夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

懲りる事を学ぼう!

2011年04月04日 23時34分01秒 | その他
 先にも述べましたが、東北の被災はもうあとは頑張るしかありません。日本、はたまた世界が応援していますので、部外者の僕には被災者の心が一日も早く癒されることを祈るのみです。それに対応するのが福島原発です。こちらは現在進行形で、悪くなればって(今日は魚からも高濃度の放射能が検出される始末)良くなっている気配はまったくありません。
 先日僕は、もしもの時を考えてこちらを脱出するための工作をしてました。基本的には関西以南、場合によっては海外逃亡なんてことも考えて沢山の不動産屋さんに連絡してみました。僕には守らなければならない家族がいます。何も解らずに過ごしているワンコも居ます(画像)。これらの命を傷付けることなく僕は守り抜かねばなりません。

 まぁ、『もしもの時が来たら』っていっても、いつがもしもの時なのかはその判断が難しいです。出来れば今にでも逃げたい気持ちで一杯ですが、僕にも仕事がありますし、まるで沈んでいく船に最後まで残る船長のように、最後までここに残らなければならない仕事ですから、そんな簡単に逃げ出すわけにも行きません。ですからそのタイミングを見ているのですが、今の情報量ではとても少な過ぎてタイミングが計れません。そういう意味では政府は上手にやってますね!

 こんな日々を過ごしていると不安ばかりが先行して、精神的にとてもきつい日々です。本来ならこんな時こそ『釣り』なのですが、最悪の状況の中でも頑張っている東北の皆様を見ていると、とてもそんな気持ちにはなれませんし、復旧が始まったとはいえ、まだまだ精神的にしんどい状況ですから、釣りをすることは僕にはまだ不謹慎なことだと思えてならないのです。
 釣りに行かないので尚更色々と考えてしまいます。そのいくつか(ほんの一部です)を書いてみますと・・・

①水抜き
東電は水を抜くのに必死ですが、原子炉内の水が出てきている事が判っている現在、回りの水を抜いたら原子炉の水位が下がってまた燃料が露出して損傷して高濃度の放射性物質や高レベルの放射線が放出される事はないのでしょうか?

②野菜が売れないのは本当に風評被害なの?
 八百屋さんにはまったく放射線にさらされていない野菜が沢山あります。少しでもさらされた野菜とさらされていない野菜、皆様はどちらを買いますか?これを風評被害と言うのかは判りませんが、風評被害なら責任は消費者です。となると責任は原発ではないので補償を受けられないかもしれません。それより『我家の野菜には放射性物質が付いてしまっています。』として東電から補償を受けた方がまともだと思います。

③メガフロート
 メガフロートに入れられた高放射線レベルの水は何処に保管するのでしょうか?報道では『安全な所に』と言っていましたが、そんな所あるのでしょうか?こないだのような津波が来ても大丈夫ですか?もう『未曾有のことですので想定していなかった』は通用しませんよ。津波が来て、今沢山の船が陸に打ち上げられて破壊しているように、このメガフロートが陸上に打ち上げられて破壊したらどうなるでしょうか?学習してください。もしあるとすれば尖閣に係留するくらいでしょう(笑。間違いなく日本の領土になります。

④低放射線レベルの水を海に流すこと
 『これによる魚介類の放射能は0.6mSvほどなので大丈夫だ』と報道されていますが、人類は過去にこのような事は経験していないはずです。よって、この数値が出た根拠は?また、それでも『大丈夫だ』と言い切れる根拠は?低レベルでと言いながらも法令基準の約500倍(間違いなく高レベルだと思うのですが)、しかもその量は莫大ですよ!この水には間違いなくセシウム(半減期は約30年)が入っているはずですし、ウラン(半減期は約700,000,000年)やプルトニウム(半減期は約24,000年)、それにまったく公表されていませんがストロンチウム(後述)も入っている可能性が大です(ストロンチウム以外は敷地内でその存在があることを政府が発表している)。それでも大丈夫なのですか?

