前回の続きです。日本橋に居ます。
後になって分かる事ですが、時代の変遷を語る映像です。東京銀行は三菱銀行と合併して、その東京三菱銀行もやがて「三菱UFJ銀行」になって現在に至ります。ここに映っている銀行の殆どが無くなりました。映画から数年後、バブルが弾けました。こんなことになるなんて想像だにしていませんでした。東京に住んで、いや違う勤めていたら、最低月に1度は六本木に行かなければならない、と思っていました。
<現在>金融業が集まっていた「宝町」です。かすかに名残りがあります。
課長さんは証券会社に勤務していました。今の「兜町」交差点です。
当時はバブル経済真っ盛りで、栄養ドリンクを飲んで24時間戦うサラリーマンが普通でした。同僚は「リゲイン」より「ユンケル」が効く、と言っていました。そのとおり、現在リゲインはとんと聞きませんが、ユンケルはイチローさんがCMしていますよね。
業務は辛かったですが、日本人がエンパイヤステートビルを買うなど、先行きに夢がありました。冬のボーナスで3万円のタラバガニを食べて、実家と家内の実家と、なぜか家内の親戚にもお歳暮していました。安月給でも、来年になればまた給料が上がる、と思っていました。今に日本人はイエローストーン公園も買うんじゃないか、なんて思っていました。今の中国人の「日本買い」みたいなものですね。
激務に耐えられず精神に支障を来した課長さんが失踪します。寅次郎は課長さんの奥さん(マドンナ)と鹿児島へ探しに行きます。捜索の旅の途中で寅次郎は、「己の心の醜さ」に気付きます。・・・この「東亜国内航空」もバブル崩壊と共に無くなりましたね。
マドンナが子供を連れてとら屋に来ます。
<現在>
<現在>
源公が、「アニキの彼女が来た!」と触れ回ります。
<現在>
この話続きます。マドンナがとら屋に来ると、物語はエンディンに向かいます。