夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

BIGてんから

2013年05月20日 23時15分43秒 | 渓流釣り
管理人が最近てんからにハマっているのは周知のことです。最近はてんからでサクラマスを釣りろう!などという暴挙に出ています。
 そもそもてんからっていうのは食べ頃の20cmクラスを数釣る釣り方ですのでサクラマスなどのような大型魚には向かない釣り方です。でもフライ・フィッシングでのサクラマスは絶好のターゲットとして確立しています。てんからで釣れない筈はないと思うのです。 ところが大物を目的としていないてんからではこのような大物を釣るには様々な問題点が沢山あります。その大きな問題点の一つに飛距離があります。フライ・フィッシングでは30mとか40mとか簡単に飛ばせるのですが、てんからだとロングラインと言ったって10mそこそこ。しかも飛ばせるからって言ったって毛鉤を操作するとなると一大事です。第二の問題点は掛かった後をどうするか?です。てんからの場合、道糸は強力ですが、4mほどの竿であのパワフルなサクラマスをいなせるかどうか?、ちょっと考えただけでも無理って言うものです。その他毛鉤の問題、フックアップの問題など沢山の問題を抱えているのがてんからでのサクラマス釣りです。
 釣りは沢山釣るのも良いですし、大物狙いも面白いですし、とにかく何をやっても面白いのでヤバイです。ところがこういう未開拓の釣りとなるとみんな案外引いてしまいます。折角の休みを使って行くのだから一匹くらいは釣りたいと思うからでしょう。でも、僕はどうせ100%リリースですから釣れなくていいのです。それよりいつでもチャレンジャーでいたいし、てんからの苦手分野を減らしたいわけです。多分誰もこんなバカな事はやってないのではないかと思われるジャンルは熱くなります。誰も釣ったことがないのであれば夢があるじゃないですか!
 ってことでサクラマスが遡り出す4月に一度目をつけた場所を見に行きました。僕は40cmほどのサクラマスのジャンプを見ただけでしたが、友達は明らかに50cmはあるのがジャンプしたのを見たとのこと。しかし、どこも10m以上離れた場所でジャンプしてましたので僕の射程距離のいっぱいいっぱいです。振込みで届いたとしても誘いを入れたら一瞬でポイントを通過してしまって釣りになりません。よって、このポイントを攻めるのであればどうしても15mほど飛ばせないと釣りにならないのです。そこでロングキャストの問題も含めた様々な課題を来年までにクリアして、来年にチャレンジしようと今年のサクラマス釣りは諦めました。そして来年に向けて早速練習に入りました。まず一番時間が掛かると思われた15mの振込みですが、工夫と練習で案外簡単に15mくらいは飛ばせるようになりました。こうなると一時でも早く試したくなるものです。とりあえずの毛鉤を作って早速チャレンジを始めました。すでに数回の釣行を重ねているのですが、未だに釣れていません。でも、前回は毛鉤を追ってきたサクラマスが見え、今回は見えさえしませんでしたが強烈な魚信があって・・・あまりにも強烈な魚信に呆然とした分合わせが遅れ、あわせた時は時すでに遅し。毛鉤だけがすっ飛んで来ました(画像)。魚は見えなかったのでこの魚信がサクラマスの物と断言は出来ませんが、たとえサクラマスでないにしても相当なサイズの魚であった事だけは確かです。
 あともうチョイ。あともうチョイで釣れそうな気配のサクラマス。待ってろよ! 

季節に感じて

2013年05月09日 23時50分25秒 | タナゴ釣り
 ここの渓流で毛鉤を振っていた僕ですが、山あいではついこないだまで雪が降ってたのだとか。水も冷たくてまだ毛鉤の盛期は程遠い感じがしてました。
 それにしてももう5月。そろそろどこかに春を見つけたくて久し振りにタナゴ釣りに行って来ました。
 風も少なくぽかぽか陽気だと思ってたのに大間違い。夏のように暑くて午後三時くらいで30.1℃もありました。
 タナゴ族は産卵期に婚姻色といってとても綺麗になります。たなご釣りをする人たちはそれに季節を感じながら釣りを楽しむのです。
 婚姻色はタナゴの種類によってその色合いが違います。僕は個人的にヤリタナゴの婚姻色が大好きです。タイリクバラタナゴなどのような煌びやかさはありませんが、この魚特有の雅さがあるように感じられるからです。それがなんか奥ゆかしさに思えて。。。 

 最近はタナゴから離れていたので現地の様子がまったく分からなくなっていました。有望ヶ所を何ヶ所か廻ったのですが、その総ての場所でポツリポツリと釣れるものの、色も良くなく大きさもイマイチでした。でも、数打チャ当たる作戦で次々にポイントを変えて行ったら当たりました。ここだけは大きさも数も格別でした。ただ、メスの確立がとても高い場所でした。数も型も上がり大満足。その中の一匹が画像のものです。いかがでしょう?この魚と出会うために今日という一日を費やしていたと言っても過言ではありません。
 『釣りは人生最大の無駄』って言われますがその無駄こそが釣り師の夢なのだと思います。特にたなごは捕って食べるわけでもなく、ただ釣って楽しんで、見て楽しむだけの釣りですので究極の無駄です。そんな釣りですから『粋』なのだそうです。
 ・・・納得。