あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

金属恵比須「猟奇爛漫Fest Vol.2」に行った(3)

2016年09月21日 | 邦楽
3曲目は「蟬しぐれ」。
新曲で、総主席をして「サマーソングです」。
夏の曲だけが無かったのだが、これでチューブ並みに
夏歌がヤれる。
遂に春夏秋冬が揃った。
最後は泉谷しげるの「春夏秋冬」歌って大団円・・・と。



そんなコト言いつつ始まった「蝉しぐれ」は、まったり×
ヘビィが入り混じる、やっぱり金属恵比須ソングだった。

途中で挟まれるワルツというかジンタと言うか、そんな
リズムの前では、文学思考でなくマンガ嗜好な私は藤田
和日郎の「からくりサーカス」を思い出したのでした。



曲としては・・・
これからライブなどで演奏を重ねた結果、もっと練り上げ
られるだろう・・・という印象を受けた。
歌も、「真珠郎」で稲益さんが歌唱を重ねる度に深度を
増したように、これからもっと凄みが出てくるんだろうと
いう期待に満ちたもの。

ある意味「新曲」らしい今後の希望を感じさせてくれた、
そんな「蝉しぐれ」でした。



そして、最早ライヴの定番ハイライト曲「ハリガネムシ」。
問答無用のハード・プログレ曲。

以前は「色々と盛り込まれた70年代の名曲フレーズ」に
ニヤニヤする事が多かったが、最早「それすら」も曲に
溶け込んで金属恵比須オリジナル以外なにものでもない。

「ストレンジ・ウーマン」なギター・ソロにも稲益さんが
以前より絡んでいて嬉しい。
演れば演るほど強度と錬度が増して、マンネリとは無縁の
鮮度を感じる素晴らしい演奏!



ただ・・・
失礼ながら、お客さんが大人しい。
私は、もっと身体を振りながら「ハリガネムシ!」と
叫びたいのだが、あまりそんなムードでは無い。
※でも叫んだけどね。

大切な同行の士。熱中して鑑賞されているのだろう。
非難なんてしたくない。否定なんてとんでもない。

でも私には夢がある。

いつか金属恵比須のライヴで、観客全員が身体を
揺すりながら拳を突き上げ
「ハリガネムシ!ハリガネムシ!」と連呼し、
「イタコ!」と絶叫する日が来る事を。

(続く)