⑤普通の生活に
 一部のコメンテーターが『いつまでも今のような生活をしていると経済が動かないから』と言っていますがそうでしょうか?
 まだ津波が発生してから何週間しか経っていないのですよ!こんな事を言う人は被災者の気持ちを踏みにじる人たちです。不謹慎極まりない発言だと思います。子供を亡くし、連れ合いを亡くし、親を亡くし、家を無くし、お金も無くし・・・総てを失ったそんな人たちの心がそんな何週間で癒されているとでも思っているのでしょうか?確かにコメンテーターが言っている経済の事も解ります。でも、今一番大切なものは経済ですか?それとも人の心ですか?あなた方に被災者の痛手は解らないのでしょうか?お金はなくても豊かな心を持った人にならなければ日本は変わりません。
 それと、他にも理由があります。例えば・・以前にも書きましたが、民主党が『財源がない』を連呼している中、予算を使い切るための道路や護岸の工事はあちこちでやられてました。要は、政府は使い切れないくらいの予算を払って選挙票を集めていたわけです。今、元に戻ったらこの構造は何にも変わりません。また、護岸工事をすることによって海水の逆流が容易になったりしている現実も勉強させられました。もっともっと国を不自由にして、土建屋に予算を使い切るなんて無駄をさせないようにしなければなりません。

⑥IAEAへの報告
 気象庁はIAEAからの要請を受けて放射線の拡散について報告したのですが、これが我々には知らされていません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110404-00000603-yom-soci
気象庁はIAEAから聞かれたので報告しただけで、国民へ知らせる必要はないようなことを言っているのですが、我々は総ての事を知りたいのです。気象庁の職員は我々の税金が給料であることを理解するべきです。そうすれば誰に一番報告しなくてはならないのか分かると思うのですが。・・・分からないですか?

⑦放射性物質
 政府(東電?)が発表しているのはもっとも半減期が短い放射性ヨウ素ばかりです。セシウムでさえ発表しません。ましてや半減期が長いウラン(半減期は約700,000,000年)やプルトニウム(半減期は約24,000年)に関しては、最初だけ福島原発周辺で検出されたとありましたが、その後は全く公表されていません。加えて、ウランの核分裂反応の際にできる放射性物質として代表的なものの一つにストロンチウムっていう放射性物質があります。ストロンチウムはベータ線を放出する放射能としては健康への影響が大きい放射性物質です。その理由は半減期が約29年と長く、カルシウムと似た性状なので骨や歯に多く蓄積されます。環境中への放出があると長期間にわたって残存することから、原子力施設周辺では監視すべき主要な元素の一つとして位置づけられているはずです。それでも一切表に出て来ていません。これって調査していないの?そんなことはないと思います。もしそんな状態だったら、超怠慢としか言いようがありません。これらの物質を計測しないと国民の避難指示などが出来ませんから自分に都合の良い事しかやらないということになってしまって後にその尻拭いをさせられるのは必至です。ですから、多分ちゃんと計測されているはずです。でも、これを公表しないのは隠蔽?

⑧呼吸は大丈夫?
 福島原発から離れたあちこちで放射性物質が野菜や家畜や水道水から検出されていますが、それって、放射性物質が空中を漂って離れた場所に行った訳で、我々は呼吸によってそれを吸っている訳です。そして、それらの放射性物質は我々の肺に行っているのは明らかな事です。
 沢山の報道機関が言っているように、これは危険な体内被曝です。体内被曝には2種類あって、一つは食物(野菜、肉、水など)によって消化管から被曝する場合と、呼吸によって肺から被曝する場合があります。両方とも長時間の被曝となるので危険なのですが、消化管からの被曝は便と一緒に出てしまうのでそれほど長時間ではありません。それに比べて肺からの被曝は、ほぼ一生被曝し続けます。例え半減期が短いと言われるヨウ素(半減期は8日程度と言われています)でも、8日経ったら放射能がなくなるわけではなく、能力が半分になるだけです。ここで数学が出てきますが、例え1だって半分で0.5、そしてその半分で0.25となってどんどん小さくなるとは言え、決して0になることはありません。ストロンチウムやセシウムはもっと半減期は長いですし、ウランやプルトニウムは億年単位の半減期ですからそれこそ死ぬまででも半分に達しません。まさに一生物です。
 これでも政府は専門家と言われる人たちは『大丈夫』と言っています。おかしくないですか?

以前、尖閣のビデオを政府が隠したかったのに公表されてしまって・・・政府は(我々もですが)は懲りる事を学ぶべきです。