です。まさか他の原発は大丈夫だと言って稼働を続けているのではないでしょうね?今回の事から大丈夫はないという事を学んだはずですが。

④学校での計測
 福島では小・中・高等学校の線量を測り、安全性を確認しているようです。安全かどうかの放射線量は大人の基準ではないでしょうね?子供たちの安全基準となるものの根拠は何なのでしょうか?もしそんな基準がないのであればただのパフォーマンスでしかなく、そんなことをしている人はすぐに原発に行って原発の修理を手伝った方がいいです。あの原発の対処に今の人数では少な過ぎです。また、年齢によって放射線感受性は違うので、それぞれに安全基準が違うと思います。それらが安全だと言える基準とその根拠は?もっとも放射線感受性が高い幼児に照準を合わせるのでしょうか?

⑤外国からの援助
 これはなにも原発だけでなく、地震や津波の被害まで含めたことなのですが、世界中から様々な援助を頂いています。とてもありがたい話です。以前のバブル期に日本人は世界の嫌われ者でした。それでも日本がこのような大災害に合ったらみんな応援してくれています。本当にありがたい事です。これから日本という国を続けて行くのであれば永久にこの感謝の気持ちを忘れないで下さい。ワーっと騒いですぐに忘れてしまう日本人にこれはとても難しい事のように思われます。大丈夫でしょうか?

⑥コウナゴからも放射能を検出
福島原発から60㎞離れた北茨木沖で4,080Bqという高い放射能を持ったコウナゴが発見されました。
 以前僕がヒラメ釣りに通っていた船宿は基本的には漁師さんで、僕らのような遊漁者がいない時には漁師してます。そして、その主なものがコウナゴでした。でも、最近はコウナゴが捕れなくなって嘆いていました。コウナゴはイカナゴの赤ちゃんで、それらはその辺りに住むフィッシュイーター(魚を餌にしている魚)たちの餌になっています。放射線に汚染されたコウナゴを食べた魚は当然ながら体内被曝をします。そうすると食べた魚は放射能を蓄積していきます。こうなると該当地域のフィッシュイーターたち(例えばヒラメやイカ、タラやアンコウなど)は間違いなく高レベルの放射能を持つようになります。
 こんな状態で②につながるのですから・・・大丈夫?
 もっとも、今回計測されたのは放射性ヨウ素(NHKではセシウムと言っていましたがセシウムだったら大変ですね。僕の聞き間違えでしょうか?)の値みたいです。ですので賢い皆様はお判りでしょうが、もしヨウ素だったら例えば上記のコウナゴだって、冷凍して一週間置いておけば概ね2,040Bq、3週間置いておけば1,020Bq,また一週間置いておけば610Bqとなって暫定規制値よりかなり放射線レベルが下がるのでとりあえずは食べられます。しかしながら、発表はいつもの通り放射性ヨウ素だけで、その他半減期が長いセシウムやストロンチウムに関しては報告がありません。よって、上記のようなことをして無理して食べる必要などまったくなく、他に放射線に被曝していないコウナゴが沢山売られていますのですからそちらを買った方が良いのは当たり前です。ただ、今日の市場の取引では通常の1/2から1/3で取引されていますので、こういうのは外食産業が買い付けます。よって、外食するとこういう物を口にしてしまうことは避けられませんので要注意です。
 そしてこれからは海流に乗って、また、魚自身が泳ぐことによって放射能を帯びた魚たちはその生息域をどんどんと拡大していきます。もうこうなるとどこの魚が安心だとかそういう話ではありません。これからは外国産の魚しか安心して食べられなくなるでしょう。もっとも魚を食べないと死んでしまう訳ではないのでそれでも充分ですが。
 問題はこの知見を得た時間と発表した時間です。捕れたのは1日だそうですが、発表は今日(5日)です。その間、我々はしらないのでコウナゴを買って食べます。しかも、場合によっては踊り食いなんていう食べ方もありますので(『女郎人(めろうど)』と言って飲み屋さんなどにあるようです)鮮度が重要視されます。よって、すぐに食べてしまうのです。それを知っていながらこのタイムラグは問題です。皆様もTVで見ると思いますが、放射線量を測定するのは線量計で一瞬で測定できます。捕ってから岸に上げるまでの時間をさておいても数時間のうちには判ります。、今回もこの間にコウナゴを食べてしまって被曝した人がいると思います。勿論枝野さんが言うように『直ちに影響はありません』ですが、後で出る可能性が高いです。成人ならガンや白血病、若い人ならそれに加えて不妊症や奇形児の出産などです。これは一代で出るとは限りません。孫やひ孫に代になって出ることもあるので要注意です。そんな大切な事さえすぐに発表しない政府は。。。開いた口が塞がりません。

