夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

耐えられないこと

2011年05月30日 23時28分08秒 | 社会
子や孫が金に魂を売った大人たちの餌食となること。
タナゴ釣りをしていて、思ったことがあります。『この世で一番悪い奴は人間なのではないか?』と。その中でとりわけ悪い奴が原発推進派の人たちだと思います。そして、アンケートではそれが50%を超えると言われています。これって世の中の半数以上が極悪人って事?信じられません。

東電や政府の尻拭いを我々がすること。
東電や政府は今回の事故が起こるまで『原発は絶対に安全だ』と言い続けてきました。その反面『原発に隕石が落ちたら』まで想定してその対処法を決めています。っていうことは、絶対安全というのではなく『絶対安全』とは我々一般人への言葉であって、絶対の安全なんてないことは十分承知していたことになります。
 ところで、ほとんどの皆様は車をお持ちだと思いますが、『絶対安全』なんて車はないことは子供だって知っています。だから、いつの日か事故を起こしてしまかもしれないので保険に入っているのです。原発だって、上記のように絶対安全でないことは承知していたのですから、普通なら破格の給料を支払わないで、その分を保険に入っておくべきだったのです。つまりは、保険に入らないで車を運転していて事故を起こし、『額が大きくて払えないからあなた方が払いなさい(命令形です・・・電気料も税も強制ですから)』と言われても『ハイそうですか。』なんて言うバカは居ませんよ。ですから、少なくとも東電という会社の財産、そして東電の社員や政府の原発推進派の人たちの財産を差し押さえ、総てをお金に変えて賠償に当て、それでも足りなかったら、それからどうするか?の議論がはじまるのがもっとも普通だと思います。


埼玉だけが放射能汚染が少ないこと。
どうしてなんでしょう?一都六県で埼玉だけが放射線量が少ないのは?こういう事からして政府の発表がまともでないことが判ってしまうのです。国民を守るはずの政府が子や孫を餌食にするという極悪非道を平気で行っています。耐えられません。

ありがとうございました。

2011年05月30日 13時28分06秒 | タナゴ釣り
ここのところ地味な生活をしておりました。っていうか、ただ単にPCが壊れて新しいのにしたら設定やら何やらで時間が掛かってしまっていただけなのですが。
 PCはとても変な症状が出ました。メールは受信はできるのですが送信のみが出来なくなりました。それと、過去に撮った写真や文書のデータを開こうとするとファイルが消えてしまっています。慌てて残っているデータをブルーレイに保存しようと、ディスクを用意して再びフォルダを開くと先ほどまでなかったファイルがまた出現していたり・・・。訳が分かりません。他のファイルも消えたり復活したり・・・まるでPCが生き物のようでした。こんな状態でも幸いBlogへの送信はできたので修復は後回しになっていました。
 で、OS(Windows7)が壊れたのではないかと思ってOSを再インストールしようと思ったのですが、バックアップすべきデータが消えたり復活したりしていて、生き返った時でないとバックアップも不完全になりそうです。よって、何度もPCを再起動させたりしてとても時間が掛かりました。総て表示されているとは思いませんが、とりあえずでくるだけ表示させ、表示されただけのデータを移して、さて・・・と思ったら最近のPCってOSのディスクが同封されていないのです。というのも、買って来て一番最初にバックアップファイルというのを作って、それを保存しておいて、それがその役目をするのだそうです。で、僕もすぐにバックアップファイルっていうのを作って試したのですが、まったく駄目でした。良く考えれば壊れたものをコピーしておいても結局は治らないに決まってますね。
 そこで、PC知識が素晴らしく少ない僕がアレコレ考えるより、詳しい人に聞いた方がいいと思って、いつもPCのことを教えてくれる人に聞いてみました。そうしたら『ハードディスク(以下HDD)が壊れているのかもしれない。替えてみたら?HDDなら後でまた使えるので無駄にならない』とのことで、その人がお勧めの2tのHDDを買って来て付けてみました。でも、結局は変わらず、仕方なくPCを新調する羽目になりました。
 秋葉原に行って、色々と見て回り、PCを好みの物にカスタマイズしてくれる店で購入しました。店員の人がとてもPCに詳しい人でしたので、その店で買うのが安心のように感じたからです。そして、やっと送られてきて、設定してやっと使えるようになりました。
 先にも書きましたが、受信だけは出来ていたので今まで受信したメールが貯まりに貯まってしまいました。またこんな時にこのBlogを終える発表をしたものですから、超大量(数えていませんが、優に100超え。場合によっては200超えてるかも)のメールが入って来ていました。今までもちょくちょくメールをくれた人、それからBlogの終了を知って初めてメールをくれた人など、様々方面(釣りをしない人まで)の様々な方から着信していました。それも僕の体を案ずるものや、何とか続けられないか?といったありがたい内容ばかりです。よって、メールをくれた方々のお心に感謝し、その気持ちを伝えたいので、今その返信に一つづつ返信してます。最近はそれに明け暮れて、結果的に地味な生活のなってしまっています。今まで僕にメールくれた人は解ってもらっていると思いますが、ほとんどの場合、僕にくれたメールには一日程度で返信しています。しかし今回はPCが壊れたのでそれが出来ず、現在てんやわんやです。僕にメールをくれた方々には大変失礼をしていますが、近い将来必ず返信しますので、今しばらくお待ちください。本当に、最後の最後までこちらの不手際で皆様に迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。

