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荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

主屋の現状 夏草の屋敷

2023年06月08日 | 散文

郷里の我が家(昨年相続しました)の裏に在る主屋です。こちらは通用門です。30年位前に築地塀が倒壊してコンクリートブロックになりました。門柱だけが残っています。草の屋敷です。もう何年も放置したままです。よく見ると、屋根の左端が陥没しています。家の中は、想像を絶する状態だと思います。

 

ここから崩壊した屋根が良く見えます。

 

通用門から庭に入ってみようとしましたが、害虫が心配なので止めました。

 

こちらが玄関です。手前には大きな門が立っていました。主屋は資産家でした。父の同級生がいました。その父親は教師をしており、同級生も大学へ行って大企業に努めていると聞きました。退職後も帰って来ませんでした。彼の妹が一人で住んでいましたが、10年くらい前に亡くなって、その後誰も住んで居ません。我々分家がお金を出し合ってシルバー人材に草刈りを頼んでいましたが、現当主から、余計なことは無用、との連絡があって以降手を入れていません。

 

私と同い年の長男が現当主です。親子で我が家と同い年どうしです。子供の頃、父親に連れられて何度か墓参りに帰省した兄妹と、我が兄妹が遊んだ記憶があります。同じような家族構成でもありました。

我が家とよく似た家庭です。1代遅れで、我が家もこうなるのでしょうか?夏草の屋敷です。「兵どもの夢の跡」でしょうか?

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耕作放棄地の国庫帰属

2023年06月08日 | 散文

夏草の中に現れました。予讃線の特急電車です。こんな頭の丸い車両を見るのは初めてです。「アンパンマン電車」だけじゃ無いんですね?

 

耕作放棄地の草刈りです。帰郷したら墓参りの次にやることがここの草刈りです。刈らないと雑草の種が飛んだり害虫が発生したりで、近隣の田圃に迷惑が掛かります。私的には他の田圃の田植えまでに実施する仕事です。

 

刈っているのは、お馴染みの老幼馴染です。毎年彼にはお世話になっています。

 

私の役割は、刈り取った草が隣に入ったり線路土手の下にある近隣共用の農業用水路を塞がないように、熊手で自分ところに戻すことです。休み休みで2時間近く掛りました。「10年前なら休み無しで、一気に1時間位で出来たのに...」と、寂しく笑い合いました。ずいぶん綺麗になりました。何度目かの急行列車が通り過ぎます。

 

今回は、線路土手は刈りません。体力がありません。農業被害があったらJR四国に責任を取って貰います。

 

バイパス道路から見下ろします。線路脇の半月状の場所が私の所有物です。昨年の帰郷時に、家等を含めて相続しました。元々は、線路の向こう側の水が張られて田植えの準備が終わった田圃と一体の土地でした。明治の時代に鉄道が敷かれました。田圃が分断された訳です。ご覧のように、農作業するにも何処からも機械が入れません。手作業でするしか無い土地です。時のご先祖様が、例え寸土といえど手放してはならぬ。子孫の為に残しておいてやろうとした土地です。線路の向こう側は父が売却しましたが、ここは数年前隣地の所有者から「タダでも要らん」と言われた土地です。これが東京銀座の土地だったら話が違うのでしょうが...。

 

この4月末から「相続土地国庫帰属」制度が施行されました。この後法務局へ承認申請に行きました。申請地調査費用1万4千円を支払いました。調査の結果、帰属の可否判断が下るのは約半年後の予定です。帰属が承認されると、10年分の管理費(20万円程度の予定)を払います。資産を手放すのにお金を払わなければならない制度に納得はしていませんが、耕作放棄地なのでやむを得ない処置です。

ちなみに、私の申請は愛媛県で3番目です。機能する制度になるのかな?山の畑や山林も対象にしたいのですが、境界の確定がネックです。私自身が境界を知らないもの。こんな話です。

コメント (6)
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