⑦魚の暫定規制値
野菜の暫定規制値はあるのですが(2,000Bq)魚には暫定基準値がないなんて馬鹿な事を言っていますが、専門の方たち・・・大丈夫ですか?
 魚からだろうと野菜からだろうと果物だろうと食物からであればほぼ一緒ですよ。こう書いている今日、そのようにしたらしいです。いずれにしてもこのような原発事故はそれこそ未曾有ですので知見がありません。という事は過去にデータがないし、ましてや計算で出る事でもないので、安全かどうかも解らないのです。それでもまだ『(毎日食べなければ)安全です』って。どうなってるんでしょ?この人の脳みそはどうなってるんでしょ?解っていない事をあたかも知っているかのように・・・神様みたいですね。

⑧自粛による二次災害
 岩手の酒屋の人が『自粛もいいですが、お酒の出荷が少なくなっているので、自粛より花見をやってお酒を飲んでください。このままでは経済的二次災害です。』みたいな事を言っているようです。本当にそうでしょうか?色々な人が色々な考えを持っていますので、そういう考え方もあることは認識しました。でも、僕の考え方からするとこの人は超ノーテンキな人です。この機に及んでお金ですか?被災者の方々は、例えばうどん屋さんとかラーメン屋さんは被災者に無料で食べてもらったりしてみんなで助け合って頑張っているのですよ!経済的二次災害ということで橋本知事も小泉議員も言っているようですが、みんな金絡みの人たちでしょ。この人だって自分のお酒が売れないから言っているのでしょ。繰り返しますが、この機に及んでお金ですか!
 前回のスレにも書きましたが、僕が考えるには経済の事を語るのはまだ時期尚早だと思います。お気楽な日本人はそろそろ自粛に飽きて来ているので、こういう意見が出てくるのも解らない訳もないのですが、そういう事を言うとそれに乗っかって被災者の心を踏みにじる族が出てくるのは必至です。例えば被災して親を亡くした幼い子が、こんな状況下で花見して酒を飲んで騒いでいる大人たちを見てどう思うか想像出来ませんか?まずは人の心を大事にししましょうよ。経済の復興はそんなに急ぐことはないじゃないですか。みんなの心が癒えた頃、落ち着いてしっかりとした構想の元で新たな日本を作る良いタイミングだとは思いませんか?というより、過去の政治が行き詰まっていたのですからそうするべきだと考えます。お気楽で保守的な考え方は今までの金持ちをより金持ちにして、今まで苦しかった人たちをより苦しくすることをは明らかですから。
 僕にはどうしてこういう考え方ができるのか?不思議でなりません。これって自分の事しか考えられない、まるで国会議員のような考え方ですよね。でも、周りを良く見てください、関東地方では計画停電という無計画な停電で仕事が出来ずに減収を余儀なくされ、その上放射線を浴びせられ、通勤の電車も少なくされて・・・直接的ではありませんがある意味で被災者です。それでも、倹約して東北にお金を送り、物資を送り、節電してガソリンも東北は少なそうなのでなるべく入れないようにして、その分が少しでも東北に行くようにと考え、買い物だってなるべく東北の人がすぐに食べられるような食品は買わないようにして・・・要は少しでも東北の人たちのために少しでも役に立とうと頑張っています。そういう人の心を解って言っているのでしょうか?こんなことを言われたら僕らにとってはまさに三次災害です。こういう人の心が解らない短絡的な考え方をしているノー天気な人・・・大丈夫ですか?勝手な事言わないでください。僕自身も僅かではありますが義援金をした人間です。でも、こういう人がいるという事はもう充分な支援が行っているものと考えられますので、もう義援はしません。僕が義援したお金はどうかみんなで協力し合いながら黙々と頑張っている人たちに行ってもらいたいです。