 尚、霞ヶ浦で安心して釣りが出来なくなり、自分は元より人にも霞ヶ浦での釣りをお勧めできなくなったのは、兎にも角にも東電とそれを推進してきた政府および関係者です。そして、その両人(東電と政府)は責任逃れに必死で、我々に正確な情報を伝えて来ません。この事からしてここは釣りBlogではあるものの、これからは釣りBlogとしてではなく、原発事故関連がメインのBlogになると思います。これから一時も早く霞ヶ浦で皆様が安心して釣りができるようになるまで(多分、何十年か何百年後はたまた何千年後か何万年後)、僕の考えを発信していこうと思います(生きていれば・・・ですが)。よって、このBlog自体を削除してしまう訳ではないので、時々は覗いてみてください。これからは『霞ヶ浦のタナゴ釣り』から『人の楽しみを奪った福島原発』とでも題を変えて見てもらえたら幸いです。でも、もし霞ヶ浦に行ったらこれからも書き込むかもしれません。優柔不断でごめんなさい。

追伸
 今、メールを徐々に返しているのですが、総てのメールの内容は本当に嬉しいものばかりです。僕らの会は良い人が集まって本当に良かったと思っておりましたが、どうもそれだけではなく、僕のBlogを訪れていた方々も良い人ばかりのようです。今更ながらこのBlogをやって良かったと思っています。皆様、本当にありがとうございました。皆様のご健康とご発展を心より祈念いたしましてこのBlogの釣り関係の書き込みを終了させていただきます。

最近よくある嘘だらけの発表

2011年05月28日 13時31分56秒 | 社会
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110502/dms1105021657007-n1.htm
からの引用です。

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 福島第1原発事故による放射性物質の大気中や海水への放出はいまだ続いている。首都圏在住でも事態の長期化による大気や水、魚などからの被曝が気になるところだ。偏見や風評被害も広がっているだけに、あらためて正しい知識を持っておきたい。

 Q 「積算放射線量」は問題ないのか。

 A 埼玉県で観測された大気中の放射線量は最大で1時間当たり1・222マイクロシーベルトだが、これが1年間続いたと仮定すると積算で約1万700マイクロシーベルトとなる。積算100ミリシーベルト(10万マイクロシーベルト)未満でがんが引き起こされる科学的な根拠はない。

・・・がんが引き起こされない科学的な根拠もありません。しかし、がんは引き起こされないかもしれませんが、確実に遺伝子には傷を付けられてます。ちなみに埼玉はなんで放射線量が低いか分かりますか?埼玉は田舎なので行政が旧態依然としているため、政府に従順だからです。


