荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

樋口一葉終焉の地碑

2016年10月12日 | 散文
春日通りに「樋口一葉終焉の地碑」がある事を知っており何度も前を通っている筈なのに場所を確認できていませんでした。
今日は場所の確認を目的に家を出て来ました。


傍らには「樋口夏子の碑」と記した石碑があります。
日記部分は一葉の日記文字をコピーしたものであり、日記以外の文字は平塚らいてうの書です。


このように立派な碑をなぜ見逃して素通りしてしまっていたのかと言うと、こんな場所にあるからだと思います。
「コナカ」の赤い看板が目立ちます。
その間に「まいばすけっと IEON」の看板が見えます。


その下にある紫色の「IEON」の看板及び出入り口の隣に、小さい紅葉の木が植わっていて、その隣に前掲の碑があるのです。

これはでは気付かないですね。

そしてこれだけ離れると、もう全然分かりません。

こんな場所に一葉終焉の地の碑があります。

さて、再び近づいて見ます。


石碑の足元にはパンフレットが置かれています。
「ご自由にお取り下さい」との文字が見えますが、埃で汚れて汚い・・・。


石碑の裏の壁にこんなものがあります。
一葉のレリーフ?
よく見てみると、「自分史 自費出版 ご相談は興陽社まで」との記載があります。
このような場所に訪れる人にはそれなりの効果があると思いますが、この商魂の逞しさとパンフレットの小汚なさは、清貧だった一葉が気の毒に思います。

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