夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

伝承毛鉤 Part.Ⅱ

2012年02月25日 09時29分46秒 | 渓流釣り
先のメールで僕が最近伝承毛鉤に興味を持っていることを書きましたが、昨日はその伝承毛鉤の現物を見せに貰いに行って来ました。
 で、最初に謝っちゃいます。軽々と伝承毛鉤の事を口にし過ぎました。
 沢山の各地に伝わる伝承毛鉤の現物は、やはり普通の毛鈎とはレベルが違いました。様々な工夫が成されているとかそういう当たり前の事もあるのですが、一番違うのは“凄み”でした。あの小さな毛鈎一本に注入されているオーラが違うのです。いままで沢山の毛鈎を見て来ましたが、こういう凄い毛鈎は見たことがありませんでした。軽々しく語る事さえ許されないような、そんな気迫とパワーを秘めた毛鉤たち、それが伝承毛鉤でした。

 昨夜は興奮して眠れませんでした。

伝承毛鉤

2012年02月23日 08時36分51秒 | 渓流釣り
伝承毛鉤を意識して巻いてみました。
総て自然に帰る素材で作りました。スレッドもナイロンなどの石油製品ではなく絹ですし、アイも絹糸を撚って作りました。ヘッドセメントも使用せずに頑丈に結んだだけでフィニッシュしました。ハックルはもう少し多目に巻いた方が格好良いのですが、僕の好みであっさりと仕上げてます。

テンカラの毛鈎とフライフィッシングの毛鈎を比べると明らかにフライフィッシングの毛鈎の方が見た目にも綺麗で、虫にも似ていて素晴らしく思えます。沢山の派手なマテリアル(羽など)を駆使してファンシーな毛鈎が多く見受けられます(ニンフみたいなグロもありますが)

テンカラ(和式毛鉤釣り)は、現在は普通に広まっていますが、本来は山奥の地でとても排他的に進化した釣りです。そして、その土地その土地で先鋭の毛鉤師たちが試行錯誤を繰り返して出来上がったのが伝承毛鉤と言われている物です。残念ながらそれらは個人的使用だけに留まっていました。少なくとも門外不出ではありました。今のように交通が便利でなかった当時、渓流はかなり限られた世界であり、これらの毛鈎を他の人に教えて釣られてしまったら自分が釣れなくなってしまう事は明らかですから、苦労して育ててきた自分の毛鈎を簡単に教える事などはご法度だったのです。特に職漁師たちにとってはそれは死活問題にも成り得る事ですから、これらの毛鈎は最上級の企業秘密だったわけです。よって、そのほとんどは継承される事なく闇に葬られてしまった残念は過去を持っています。
 ですから本来、伝承はされていないのですが、時として信頼がおけると見込まれた人には見せたり、少し分けてくれたりして、僅かではありますが伝承された物が現在伝承毛鉤と言われているものです。
 伝承毛鉤の特徴は無駄なものを一切取り省いた、いわゆる必要最小限の毛鈎であることです。ろくな道具もなく、ろくなマテリアルも手に入らない(羽だけは良い物があったかも)時代ですから、無駄な事は総て切り捨てて、必要最小限の道具で必要最小限の毛鈎を作り、そのハンデはテクニックで補う事を考えたのです。これが西洋の毛鈎釣り(フライ・フィッシング)との大きな違いの一つです。フライ・フィッシングでは、如何に(見た目が)虫に見せられるか?を主眼に構成されており、テンカラでは、如何に(動きが)虫に見せられるか?に主眼を置いているのです。ですから伝承毛鉤は決して美しくはありません。無骨ではありながらも機能美と言いましょうか?消去法の美とでも言いましょうか?そういう美しさを持っているように感じて来ました。

 昔はフライフィッシングで使われるファンシーな毛鈎が好きだった僕ですが、最近ではこういう伝承毛鉤に興味を持つようになって来ています。ところがこういう伝承毛鈎は上記のような理由によって、残念ながら一ヶ所でいくつもの伝承毛鉤を見られる所が少ないのが現状です。

