アンリ・ルソーの絵画と音楽に触れる 28日に世田谷美術館でイベント(産経新聞の記事より)
芸術の秋です。
僕自身、熱しやすく冷めやすいタイプで音楽だけでもピアノ、ギター、歌、作曲なんかをかじりました。
お陰でどれも中途半端な感じではあるのですが、つくづく思うことがあります。
それは『上手くならない一番の理由は自分で限界を決めているから』ということです。
最近また始めたピアノで頭打ちになっている時にプロの演奏を聞くだけでコツがつかめる経験を何度かしました。
それでも下手っぴではありますが、無意識に作ってしまった才能のリミットが無くなる感じです。
素人同士のカラオケでも恍惚とした表情でうっとりと歌い上げる人ほど音程がお留守になっていることって多くないでしょうか?
この手の方は今の自分のレベルに満足し切っているせいで、大好きな歌で自ら進歩の芽を断ってしまっています。
どんな人もたいていは自分のことが大好きです。
謙遜はしててもどこかで自分はすごくいいほうじゃないけどそれほど悪いほうでもない「中の上」くらいだという意識を持ちがちです。
もしくは「自分には才能がないから仕方ない」と言い訳をしてあきらめてしまうことも多いです。
身近にもう20年近く絵を習っている人がいます。
絵自体の描写にはそれなりに進歩が見られるのですが、いまいち面白みというか個性が出てこない感じです。
勉強熱心で展覧会にも足しげく通っているので、感想を聞いてみてその理由がわかりました。
ホンモノそっくりかどうかかという一点でのみ絵を観ていいて、個性の表現にまで鑑賞力が及んでいないのです。
天才と言われている人は単に脳のイメージを手に伝えるのが得意というだけではありません。
天井知らずにどこまでも理想のイメージを高められる人でもあります。
※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから
アンリ・ルソーと同じく40代で家業を譲った後に絵を本格的に学んだ伊藤若冲
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