 Q 100ミリシーベルト以上ではどうか。

 A 100ミリシーベルトの被ばくで、がんで亡くなる人の割合が0・5%増えると考えられている(この根拠はチェルノブイリのデタラメ発表に基づいていると思われます)。日本人の約30%ががんで死亡するので、仮に1000人が100ミリシーベルトの被ばくを受けたとすると、がんによる死亡が300人から305人に増える計算だ。
・・・http://tajimaiclc.at.webry.info/201105/article_1.htmlを見て頂ければこのことが嘘だと判ると思います。



 Q 魚介類は食べて大丈夫か。食物連鎖で放射性物質が濃縮されないか。

 A そもそも原発周辺で漁は行われておらず(漁協がないだけで、漁は行われています)、出荷される心配はないが、DDTや水銀と比べても、放射性物質は食物連鎖で濃縮されにくい(半減期があるからそういうことを言うのでしょうが、半減期何億年のプルトニウムなどの放出も測定されているのですから濃縮されると考えるのが普通です)。冷凍品や加工品、干物など水揚げしてから一定の時間がたったものは、それほど気にしなくても大丈夫だ。
・・・気にするしないは個人の勝手ですが、断言するのは間違っています。ここは「気にしなくてはならない」に決まっています。



 Q 調理の際に気を付けることは。

 A 念を入れるなら、野菜は洗ったり皮をむいたりするのがよい。魚の場合は内臓を取り除くことも効果的だ。
・・・『念を入れるなら』って何で前置きしたのでしょう?たとえ放射能が無くったって野菜は洗って食べるのが普通でしょ?それともこれを書いた人は洗わないで食べているのでしょうか?洗って除去できるのは降り落ちた放射性物質だけで、今後は根から吸われた放射性物質が野菜や果物の中に入ってしまうので洗っても落ちません。ただ、いまだに福島原発は放射性物質をまき散らしていますから、洗えば降り注いだ放射性物質だけは取り省かれます。しかし、そこまで無理して食べなくても死んでしまう訳でもないし、他に放射線が降り注いでいない地域の野菜が沢山あるのですからそちらを購入しましょう。
 魚は外国産を買えば安全です。
 



 Q 被曝はうつるのか。

 A 被曝自体はうつらない。仮に被曝しても、放射性物質をちりのようなものだと考え、きちんと衣服などから払い落とせばうつることはない。
・・・まったく的ハズレですが、結果的には合っています。被曝は移りません(感染しないということです)。ただこの人は放射性物質=被曝とでも思っているのでしょうか?かなり放射線学レベルの低い人です。

こういう人がこういう嘘だらけの発表をするから混乱するのです。
放射線なんて無い方が良いに決まっています。誰が人体の放射線許容量ぎりぎりまで被曝しようと考えているのでしょう?よって、大丈夫ではないのです。大気(空気)を始め、地面、食べ物、飲み物などの総てのものの放射線量が上っているのですから大丈夫なはずはありません。我々は確実に遺伝子を傷つけられています。その症状が出るのは明日かもしれませんし、10年後、1000年後かもしれません。遺伝子は子から孫、孫からひ孫と引き継がれますから、極端な話、今から10,000年後の子孫で初めて影響を出す可能性だってあるわけです。皆様はそれでいいですか?そもそも、誰がこれを書いたのかさえ書かれていません。こういう責任のない発言は慎まなければなりません。責任がなければ、このように嘘だって平気で書けます。皆様にあっては、このような時は必ずそれが責任を持った文書であるかどうか?を確認する曲を付けて、こういう信用がおけない書き込みを鵜呑みにして信じないように!

福島原発事故の責任を取るのは誰?

2011年05月27日 22時40分00秒 | 社会
一般常識の話ですが、何か問題が起きた時、その保障をするのは問題を起こした本人です。ですから、福島原発事故では東電です。しかし、東電が全ての保障をするにはその莫大な費用は我々から取った電気料でまかなうことになります。よって、結局のところ、行き着くところは我々がその高くなった電気料を支払ってそれが保障費となります。っていうことは、つなり責任を取るのは我々です。
 それでは政府が保障すると言うことになると、これまた税金で払われるわけですから、我々が一生懸命働いて得た血税から支払われることになります。っていうことは結局責任を取るのは我々です。