⑨農家の被害
津波をかぶって農作物が出来なくなった農耕地は塩が入ってしまったのですぐに農作物は出来ないでしょう。もしかしたら出来るのは出来るかもしれませんが、良い作物は望めないので商品にならないか、たとえ商品になってもろくな値段は付かないでしょう。この影響が無くなるには塩が抜けて、その後に良い土を作って、それからです。農業に詳しい人から『まともな土を作るには塩が無い土でも少なくとも10年は掛かる』と聞いております。ということは塩が抜けるのに10年、その後土を作り出して10年、それで苗を植えて一年かけ、やっと出荷ができるという計算です。若い人ならいいですが、60歳くらいの人だとそれまで生きているかどうかも分かりません。となると耕地を放棄する農家が出てくる可能性があります。しかし、まだそれは良い方で、放射能汚染された農耕地は被害はさらに深刻です。まず塩ならある程度で抜けてくれますが、放射性物質はウランなんか7億年くらいでやっと半分の放射能になるわけですから、ほぼ永久に使えません。もっともウランやプルトニウムは爆発でも起こさなければそんなに広大な範囲に飛び散らないとはいえ、すでに初期の段階から原発の敷地内で検出されていますので、皆無とは言えません。ウランやプルトニウムのように半減期が億単位ではなくても、セシウムや人体への影響が大きいストロンチウムでも何十年レベルで半分の放射能になるだけですので、無くなるわけではありません。よって、放射能の農家への影響はほぼ永久と言っても過言では無いでしょう。その上、癌や子供・孫・ひ孫に渡って奇形児が出来てしまうかもしれないという不安を持ったまま過ごすのですから、この心的影響はかなりしんどいものがあるでしょう。これを政府が面倒を見るって・・・これってまさか僕らの税金じゃないですよね!この問題を起こしたのは東電をはじめ、それを推進する団体や個人です。その人たちに払ってもらって下さいね。

⑩またまた高濃度
2号機付近の海水から国の基準の780万倍のヨウ素が検出されたそうです。僕のように1億円だって想像できない小市民には780万倍というのがどのくらいか判らないくらいの濃度になってしまいました。こんな高濃度の汚染水が出ているという事はそんなに原発の事を知らない素人さんでも想像は付きますよね!・・・その通りだと思います。そして、元の放射線量と比べて今は何万倍にもなっていますが避難地域の拡大もされていなければ、まだ『大丈夫です』を繰り返している始末。これでいいのでしょうか?
ボロがどんどん出て来ているように思えて仕方ないのですが。

⑪これからの原発
 結論から言いますともう時代遅れで昭和の遺産としか言いようがないでしょう。安全神話が崩れた今、絶対の安全性は無く、もしもの時には対処ができないで国内だけではなくて世界中に迷惑を掛けまくる原発はもう止めましょう。電気が少なくなるかもしれませんが、そのくらいの事は今回のような状況を学習した今、我々は充分に耐えられます。加えてこんな物を推進してきた東電をはじめ、国会議員、市会議員、その他団体は総て要りません。いい加減ことを言っているコメンテーターも勿論要りません。要は総ての原発は無用の廃物です。今稼働している原発もいつ津波が来るかも分りませんので即刻稼働を停止し、徐々に他の発電方式(できたら自然破壊を伴わないクリーンな物)を増やしてなるべく国民の需要に応えて行くのがこれからの電力会社の使命となりました。
 それでも、まだ原発推進派は根強いようで、この機に及んだ今でも原発を増設しようとしています。金に目がくらんで国民はじめ、赤の他人(世界中の国)に迷惑を掛けてても見えないようです。こんなんで大丈夫なのでしょうか