風のささやき 俳句のblog

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耐え柔く地蔵のお顔暮の春 【季語:暮の春】

2022年04月30日 | 俳句:春 時候

道を歩いていたら
お地蔵様を見つけました

いつからそこにいるのでしょう
その顔の輪郭などから察するに
随分と古いもののように感じられます

このお地蔵様は一体どんな願いの数々を
耳にしてきたのでしょう
そうしてそれをじっと受け止めて
何を感じてきたのでしょう

長い歳月を人々の苦しみと共に耐え抜いてきた顔は
どこか柔和に感じられます
その前では自分をさらけ出しても
受け止めてもらえそうな安心感があります

僕はそのお地蔵さんに手を合わせて
一つ二つとお願いをした後
その場所を後にしました