 これっておかしくないですか?
 今回の原発事故の保障は、手法は変わっても、支払う組織が違っても結局は我々が支払う訳です。放射能を浴びせられ、電気を止められて仕事もできず、その上何も悪いことをしていない我々に、極悪なことを平気でやってきた彼らの肩代わりまでしろと言うのですから。
 こう考えると我々は東電や政府のにとっては便利屋でしかありません。

 まずは東電関係の人、それから原発を推進して来た国会議員の総ての財産を没収して、家も土地も預金も総てをお金に換えて保障費に当て、それでも足りないというのなら、まず、東電を破産させなさい。その後でこういう議論をしなければならない必要がでてくるのが普通でしょう。やってしまった本人にもまったく責任のない国民にも同様の責任を課し、今まで散々儲けたお金はそのままにして、保障だけは最初から我々にさせようなんて考えていること自体、普通の考えではありません。
 東電がなくなると電気が買えないから国民が困るのでそういうことはできないなどと言うことをもっともらしくいう人は東電や政府から賄賂をもらっている人たちです。東電が潰れたって、すぐに他の会社が出来ます。
 今までこの上ないほどの報酬をもらって儲けて来たのですから、今までの蓄えを総て出しなさい。要は東電関係者と政府の中で原発を推進して来た議員たち(たとえば自民党全員と民主党でも渡部恒三など)の総ての財産を没収し、丸腰にして彼らにはルンペンにでもなってもらって・・・議論するならそれからです。

 これが常識です。大嘘をつてい国民をだまして良い思いをしてきた人たちには、こういう時には最悪の思いをしてもらわないと、今までの事が間違っていたことさえも気が付かないからです。

常識がない奴等は話になりません。こちらは常識を持ってしまっていますから。


お世話になりました。

2011年05月22日 17時24分49秒 | タナゴ釣り
久しぶりに霞ヶ浦に行って来ました。
目的は釣りではなく、今まで(あのペースで通っていたので)霞ヶ浦周辺の方々にいろいろとお世話になり、そのお礼を言いたくて行って来ました。とはいうものの、やはり釣り竿は持って行きました。
 釣りをするのに田畑の畔を踏んだり、庭を通してもらったり・・・まぁ、釣りたい一心でいろいろと迷惑をかけました。それでも暑い中釣っていたら、場所を移動するときに冷たい麦茶をご馳走してくれたり、『沢山釣って行ってください』と言ってくれる(勿論、僕がほとんどリリースなのを知っているからなのでしょうが)、そんな素敵な人たちに一言お礼を言いたくて行って来ました。
 『放射能が怖いので、一段落するまでは霞ヶ浦詣ではお休みします』と言うと、みんなびっくりして『この辺は大丈夫だよ』って言って残念がってくれました。自己責任に於いての行動ですのでそれもまた正しいのでしょうが、僕は僕の自己責任の行動ですのでこれもまた間違っているとは言えないでしょう。
 挨拶回りをしながら釣りをしたのですが、できたら今日はグランドスラムを!なんて思ってしまいまして、最初にヤリタナゴを釣ったら今年はアカヒレタビラも入ってくれてすぐに二種Get(写真)。そしてその後マタナゴ狙いをしたのですが、やはりマタナゴはそう簡単に釣れてくれません。随分と時間を浪費してしまったので(本湖でオオタナゴはGet)、カネヒラ狙いに変えました。ここはマタナゴもいるからです。しかし、カネヒラはすぐに釣れましたが、マタナゴは姿を見せず。結局夕方になってしまって、最後にタイリクバラタナゴ狙いです。僕がこの釣りを始めたのがタイリクバラタナゴ釣りでしたので、最後はやはりタイリクバラタナゴで締めたかったのです。そこで、豆バラ狙いに行って霞ヶ浦最後の豆バラ釣りを楽しみました。とはいうものの、20分くらいで飽きてしまったので、早々の撤退です。結局、マタナゴが釣れなかったのでグランドスラム達成はなりませんでしたが、おしいところまでは行けました。

