Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

なぜ常識は必要か?

2015-04-27 23:52:28 | コラム

モウリーニョ監督がアーセナルサポーターに皮肉「10年無冠の方がつまらない」(フットボールチャンネルの記事より)

多くのサッカー少年を生むきっかけになったのが高橋陽一さんの漫画『キャプテン翼』です。
でも執筆当時、作者ご本人はあまりサッカーに詳しくなかったそうです。
ゴールポストが本物とかなり違っていたり、試合をちゃんと観たことあったのかすら怪しいところもあります。

もうひとつそれを裏付けるのが、あり得なさすぎな必殺技の数々です。
試合中組み立て体操を始めたり、それを防ぐためにポストに上ったり…
この漫画での審判の仕事といえば、試合の開始と終わりの笛を吹くくらいのものです。

でも、これらはサッカーに詳しくないからこそ生まれた発想の勝利とも言えるかもしれません。
中にはサッカーのルールブックの盲点を結構上手くついていると思えるものもあります。

そういうルールの抜け道をしない暗黙の了解を、サッカーでは「非紳士的行為」と言います。
他のスポーツでもルールにこそないけど、やらないことにしていることがたくさんあります。

さて、これは他のことにも当てはまります。
サッカーのルールを法律に置き換えれば、非紳士的行為はその文化が持っている「常識」に当たります。

多くの人が法律にないからといってこの常識に反することばかりしだしたらどうなるでしょうか?
度が超えるようになったら法律で罰するしかなくなります。

上記事のモウリーニョ監督は、優れた戦術家ですが一方で守備的すぎるとの批判も多いです。
簡単ではないですが、このひきこもり戦術はどんなチームでも一定の結果が出やすい傾向があります。

だからといって、どのクラブでもこぞってやりだしたら、ファンは離れていってしまいます。
その時はバスケットボールのように、ルールを変えて時間制限で攻撃的になるようにしむけなくてはならなくなるかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする