定職につかない46歳息子の将来悲観…無理心中の母親を書類送検 奈良県警(産経新聞の記事より)
解雇された元従業員が会社の関係者を傷つけたり殺してしまう事件というのは昔からよくあります。
僕はこういう事件が起こる度に複雑な気分になります。
例えば、真面目に働いてきたのに突然向こうの事情で首を切られたりしたら腹も立ちます。
相手を殺してやりたい思うくらいですから、もっと理不尽な目にあったのかもしれません。
でも、それで実際に危害を加えてしまったら終わりです。
彼が働いてる時はまともだったとは誰も思ってくれません。
解雇されるだけの十分な理由があったことを自分自身で証明してしまってるようなものです。
さて、上の事件もとても気の毒なのですが、似たことを感じてしまいます。
子供のことを深く思っている母親が無職の息子の将来を悲観するのはよく分かります。
しかし、無理心中までしてしまっては母親への同情もかなり限られたものになってしまいます。
むしろ過干渉な母親の下で息子さんが自立の気概を持つことができなかったと思えます。
無職の息子を放っておけず殺して自分も死ぬほどの強い思いは、生前も息子さんをかなり苦めたのではと想像します。
どんなに辛い目にあっても自分の正しさを人に分かってもらうためには正しい手段を考えるしかないようです。
自戒を込めて。