夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

釣り師 遠山品右衛門

2012年08月25日 21時46分49秒 | 渓流釣り
遠山品右衛門 1851年(嘉永4年)5月18日 - 1920年(大正9年)8月28日)
もうすぐ命日なので読み返してみました。l

この人は主に明治時代に活躍した黒部の職漁師。上條嘉門次、小林喜作などのように華やかな人生ではなかったものの、山を愛して黒部川本流と針ノ木谷の合流点(現在は黒部ダムによって出来た黒部湖に沈んだ)に小屋(平の小屋)を建て、ときおり里に下りてイワナやカモシカなどの獲物を売る生活をしていた。本名(戸籍)は里吉ということですが、これは父が息子には厳しい山ではなく、里で食って行ける事を願って付けた名前。しかし、本人は山に生きたくて勝手に品右衛門と変名していた。一度だけ上高地の嘉門次とも合っている。
 この本はその人の事について書かれている本です。とても面白くて一気読みになるのですが、今回二度目を読んで著者の甲山五一氏のフィクション部分がわざとらしく思えて来ました。でも、テンカラをやる人でしたら職漁師の生活ぶりが良く解る一冊だと思います。この本に写真がありませんが、品右衛門の毛鉤は大町山岳博物館に現存しており、それはまさに僕が良く使う『毛虫』に似てます。もし時間があったらご覧になって下さい。ただ、この本によるとボディーがないハックルだけの毛鉤がメインだって書かれていますので、この毛鈎は実際に使っていたの物とは別物の可能性があります。
 いずれにせよ、山からの恵みを頂いて生活していた人には魅力を感じます。

テストしてみました

2012年08月24日 22時11分43秒 | 渓流釣り
先の付けマツ毛毛鈎を使ってみました。
夕方の良い時間に使ってみました。
出て来てもなかなか掛からなくて、多分小さなアブラハヤだと思いました。そして、色々と釣り方を工夫して、毛鉤が見えなくなる寸前にやっと掛かってくれました。
残念ながら渓魚ではありませんでしたが、とりあえず魚が釣れるようです。

羽根ではないので使っていて型崩れし辛いのが良いです。でも、それが仇となる事もあるでしょうし(はじかれる)、渓に残した場合はずーーっと腐敗しませんので渓を汚しますのでも使う気はありません。

先日の回答

2012年08月21日 20時56分46秒 | 渓流釣り
ta28様に当てられてしまいました。
正解はバーコードです。
・・・嘘です。付けマツ毛が正解です。
だから思いっきりカールしてます(笑。

男性にはほとんど馴染みはない物ですが、知り合いが使っていて“なるほど”と思ったので娘からもらいました。
 上まぶた用と下まぶた用があるらしく、上まぶた用の方がファイバー(?)が長いそうです。娘は下まぶた用は持っていなかったので今回使用したのは上まぶた用です。

 ちなみにこれはヒャッキンでも売っているらしいですが、やたら買うと間違いなく変な趣味を持った変態野郎だと思われるでしょうから、男性諸氏にはなかなか買い辛いハックル(?)です。

 でも、こんなんで釣れるのかと思うとワクワクもしちゃいます。でもなぁ。。。硬いし。
 ちなみに付けマツ毛にも硬いのとか柔らかいのとか、カールが少ないとか思いっきりしているとかしてないとか、はたまた毛の密度が密とか疎とか、付けマツ毛の幅が長いのとか短いのとか、色とか・・・etc.あるのかなぁ?

 こんなお遊びが出来るのもテンカラの面白さです。ただ、この素材は多分プラスティックです。渓に残したらいつまでもあります。出来るだけ回収を図ると共に、できたらこういう素材ではなくて自然に帰る素材を使いたいものです。ちなみに、僕もこの一本でテストして終了します。
 

危ない毛鈎

2012年08月20日 21時10分37秒 | 渓流釣り
この毛鈎の何が危ないかと言いますと、それはこのハックルマテリアルにあります。本来の使い方ではないので、上手く機能するか?が問題です。
 そもそも、このマテリアルは当会の会員が使用して、実際にこれで一匹釣ってますので僕も巻いてみました。ちょっと固いのでもしかしたら弾かれるかもしれません。でも、実際に釣るところを見ましたし、もし弾かれるならそれもまた知見となります。

 こういうとんでもない物をマテリアルに使うのを見て、ある著名なテンカラ師の言葉を思い出しました。『世の中の目にする物の総てがマテリアルに見えてしまう』って言ってました。実際、各地の職漁師たちが使った伝承毛鉤には色々な生活用品などが使用されている物も多々見受けられます。
 そういう意味からも、何も毛鈎だからと言って鳥の羽根や動物の毛だけを使う必要はありません。ただ、僕の場合は出来るだけ自然に帰る素材をマテリアルに使いたいので、この毛鈎はあくまでもテストとして作った一本の毛鉤です。

ところで皆様はこのハックルマテリアルが何か判りますか? 

毛鉤のアイ

2012年08月18日 22時31分33秒 | 渓流釣り
普通、テンカラ毛鉤の鈎に使われる鈎はテンカラ用と銘打って売られている物やフライ・フィッシング用のものを流用したりします。それらには一般的にアイと言われる糸を接続する輪が付いています。これがとても便利で、ハリスと毛鈎を力強く接続してくれます。
 僕も一時そういう鈎を使っていたのですが、そもそもテンカラを作った職漁師たちの最盛期は昭和初期であり、その頃にこういう便利な物は存在せず、見てみると絹糸などで器用に輪をこしらえてアイにしてあります。
 そして、最近ちょっと考える事があって僕も絹糸でアイを作って毛鈎を巻いていました。ところがこれが結構な曲者で、一旦使うと引っ張られて絹糸の輪が閉じてしまって、再び使おうとすると輪に糸を通すのが大変です。
 そして、先日ちょっと試行で輪ではなくただの糸に結び瘤を付けただけの物にしてみました(画像。珍しく逆さ毛鈎を巻いてみました)。要は竿先のリリアンと同じです。これが結構便利で、毛鈎のフレキシブル性も上がってなんか良さそう。。。
 でも、まだ二回しか使っていないのでデータが少な過ぎます。これからこのアイ(?)で、しばらく知見を得たいと思っています。

コウホネ

2012年08月10日 07時47分31秒 | タナゴ釣り
 二年チョイ前に霞ヶ浦から頂いたコウホネ(2010年01月21日)が大きく育ち何度も花を咲かせています。現在、久し振りに蕾を持って水面に向かって進んでいます。水槽上に置かれた蛍光灯に当たると枯れてしまうのですが、今回は蛍光灯の無い場所に出そうなので良い花が咲きそうです。
 コウホネの花は艶やかさはありませんが、素朴で可愛らしい花です。

 ちなみに、ここのところ急に水質が悪化してエロモナス病がはびこり、手を焼いていました。それでも、20匹ほど罹患したにもかかわらず、一匹を除いてほぼ完治しました。エロモナス病は難治性疾患とされますが、原因さえ判って除去できれば案外何もせずに治ります。キーワードは『酸』です。水槽関係機器のどこかが劣化して酸化していたり、濾過関係の材が古くなって酸化していたり、餌が古くて酸化していたり・・・そういうことを改善すればいいだけです。今回の原因は入れてないと思い込んでいた活性炭でしたが、以前入れていたのが袋が破けて外部濾過の底に溜まって、それに気付かずに放置していたのが酸化していたらしいです。
 エロモナス病が出るとコウホネも蕾を持たないように感じています。久し振りにこの蕾を見た時に、水質悪化の根源である『酸』が無くなったことを感じられて嬉しかったです。もう少しして涼しくなったら植え替えの必要があるので、その時までに水質を良くしておきたいと思っていたからです。
 捕獲してきた以上、植物も動物もいい環境で生活させて上げたいものです。これは捕獲した時点から発生する捕獲者の最低限の責務だと思います。・・・反省っ!