 久しぶりの一日を霞ヶ浦で過ごしましたが、やはり緊張が解けることがなく、いつでも頭のどこかに放射能の恐怖があってリラックスはできませんでした。このような状況下では霞ヶ浦の素晴らしさを皆様にお伝えすることもできません。よって、このBlogを終了することを決意しました。大変唐突に、勝手なことを申してすみませんが、相手が放射能という目に見えない脅威であることからして、何卒ご理解賜りたく存じます。

 このBlogで皆様と楽しいひと時を共有できたことに幸せを感じ、皆様にいろいろと助けられたことに幸せを感じ、そしてまたこんな(言っては何ですが)たかがタナゴ釣りのBlogなのに、本人もびっくりするほどのヒットがあったりして・・・楽しい思い出が沢山詰まったBlog
でした。ここに、参加してくれた皆様、そして特に沢山のコメントをくれたホワマジ様やシーシー様には感謝の意を表したいと思います。
 このBlogはしばらくは残しておきたいと思っていますし、僕を幸せにしてくれた皆様の恩返しのためにもまだまだ伝えたいこと(放射能の恐さについて)があります。よってすぐすぐには閉じません。要は僕の中で会員としてのタナゴ釣りを終えるというだけの事であって、しばらくは他の安全な釣りに傾倒しますが、これからもチャンスがあればタナゴ釣りを楽しみたいと考えております。

 またどこかで違うジャンルのBlogをやろうと思っています。よって再びお会することがあるかもしれませんがその時はよろしくお願い致します。

 皆様、本当にありがとうございました。それでは・・・

暴走する政府

2011年05月01日 06時20分34秒 | 社会
30日付で内閣官房参与だった小佐古敏荘氏が辞任しました。
まずはその辞意表明を読んで下さい。

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平成23年4月29日

内閣官房参与の辞任にあたって
(辞意表明)
内閣官房参与 小佐古敏荘



 平成23年3月16日、私、小佐古敏荘は内閣官房参与に任ぜられ、原子力災害の収束に向けての活動を当日から開始いたしました。そして災害後、一ヶ月半以上が経過し、事態収束に向けての各種対策が講じられておりますので、4月30日付けで参与としての活動も一段落させて頂きたいと考え、本日、総理へ退任の報告を行ってきたところです。
 なお、この間の内閣官房参与としての活動は、報告書「福島第一発電所事故に対する対策について」にまとめました。これらは総理他、関係の皆様方にお届け致しました。

 私の任務は「総理に情報提供や助言」を行うことでありました。政府の行っている活動と重複することを避けるため、原子力災害対策本部、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、文部科学省他の活動を逐次レビューし、それらの活動の足りざる部分、不適当と考えられる部分があれば、それに対して情報を提供し、さらに提言という形で助言を行って参りました。
 特に、原子力災害対策は「原子力プラントに係わる部分」、「環境、放射線、住民に係わる部分」に分かれますので、私、小佐古は、主として「環境、放射線、住民に係わる部分」といった『放射線防護』を中心とした部分を中心にカバーして参りました。
 ただ、プラントの状況と環境・住民への影響は相互に関連しあっておりますので、原子炉システム工学および原子力安全工学の専門家とも連携しながら活動を続けて参りました。
 さらに、全体は官邸の判断、政治家の判断とも関連するので、福山哲郎内閣官房副長官、細野豪志総理補佐官、総理から勅命を受けている空本誠喜衆議院議員とも連携して参りました。

 この間、特に対応が急を要する問題が多くあり、またプラント収束および環境影響・住民広報についての必要な対策が十分には講じられていなかったことから、3月16日、原子力災害対策本部および対策統合本部の支援のための「助言チーム(座長:空本誠喜衆議院議員)」を立ち上げていただきました。まとめた「提言」は、逐次迅速に、官邸および対策本部に提出しました。それらの一部は現実の対策として実現されました。
 ただ、まだ対策が講じられていない提言もあります。とりわけ、次に述べる、「法と正義に則り行われるべきこと」、「国際常識とヒューマニズムに則りやっていただくべきこと」の点では考えていることがいくつもあります。今後、政府の対策の内のいくつかのものについては、迅速な見直しおよび正しい対策の実施がなされるよう望むところです。