 ところが、ある所にはあることを知り、近い将来見せてもらいに行って来ます。消去法の美しさの頂点に達した毛鉤たちをこの目に焼き付けて来たいと思っています。 
 

テンカラ

2012年02月21日 23時28分25秒 | 渓流釣り
ここのところ、管理人は毛鉤釣りにハマってます。
一昨日も行って来ました。
変な仕掛けを使って気の利いた竿操作をしていたらガンガン食い気を出して来て。。。
今の時期では珍しいほどの大きな毛鈎で入れ食いになりました。
こんな事ってあるのですね!ビックリです。
ちなみに、急に水温が上がったりした訳ではありません。他の場所はシーーーンとしてましたから。
 でも、この釣り方はあまりにも釣れてしまうので自分的に封印しました。

ヒラメのプレゼント

2012年02月13日 17時14分37秒 | ヒラメ釣り
先の日曜日にヒラメ釣りに行って来ました。7枚釣れたのですが、総ていつも通りのリリースです。釣りを終え、船頭さんから『ヒラメは?』と聞かれてリリースしたことを伝えると『何だよぅ。持って行きなよぅ。』って。脇で聞いていた奥さんが『時化でもう一ヶ月も漁に出てないから、逃がしちゃうんだったら食べたかった』って。
 ならば・・・ということで、今回再チャレンジしました。船頭さんには僕だけではなく、僕らの会の会員もいつもお世話になっていますが、一歩引いたところでいつも奥様の影がちらついています。船頭さんがこうやってできるのも奥様があっての事。また、僕らが行った時の手料理も毎回ご馳走になり、間違いなくお世話になっています。そこで今回は何とか釣って奥様に食べてもらいたいという個人的なミッションを遂行しました。
 波が高いのは事前に天気予報をチェックしていたので判っていましたが、やはりしんどいです。結局、二枚のヒラメを釣って(4㎏、3㎏)奥様にプレゼントをすることが出来ました。訳を話したら奥様はニコニコして喜んでくれて・・・今日は頑張って来て良かったと思える良い釣りが出来ました。

冬のヤリタナゴ

2012年02月10日 14時22分25秒 | タナゴ釣り
昨日は久しぶりにタナゴ釣りです。
理由は簡単。他の釣りをしようにもみんな天気が悪かったからです。
もっとも霞ヶ浦も強風で寒くて大変でした。
そんな中、数匹のヤリタナゴを釣ったのですが、その釣り方とは・・・。
普通に釣ったのでは釣りにならないので色々とやっていて新しい釣り方を発見しました。それでやっと釣れた数匹でしたので嬉しさ倍増です。大人しそうないいヤリタナゴでしょ?(自画自賛)。色はこの時期ですから。。。
 数を釣るのも良いですが、こうして苦労して釣れた時の喜びはまた格別なものがあります。

着せ替え毛鈎

2012年02月01日 23時21分56秒 | 渓流釣り
バーブレスでしか使えない着せ替え毛鈎です。(綺麗に巻けていないのは技術が幼稚なだけなのでお許しを。)
 先日、プロの人の話で『釣れない時はどんどんと毛鉤を変える必要がある』と聞きました。でも、今時分は手が悴んでしまってとても変える気が起こりません。これも釣果を落としている原因の一つかもしれないと思って、簡単に換えられるように考えました。フライではチューブフライという刺し込み式の物がありますが、結局のところ一旦ハリスを鈎から外さないと交換できないので、手が悴んだ時でも普通の毛鈎交換と全く同じなのでしんどいです。この毛鈎(?)はただの刺し込み式にしただけのものですので、鈎からハリスを外す必要がありません。ただ、バーブレスでないと外れなくなるので、バーブレスを使う事が大前提です。

邪道だなんて言わないでください。邪道なのですから(笑。
でも、こんなんで釣れるでしょうか?