夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

統一地方選のツケ

2011年04月13日 22時42分44秒 | その他
先日、統一地方選が行われ、民主党の惨敗に終わりました。いままで、我々国民に美味しい事が出来ると言っていた党です。、そして、それに対して財源がないからそれらの美味しい事は絶対にできないと言っていた自民党から政権を奪った党です。しかし、その後にあってもマニフェストに書いてあることはほとんど没の状態。その上3.11の後一か月もしないうちに増税をちらつかせる始末。失態を書いていたら枚挙に暇がないのでこの辺で終えますが、基本的には以前のマニフェストは基本的には小沢さんが作ったもので、反小沢の菅さんはそれをしたくもないでしょうし、出来ないと思います。これが国民と菅さん政権の一番のすれ違いです。ですからこの結果は当然の結果であり、なるようになったということです。ですから今後小沢さんが党首、もしくはそれに近い実権を握らない限り近い将来民主党は政権を手放すことになるでしょう。
 今回の統一地方選は3.11にまみれて行われた選挙でしたので、各候補者の意心表明もしっかりされないまま行われた選挙です。世間は東北や福島の話題で飽和状態でしたので、仕方ないかもしれませんが、有権者たちは上記のようなことを考えてとりあえず投票したのだと思います。
 僕が住んでいる地区では3人を決めるために5人が立候補してました。各候補者のHPを読んで誰に投票するか決めようと思ったのですが、HPを見てみたら『これからどうする』なんてことは書いて無くていままでの実績ばかりでまるで自画自賛。誰がやっても変わらない事をあたかも自分でやったように言っている人がほとんどです。そこで、いろいろと探しまくってやっとある程度決定することが出来ました。そして気が付いたことがありました。みんな環境問題に触れていながらその具体案は触れず、道路や河川の整備などの環境破壊を推し進める、とまるで正反対の事を平気で言っていることです。まるで解っていない奴らがよくもこうしてのうのうと言えたもんだとびっくりでした。道路や河川の整備は自然破壊の最たる物なのですよ!そんな中、唯一道路や河川の整備にはあまり積極的ではない候補者がいましたので、当然ながらこの人に投票しました。結果は最下位で残念でしたが、例え落ちたとは言っても、僕のような人間がいる事がその票数に反映されたので、それはそれで良いと思います。それよりも、こういう矛盾していることを言っている人たちが選挙で勝ってしまう事が問題です。こういう人が行政をしているから今回の福島原発のようなことが起こってくるのです。
 ご存じの通り、現福島県知事は原発を強力に推し進める民主党のご意見番と言われる渡部恒三の甥っ子です。前福島県知事の佐藤栄佐久さんは原発の推進派ではなく、福島第一原発は3~40年が稼働限界だとされていたので、それに従って原発を廃炉にすべく手続きを行い徐々に機械を停止させようとしました。当然ながら原子炉の寿命を延ばし能力を上げるプルサーマル計画も許可しない方針で、一時期には完全に停止させもしました。こんなことからでしょうが、収賄事件をでっちあげられて失脚し、その後福島県知事に当選したのは、渡部恒三の甥っ子で恒三の秘書だった佐藤雄平でした。こんな人が知事をやっていたのですから福島に原発が存在するのは当然といえば当然です。しかも腹立たしいのは、こんな事が起こったらあたかも原発反対派のようなスタンスをいきなり取ってしまったことです。推進派なら最後まで自らの意を貫きなさい。そしてもし、路線変更するのであれば『今までの事は間違いでした』と潔く謝りなさい。その両方ともできない人を選挙で押す人も呆れた人たちです。つまり、福島がこんな事になった原因は、民主党の渡部恒三とその一族であり、それを支援した地域住民だと言っても過言ではないという事です。
よって、客観的に見れば、自分たちが選んだ人たちがやってきた事によってもたらされた事故ですから補償の必要はないと思われても当然という人も居るかもしれません(政府はそういうスタンスも考えています)。住民は私利私欲に惑わされることなく、正しい事、正しくない事をしっかりと考えて投票するべきです。絶対の安全なんてあり得ないです。原発に隕石が落ちるかもしれませんし、アルカイダなども照準を合わせているとうい噂もあります。例えば今他の原発にアルカイダが旅客機一発突っ込ませれば、多分日本の経済は破綻し、日本は潰れます。
 福島県の県会議員は良く解りませんが、福島原発に絡む土建屋さん絡みの人も多いのではないでしょうか?たしかにそういう人が県議になると、これに関わる仕事が増えて地元が盛り上がるのは確かです。そして今までそれを利用して沢山の人が潤い、雇用も増えて地元の村興しには絶大な効果があったと思います。でも、その結果がこれです。繰り返しますが、原発によっていままで潤ったのだから補償の必要はないと言われたらそれまでです。要は美味しい所だけ貰って美味しくない所は東電や政府任せでは話が美味すぎるということです。本日、政府は原子力損害賠償委員会を立ち上げたようです。10人ほどの専門家が話し合って被災者の賠償範囲などを検討するという事です。彼らがどういう賠償を考えるかは判りませんが、例えもし東電や政府が補償を支払ってくれたとしてもそれは実際に被った損害に比べたら微塵なものでしょう。例えばこれらの補償は一時の物で永久的ではありませんから、永遠に残る遺伝子を持ってしまった人たちや何億年もの半減期を持った放射性物質が撒かれた土地に対しては多分補償はないと思った方が良いです。要は、今回の事故では結果的に我々が大損をすることが確定してしまったのです。

 話を戻して先日の統一地方選ですが、当選した人たちがに原発について記者が尋ねると、一人を除いてみんな『充分な安全を確保しながら進めていく』とコメントしてました。今まで何度も書きましたが充分な安全なんてありません。今回のような(もしくは今回以上の)大地震、大津波、はたまた隕石が落ちて来る可能性も0ではありません。そして、もし何かが起こって原発にそれなりのダメージがあった時には当然ながら今回や今回以上のことにもなり得ます。ですから、以前も書きましたが『放射能が即刻止められる薬が出来るまでは原発は推進してはならない』のです。電気はなにも原発でしか作れない訳ではありません。火力発電、水力発電、太陽光発電、風力発電・・・等々、様々な方法で電気を作ることが出来ます。ですから何も原子力発電にこだわる必要なんて全くないのです。ただ、他の発電では議員さんや土建屋さんがあまり儲からない(分散する)ので原発になっているだけで、今になって思えば、一個の大きな発電所で沢山の電気を作るより、効率は悪いかもしれませんが小さい発電所を沢山作った方が、今回のような計画停電(無計画停電?)のようなこともなくなりますので、我々にとっては良い筈です。それなのに、今回の当選者たちのほとんどが原発には前向きで他の発電には消極的です。『今の日本で原発がないなんて考えられない』などのたまう人までいて・・・なんて馬鹿なのでしょう。二酸化炭素云々を言う人もいますが、それは後の話です。今現実に苦しんでいる人がいて、同じ事が起こる可能性がある場所がまだまだ沢山あすのですから。『今だから、日本だから原発があるなんて考えられない』と言うのであれば真っ当な考えだと思います。今の時期に原発を推進する馬鹿たちを当選させてしまった地区の人たちも本当にそうお考えなのでしょうか?もし、有権者たちが本当にそう思っているのだとしたら即刻考えを変えた方がいいです。いつかは福島と同じ目に遭います。これはいつかは判りませんが、必ずいつかは来ます。特に耐用年数が過ぎているか、近い原発は、それも遠い将来ではないでしょう。現在、日本はすでに世界の笑いものになっています。原爆を体験した唯一の国である日本人として恥ずかしい限りです。