Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

名選手は名社会人にあらず?

2016-11-01 22:44:44 | コラム

渡辺竜王「三浦さんを処分してほしいとは言っていない」 公の場で初めて不正騒動に言及(スポーツ報知の記事より)

サッカーとかラグビーとかそういった各スポーツ界で、こんな疑問を感じたことはないでしょうか?
「元選手がその○○協会のポストについたりするのは、どういう実績を買われてなるもんなんだろう?」

というのも、現役時の選手としての能力と協会の仕事をする能力はやっぱり違うと思うからです。
例えるならアイドルとそのプロデューサーくらい違います。

でも、一方でそうとも言い切れない面があるのも確かです。
やはり現役時代活躍した選手の方が、内外の尊敬を集めることができます。
それに、ある特定の分野での能力というのは、極めれば他の分野でも生かせる普遍性を持ちます。

現実的にはその間くらいで協会が抜擢していることが多いようです。
たいていの場合、そこそこ選手として有力だった人の中で学歴を持った人が組織の上の方を占めています。
また、野球界ではもともとチームの幹部候補として取って、数年だけ選手生活をさせるような例もあります。

さて、知的スポーツの将棋の世界も似たようなことを思います。
確かに将棋はお互いの頭脳を競う競技です。
ですが一方で、才能があるほど早い時期にプロになるため、外の世界を知らずに大人になってしまいます。

上記事の嫌疑を決定づけた「七人会議」は今を時めくトップ棋士たちが集まっていました。
それに基づき協会も処分を下したわけで、当然、確たる証拠があった上でのことだと思っていました。
ところが、今に至ってもそれらしい話はまったく出てきていません。

法律用語に「デュー・プロセス・オブ・ロー」という言葉があります。
法の適正な手続きによらねば、いかなる正義も行うことはできません。
こうしたことを人は社会に出てから嫌というほど思い知るのですが、その認識がやや甘かったんじゃないでしょうか。

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