荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

江戸川球場/2018年 大差のコールドゲーム

2018年07月15日 | 散文
第3試合が始まります。
両校のプロフィールは対照的です。
1塁側が後攻の、日本最大のマンモス大学の附属高校です。
大学進学を目的として入学し、そして多くは大学でも野球を続ける生徒達のチームです。
一方3塁側の先攻は、多くは家庭の経済的理由で、手に職を付けて早くから社会に出る事を目的とする公立の実業高校です。
そしておそらくその3年生全員が、最後の公式試合になる夏です。


あっという間に先攻の攻撃が終わって、あっという間に、いきなり10点を取られました。


22点を取られた後、4回に初めてヒットを打ちました。


4回裏です。
やっと2アウトを取りましたが、28点を取られています。


突然、レフトの選手が倒れました。
足がつったようです。


担架でベンチに運んで治療します。


他の野手もベンチに帰りました。
給水をして守備に付こうとしたセンターが、ベンチの段差に躓きました。


そのままうずくまっていました。


治療後守備に付きましたが、2アウトのまま更に5点を追加された時、足を押さえて又うずくまりました。


大差のスコアボードの前を、担架で退場します。
それにしても、ピッチャーは堪りません。
24安打もさることながら、4回で7エラーです。
交代のピッチャーは居ないようです。


結局センターが交代しました。
交代した所に打球が飛ぶと言われています。
正にそのジンクス通りにセンターに打球が飛びました。
観客が息を呑みましたが、無事キャッチできました。
チェンジです。


交代して打球を取ったセンターが、まるで凱旋です。
たった1球の出場でしたが、もう守らなくて良いのです。

どう足掻いても5回コールドですが、一矢報いたいものです。
ヒットがダメなら、せめて塁に出たいものです。


が、観客の予想通り、3者3三振で呆気なく終わりました。


試合終了です。




5回裏の攻撃をしないでの33点は、東京地区予選の新記録かも知れません。


君達、打ちのめされた思いでしょうが、人生経験豊富なオイチャンには分かります。

大丈夫だよ。人生にコールドゲームは無いから。
それに、人生そんなに大差は付かないから。
辛くてもちゃんと生きていれば、どこかでそれなりにチャンスが訪れて、人それぞれに幸せがあります。
幸福度はそんなに違いません。
育ててくれた家族を見れば分かる筈です。

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