刈り取りの終わった稲に
芽が顔を出していました
数日をおいて
その穭田(ひつじた)を訪れたら
芽が随分と伸びていました
役目を終えた稲には
手をかけてくれる人はもう
誰もいないのですが
それでも伸びる芽に
力強さを感じました
そんなものを珍しく
眺めていたのは自分ひとり
僕の他には夕日だけが
うち捨てられたような穭田に
寂れた赤い色を寄せていました
刈り取りの終わった稲に
芽が顔を出していました
数日をおいて
その穭田(ひつじた)を訪れたら
芽が随分と伸びていました
役目を終えた稲には
手をかけてくれる人はもう
誰もいないのですが
それでも伸びる芽に
力強さを感じました
そんなものを珍しく
眺めていたのは自分ひとり
僕の他には夕日だけが
うち捨てられたような穭田に
寂れた赤い色を寄せていました