Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

自分のソースを忘れない

2013-12-11 23:41:05 | コラム

つい使ってしまったよその方言1位「なんでやねん」(マイナビウーマン)

随分前ですが、とあるラッパーが某有名ラッパーをディス(ディスリスペクト)っているのをネットで見ました。
喧嘩の発端はよく分かりませんが相手を『ソース』を忘れた『フェイク(偽物)』だと批難していました。

ソースとはいわば自分のルーツのことです。
生まれ育った家族や故郷、それに仲間あるいは自ら寄って立つべき価値観なんてものもあるでしょう。
彼はこうしたものを相手の方が捨て去ったと憤っていたようです。

さすが自ら信じた道を求める者のひとりとしてのヒップホッパーの言葉は重いです。

例えば、日本の大企業はグローバルに活躍しています。
しかし、その多くは今だに日本に本社を置き、日本の社員と国内の株主で経営されています。
グローバルというならソニーのようにほとんど外国会社のような企業がもっと増えていい気がするのですがなぜでしょうか?

日本人というのは世界で一番新しもの好きで要求が高い人たちです。
その厳しい国内市場で叩き上げられた企業というのは、他の地域でも通用することが多いのです。

つまり『ソース≒自らのルーツ』を忘れないことが、かえって日本企業を『国際的』にしているというわけです。

それに対して、日本のインテリ達の間ではこの『ソース』は忘れた人ほどエラいとされています。
いかに国籍や人種や民族あるいは性別にとらわれず、グローバルで合理的でコスモポリタンであるかが彼らの腕の見せどころです。
僕も少しは共感できる部分はありますが、しかし、いつかこの方たちも壮大にディスられる時代が来るのでしょうか?

さて、かくいう神奈川で育った僕もつい関西弁をつかってしまうタイプです。
両親共に関西出身で生まれも大阪ですからソース的にぎりぎりディスられないラインでしょうか。

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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

和歌山の寒川村にある寒川(そうがわ)神社。先祖の寒川朝玄が1204年に創建。氏神様も我々のソース一つです

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