METライブビューイング:ヘン&グレ

2008-01-14 | オペラ

以前から行われているのは知っていたが、シェーファーが歌うというので観にいくことに。

シェーファーは自分の好みからすると強すぎるのだが、気になる歌手のひとり。
流石にグレーテルは視覚的にちょっとイタイかとも思ったが、宮崎アニメから出てきたかのような印象。
声楽的には英語上演ということが気になったが、3幕のTirelireli~あたりはややきつそうだったが演技ともお見事。
しかし、そんなこんなも、ラングリッジの怪演がすべてをかっさらっていく。

演出は保守的だと勝手に思っているメットにしてはかなり思い切ったもので、天使もお菓子の家も出てこない。
幕間などに大道具さん、メイクさん、衣装さんといって裏方さんも見せてくれ、馴染みのある風景ではあるが、
われわれとは規模が違いすぎる…。

映画館での上映ということで音響的にはあまり期待できないとは思っていたが、
やはり、音が大きすぎ。pもppもあったもんではない。
ちょっとだけ期待したサラウンド的音場はほとんど感じられず、劇場の空気は再現されていないが、
相変わらず、カメラアングルは公演中に収めた映像だけで構成されたとすれば、なかば驚異的。
映画と思うと高いが観客は50人ほどなので興行的には赤だろうな。メットのオペラを観たと思えば…。
あと6本ほどあるようだが、「ピーター・グライムズ」と「トリスタン」は行くんだろうなあ。


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