Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

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天才を作り出す遺伝子の研究は是か非か

2015-12-17 22:40:53 | コラム

天才を作り出す?「賢い遺伝子」の研究は是か非か 「天才デザイナー・ベビー」が夢物語ではない時代の倫理基準は(ナショナルジオグラフィック日本版より) 

世の中にタブーはたくさんありますが、人種など人の生まれつきの資質に関するものはタブー中のタブーです。
君は、黄色人種だから、白人だから、黒人だからと、個人もよく知る前から能力を決めてかかるのは間違いです。
僕自身こてこての黄色人種ですが、自分と同じカテゴリーに入るとは思えない黄色人種の人は、世界中に山ほどいます。

でも、これは人間が人間に対してすることだから、タブーになってます。
同じ生まれつきの種族に関するものでも、人間が動物にするのは、ものすごく自由です。

例えば、犬の中でもプードルは一番賢いとよく言われます。
同じ猫でも黒とか白とか一種類の猫はひとになつきやすいとこの前テレビで観ました。
これは、遺伝子の調査でその理由が判明したと言っていました。

では、本当は種族による能力差はあるのでしょうか、ないのでしょうか。
人間の種族にはないとされ、動物の種族にはあるとするのが一般的です。
この点をつついてもいいことはありませんが、矛盾には違いありません。

人種は遺伝で決まりますが、他の能力についても同じことが言えると思います。
優秀な親の遺伝子同士を組み合わせれば、優秀な子どもが生まれる確率は高くなるかという問題です。

人間に関してやるのは命の選別につながると言われタブーになっています。
でも、競走馬に関しては、優秀な成績を収めたオスメスを掛けあわせて優秀な子どもを作ることが当然の様に行われています。

それを人間でやることが倫理的に許されないと言う意見は、ちょっとナイーブすぎると僕は思います。
そうではなくて、優秀とする基準が画一的に決められることの危険性のほうがずっと重要です。

例えば、「でかい!=つよい!=すごい!」を地で行った恐竜はどうなったでしょうか?
地球の環境の変化で一瞬で死滅しました。

確かにIQが高いに越したことはないかもしれませんが、人間の「知性」の基準としてはあまりに稚拙です。
そんなごくごく狭い基準でだけ優秀な子どもを沢山つくっても、何か別の大問題を発生させるだけです。
それに、ごく最近、東大でも年に一人でるかどうかの大天才を総理にして散々な目にあった国もありますので。

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