1.原子力災害の対策は「法と正義」に則ってやっていただきたい

 この1ヶ月半、様々な「提言」をしてまいりましたが、その中でも、とりわけ思いますのは、「原子力災害対策も他の災害対策と同様に、原子力災害対策に関連する法律や原子力防災指針、原子力防災マニュアルにその手順、対策が定められており、それに則って進めるのが基本だ」ということです。

 しかしながら、今回の原子力災害に対して、官邸および行政機関は、そのことを軽視して、その場かぎりで「臨機応変な対応」を行い、事態収束を遅らせているように見えます。
 
 とりわけ原子力安全委員会は、原子力災害対策において、技術的な指導・助言の中核をなすべき組織ですが、法に基づく手順遂行、放射線防護の基本に基づく判断に随分欠けた所があるように見受けました。例えば、住民の放射線被ばく線量(既に被ばくしたもの、これから被曝すると予測されるもの)は、緊急時迅速放射能予測ネットワークシステム(SPEEDI)によりなされるべきものでありますが、それが法令等に定められている手順どおりに運用されていない。法令、指針等には放射能放出の線源項の決定が困難であることを前提にした定めがあるが、この手順はとられず、その計算結果は使用できる環境下にありながらきちんと活用されなかった。また、公衆の被ばくの状況もSPEEDIにより迅速に評価できるようになっているが、その結果も迅速に公表されていない。

 初期のプリュームのサブマージョンに基づく甲状腺の被ばくによる等価線量、とりわけ小児の甲状腺の等価線量については、その数値を20、30km圏の近傍のみならず、福島県全域、茨城県、栃木県、群馬県、他の関東、東北の全域にわたって、隠さず迅速に公開すべきである。さらに、文部科学省所管の日本原子力研究開発機構によるWSPEEDIシステム(数10kmから数1000kmの広域をカバーできるシステム)のデータを隠さず開示し、福井県*、茨城県、栃木県、群馬県のみならず、関東、東北全域の、公衆の甲状腺等価線量、並びに実効線量を隠さず国民に開示すべきである。 (*原文ママ)

 また、文部科学省においても、放射線規制室および放射線審議会における判断と指示には法手順を軽視しているのではと思わせるものがあります。例えば、放射線業務従事者の緊急時被ばくの「限度」ですが、この件は既に放射線審議会で国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告の国内法令取り入れの議論が、数年間にわたり行われ、審議終了事項として本年1月末に「放射線審議会基本部会中間報告書」として取りまとめられ、500mSvあるいは1Svとすることが勧告されています。法の手順としては、この件につき見解を求められれば、そう答えるべきであるが、立地指針等にしか現れない40-50年前の考え方に基づく、250mSvの数値使用が妥当かとの経済産業大臣、文部科学大臣等の諮問に対する放射線審議会の答申として、「それで妥当」としている。ところが、福島現地での厳しい状況を反映して、今になり500mSvを限度へとの、再引き上げの議論も始まっている状況である。まさに「モグラたたき」的、場当たり的な政策決定のプロセスで官邸と行政機関がとっているように見える。放射線審議会での決定事項をふまえないこの行政上の手続き無視は、根本からただす必要があります。500mSvより低いからいい等の理由から極めて短時間にメールで審議、強引にものを決めるやり方には大きな疑問を感じます。重ねて、この種の何年も議論になった重要事項をその決定事項とは違う趣旨で、「妥当」と判断するのもおかしいと思います。放射線審議会での決定事項をまったく無視したこの決定方法は、誰がそのような方法をとりそのように決定したのかを含めて、明らかにされるべきでありましょう。この点、強く進言いたします。



2.「国際常識とヒューマニズム」に則ってやっていただきたい

 緊急時には様々な特例を設けざるを得ないし、そうすることができるわけですが、それにも国際的な常識があります。それを行政側の都合だけで国際的にも非常識な数値で強引に決めていくのはよろしくないし、そのような決定は国際的にも非難されることになります。

 今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出されている。これらの学校では、通常の授業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で運用すべきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2,3日あるいはせいぜい1,2週間くらい)に運用すべき数値をこの時期に使用するのは、全くの間違いであります。警戒期であることを周知の上、特別な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの使用も不可能ではないが、通常は避けるべきと考えます。年間20mSv近い被ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて少ないのです。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです。年間10mSvの数値も、ウラン鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で(せいぜい年間数mSvです)、この数値の使用は慎重であるべきであります。

