病は気から。

　この季節になれば当然の現象であり、取り立てて話題にする程の事ではありませんけれど、今年も風邪が流行しているようです。我が家では母親と父親と弟、有り体に申し上げれば私を除く全員が細菌性の風邪とやらに感染し、一週間程前から39度代の熱と頭痛を主な症状として訴え唸っている有様。まぁ私自身は心身共に頑強無類である事だけが取り柄のようなモノなので現時点に於いて健康極まりありませんが、家族を眺めている限り相当キツそうな感じですので、我が近しき皆様におかれましては重々御注意なされますように。
　相手が風邪であろうとインフルエンザであろうと癌であろうと所詮は闘争であり、闘って勝つか負けるかして喰らうか喰らわれるかすれば良いだけの事。ただ、敵に肉薄し喉笛に牙を突き立てて得る獣の勝利と同等以上に……己のテリトリーに敵を寄せ付けない外交的勝利も価値あるものです。とりあえず外出後の手洗いとうがいを忘れないようにしつつ、「単体では生存も覚束ぬ薄汚れた病魔風情が身の程も弁えず儂の身体を寸土たりとも侵そう等とは笑止の極み、我が身の免疫細胞達が準備万端手ぐすね引いて待ちかまえておるわ。瞬く間に血祭りに上げ、屍は残さず喰らい尽くして抗体作成の礎としてやるが故、命が要らぬなら仕掛けてくるが良かろう」的な自信を胸に生活していれば何とかなってしまいますよ、きっと。