夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

復興計画

2011年04月24日 07時12分39秒 | その他
お上達はまだ解らないのでしょうか!
津波対策にまだ堤防を作ろうとしています。
津波がどんな物なのかがまったく解っていないようです。
たとえ20mの堤防を作ったって無駄ですし、その周辺にはもっと強い津波が行くことが!

津波は波という名前が付いていますが、波とは全く違います。普通の波は風などによって出来ますが、津波は地殻変動によって海底が盛り上がり、それに押された海水の盛り上がりによって発生し、その海水の盛り上がりが回りに流れ下って平らになる現象です。よって引くことはないと考えた方がいいです(勿論津波の後は引き波という反動があるのですが、それは相当後になってからの事です)。皆様も今回の惨劇をTVで何度もご覧になっていると思います。瓦礫と共に海水(津波)が陸地を遡って行きます。決して引くことはありません。次から次に海水が押してくるので引くのはもっとずっと後になってからです。要は、幅何百㎞の川だと思っていただければ判りやすいです。そこに堤防を作るという事はダムを作るという事ですから、必ずいつかは乗り越えて来ます。その時は矯めた力を発散しますのでもっと強大な力となっています。そして、もし乗り越えられないとすると(垂直的に力を放出できない時は)、今度は水平的に力を放出しようとしますので、堤防が切れた場所もしくは低くなった場所は甚大なパワーをもって破壊されるのです。つまり津波は波と言うよりは大きな海水の流れと思った方が考えやすいです。例え堤防で水を止めたとしても後から後から来る水にどんどんと押された水かさが増し、ついには堤防を越えてしまいます。たとえ津波の高さが3mでも、堤防で止めたら次々に押して来る海水でどんどん高さを増して何十mにもなります。そして、もし超えられない堤防を作ったとしてら、その押し寄せる力は堤防が低い所か無い所に集中します(例えば堤防が終わった場所や川の河口など)。堤防を作るという事は、自分さえ助かればいいという利己的な手段でしかありません。よって、例えばある村で高さ10mの堤防を作ったら、その隣の村はもっと高い堤防を作る必要が出て、その村が対抗して15mの堤防を作ったらその隣の村はもっと高い堤防を作る必要が出て来て・・・際限のない堤防の競争が始まってしまうのです。

 菅さんは山を削って高台を作ってそこに民家を作る構想を発表しました。このことを聞いた僕はちょっと信じられない心境でした。こんな子供騙しをまともに考えているとしたらあまりにもレベルが低すぎます。もっとも、この考えは菅さんが誰か専門家といわれる人から言われて発表しただけなのでしょうが、その考えた人のレベルが低すぎて呆れてしまいます。自然の摂理にまったく理解が無いというか、自然に対してあまりにも高飛車というか、無知というか・・・。そんなことしたら今度はその高台が崩れます。自然は何億年の歴史をもって一番安定した形で残っているのです。つまり、人がいじらない形が一番安定した地形なのです。もしもこんなことしたらその安定を破壊する事になります。ですから人が高台を作ったりしたら自然は安定した地形を取り戻す為、地盤沈下して最終的には地滑りを起こして民家はグチャグチャになります。それだけではありません。高台を作るという事は山を壊すということです。山は総ての源です。いい山が良い水を作ってそれが良い海を作って豊かな海が出来、それによって品質の良い海産物が生まれてくるのです。その大元である山を壊してしまうなんて・・・山は古代から育まれ良い状態を作ってきたのです。もしも壊してしまえば、元に戻すのにはまた何千年・何万年という歳月がかかるのです。そこまでの犠牲を払う必要があるのでしょうか?
 それと、今回の津波の上がり方をみていると、津波が川伝いに遡って行くのが判ります。これは川を護岸して直線にしてしまったことによるものです。川は本来蛇行して護岸なんてありません。この柔らかい岸が津波の力も緩衝し、蛇行することによって津波が遡る能力も弱めるのです。自然は良く出来ているのです。っていうか、完璧なのです。それを人間が短絡的な考えをもっていじった結果は決して良くは出ません。自然は人が手を加えることなく放っておくことが総ての災害を最低限に防いでくれる最大の防御法であることを知ってもらいたいです。
 復興と言う名の下での金儲け・・・えげつないです。