 小学校等の校庭の利用基準に対して、この年間20mSvの数値の使用には強く抗議するとともに、再度の見直しを求めます。

 また、今回の福島の原子力災害に関して国際原子力機関(IAEA)の調査団が訪日し、4回の調査報告会等が行われているが、そのまとめの報告会開催の情報は、外務省から官邸に連絡が入っていなかった。まさにこれは、国際関係軽視、IAEA軽視ではなかったかと思います。また核物質計量管理、核査察や核物質防護の観点からもIAEAと今回の事故に際して早期から、連携強化を図る必要があるが、これについて、その時点では官邸および行政機関は気付いておらず、原子力外交の機能不全ともいえる。国際常識ある原子力安全行政の復活を強く求めるものである。

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これを皆様はどう思われますか?
そもそも『内閣官房参与』とは政府が認めた専門家であり、政府では分からない事をこれらの専門家に聞いて政府が判断する資料とするために雇った人です。小佐古敏荘は東京大学で被曝線量について研究をされている人です。東京大学と言えば世界の第一線であることは誰の目から見ても間違いのない事実だと思います。また世界からも認められていると思いますし、少なくとも彼の論文は世界が認めています。そういう人の助言を無視して政府が勝手に決めて行くのであれば、それこそ参与の存在自体が無意味なものであり、意味がないのであれば辞任することがごく自然であります。勿論、彼もただ単に日当だけを考えて役を継続することは可能です。しかし、今の政府がやっていることを本当に信じてやっていたら、将来的に放射線障害者が多発することは間違いない。そうしたらその責任は誰に向けられるか?と考えた場合に、間違いなく彼ですから続けてられなかったのでしょう。
 このように、専門家も怖くなるほどのことを平気で行う政府(政府自体は素人集団です)に皆様は恐怖を感じませんか?
 また、今回のように辞める時でなければ本心を表明できない現在の政府のあり方にも疑問を感じます。

 また、小佐古氏が総理他、関係の皆様方にお届けしたという報告書「福島第一発電所事故に対する対策について」はどんな物だったのでしょう?どこも公表していないみたいです。

 今回の福島原発の事故で政府は様々な基準を好き勝手に変えています。その根拠は『今までの日本の基準は厳し過ぎる』というものです。では、政府が厳し過ぎると判断する基準はどこにあるのでしょう?そんなものは存在しません。要は過去にこういう原発事故はなかったのですからデータがないのです。データがなければ基準なんてある訳がないのです。これを良い事に政府はやりたい放題です。僕が考えるにはやはり世界が認めている機関が公表している、要は世界基準という物を採用するべきだと思います。もっとも、この世界基準でさえ、確たるデータを基にして出された値ではなく、あくまでも机上で計算された物でしょうが、それでもその値を世界が認めているのですから、日本の何人かが出した値よりは信じられる数値と思えます。そして、日本は今まではこの数値を基準にして来たのですが、今回の原発事故が起きたら、上記のようにデータがないことをいい事に、『今までの基準値は厳し過ぎた』と彼らの都合に合わせて変えてしまっているのです。勿論、絵空事で計算された数値をそのまま使用して良いのか?という事も解ります。しかしながら人体はそれに応じる事は絶対にしませんから、線量基準を上げれば上げただけ障害が出る確率が上がるのは必至です。そして、その障害に対する弁償は我々の税金で賄われるのです。ですから好き勝手にできるのです。これが『弁償は政府や関係者の財産から支払われる』とすればもう少しまともな対応になったのではないかと思います。
 今のまま政府が好き勝手していたら、子供たちや孫たち、そして永久にその子孫たちの補償を我々がし続けなくてはならない事になりますので、結局子孫にツケを回すことになります。こんなに子供たちにツケを回していいものでしょうか?少子化はどんどん加速していき、そういう賠償も一人当たりの割合が高額になって、尚更住み辛い日本になることは間違いないでしょうね。このままでは子供たちが可愛そうです。