有田芳生の『酔醒漫録』

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チェ・ゲバラの恐怖心

2009-01-18 09:49:25 | 人物

 1月17日(土)阪神大震災からもう14年。あのとき取材でニューヨークにいた。最初は「小さな地震」との報道からどんどん犠牲者が増えていった驚き。紀伊国屋書店の前にそのお名前が貼り出されていたことをいまも鮮明に思い出す。「区からの補助金も使って耐震工事をしました」と岡田裕之・法政大学名誉教授。ご自宅で「きけわだつみのこえ」について依頼を受ける。成増、赤塚新町を歩く。自民党あるいは公明党のポスターが貼ってあるところでも快くポスターを貼らせていただく。都内某所へ。統一教会に反対する家族の会で報告、後援会リーフレットを配布。再び板橋へ戻る。電車のなかで戸井十月さんの『ゲバラ最期の時』(集英社)を読みはじめる。チェ・ゲバラがはじめから優れたゲリラ兵士であったわけではないと、当時をいっしょにすごしたオルランド・ボレーゴが証言。時代と環境のなかで人間は変わっていくのだ。ボレーゴはこうも語っている。「チェだって人間だから、恐怖心は当然あっただろう。問題は、それを乗り越えられるだけの信念なり意識があるかどうかなんだ」。意識が鮮明で強固であることなのだという。