風のささやき 俳句のblog

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蝉の声じっと聞き入る子は重く新しき知恵染み込ませおり 【短歌】

2021年08月04日 | 短歌
公園で子供を遊ばせていたときのこと
木が生い茂って遊具の上に日陰を作り
たくさんの蝉も鳴いています

僕は駄々をこねて騒いでいた子供を抱き上げ
気をそらせるために
ほら蝉が鳴いているよと耳元に話かけました

すると子供は急に静かになって
蝉の声にじっと聞き入っていました
その真剣な眼差しを僕は覗き込んでいたのですが

また一つ新しいものを
自分の中に取り込もうとしているようです

その分また子供の体が重くなったように感じて
僕は腕に力を込めました