風のささやき 俳句のblog

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痛む喉甘めかせてや沈丁花 【季語:沈丁花】

2016年03月06日 | 俳句:春 植物
花粉症のせいでしょうか
風邪をひいたせいでしょうか
のどの奥がひりひりと痛んでいました

それでも熱があるわけではないので
暖かな陽射しに誘われて
散歩にでかけました

通りすがりのマンションの植え込みには
沈丁花が小さな白い花を
いくつも咲かせて
甘い香りを南風の中に
惜しむことなく振りまいていました

そんな南風を
胸一杯に吸い込んでいるうちに
沈丁花の甘い香りが喉もとを
蜂蜜のように甘くして
いつの間にか痛んでいた喉の痛みも和らいでいました