タカラ湯の庭の壁際にこんな物が有りました。これって、撮影機材みたいです。また撮影しているのかな?
いつもこの時間は閉まっている玄関が開いています。脱いでいる靴は、スニーカーです。
撮影スタッフの靴でしょうか?
宝船の木彫を見上げます。左右にライトが点っています。木彫看板も撮影の対象でしょうか?
こんな事をしていたら、背後からおばちゃんに声を掛けられました。「今日と明日は撮影で休みだよ」「やっぱり撮影中ですか?何を撮っているのですか?」「知らないけど、ここはよく撮影してるのよ。アンタ何してるの?温泉巡り?」銭湯を温泉と言うおばちゃんです。
「まあそんなものです」「ここの風呂入った?まだだった是非お入りなさいよ。お湯は良いしね、庭が立派だし、湯船は広いし・・・、あれ使えば良いじゃない、区から170円割引券来てるでしょ、70才以上を対象に」「すみません。私足立区の住民じゃないし、70才以上でもないんですよ」「あら失礼!ホホホ、ここ有名だから遠くからでもやって来るのよ。ここが駐車場。おいでよ、帝京科学大学の学生も来るし」
「千住は銭湯が多いですよね」「私ね、ここに50年住んでいるからよく知っているのよ。『金の湯』は狭いね。いっぱい温泉があったのよ。『子宝湯』とか『新橋湯』とかね。4つの温泉が無くなったのよ」フンフンと聞いてました。突然思いがけない事を言いました。
「大黒湯も閉店するのよ」「え!?あの大黒湯が・・」「そうなのよ。屋根に木の枝が落ちて修理が必要なんだけど、後継者が居ないしで閉店するんだって。私あそこも好きでね、よく行ったのよ」私は啞然茫然です。そんな私にお構いなしで、「入りにおいでよ。あ、ここの親戚じゃないからね。ほんとにいい温泉だから」コロコロと買い物キャリー(と言うのかな?)を押しておばちゃんは去って行きました。
さあ、大黒湯へ急ぎます。
友だちが引っ越したところはちょうど銭湯が閉店してじき取り壊しになりました。
もう一人の友だちは銭湯の人たち用の信金?にお勤めでした。
ワタシも赤ちゃんの頃は墨田区の銭湯に通っていたらしいので(引っ越したので記憶にもないんですけど、ね)やはり寂しいです。
学生さんが住んでる地域でも今の世では銭湯通いはスタンダードではないですもんねーーー。
でも急速に姿を消しています。
でもこのタカラ湯はドラマやコマーシャル等での出演多数でもあって、有名で人気の銭湯です。
ストーリー上、新垣結衣とか石原さとみとかがここで入浴しました。
その上、最近、小さくなりましたが、煙突を建て直しました。だから大丈夫と思っています。
墨田区は東京でもまだまだ銭湯が残っている町です。