『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「僕の彼女はサイボーグ」 郭在容の日本観

2008年06月09日 | 映画
しまった!
メモ帳持ってきたらよかった~!!
って思うくらいツッコミどころ満載でした~。
外国人の監督が日本を撮ると、妙な雰囲気の日本になって面白いけど、小ネタまで扱うと
大変な事になると言うことがよくわかりました。

以下、ヘンテコシーンのツッコミと、郭在容(クァク・ジェヨン)監督の言うてそうな言い訳を思い出し~。

●モテネ系のオタク大学生が、自分の誕生日にあんなお洒落レストランでパスタ食わん!
行くなら吉野家の牛丼やろ!
→郭在容「おばあちゃんが誕生日に麺を食べると幸せになれるって言ってるでしょ!」
→それなら、立ち食いそば行け!それとおばあちゃんじゃなくて、おかあさんね!!
●デートで屋台のリンゴ丸かじりするかなぁ~?
→郭在容「韓国では、仲違いした人にリンゴを贈って謝る“りんごの日”ってのがあるのですが・・・」
→10月24日でしょ。映画の設定は11月22日やんか~。
●食べかけのリンゴとか空き缶とか、ぽいぽい投げ捨てしすぎ~!
→郭在容「空き缶をゴミ箱に投げ捨てるシーンをTVや映画で見たので、日本人はよくゴミを投げ捨てるんだと思ってました~」
→『少林サッカー』をやりたかったんやろ?
●朝から鍋は食べません!スントゥブじゃないんだから~。
→郭在容「主人公のペット“ラウル”を食べてしまうという一流のギャグシーンです。黙って見ててください」
→笑えない・・・。
●チョークを投げる大学教授っておる?
→郭在容「私が読んだ日本の漫画ではこんなシーンがよくでてきました」
→漫画と現実を混同しないように!
●品川ナンバーのバスがあんなド田舎走らないって!
→郭在容「あれはサイボーグの特殊能力で、いつものバスを乗ってたら、過去に遡って“僕”の田舎に行ったってことなんですが」
→わかりにく!
●病室のTVを看護婦がつけるか?病室のTVって有料じゃなかった??
→郭在容「あれは、後のシーンの伏線だから黙って見ろって!」
→ヘタクソ!
●2007年に大学生の“僕”が大事にしてた宝箱の中身がメンコって・・・せめてキン消しか、ビックリマンシールにしてよ~。
→郭在容「日本のノスタルジーおもちゃってメンコじゃないの?」
→『ALWAYS 三丁目の夕日』見て、日本の昔は~なんて思わないでくれ!!
●日本の警察はイチかバチかの狙撃はしません!
→郭在容「私が見たTVや漫画では・・・(以下略)」
→『デイジー』と間違ってない?
●モテネ大学生だからって、スカートの中を見るのにあんなに必死な大学生はおらん!
→郭在容「私は十分興奮します!」
→ボディスーツが、でしょ!」
●クラブの雰囲気はあれでいいのか?
→郭在容「サイボーグだからロボットダンスって、一流のギャグです!」
→古い!
●2008年誕生日以降の“僕”の身の回りに起こった出来事すごすぎー。
①銃乱射事件の現場に遭遇
②交通事故目撃
③近所の子供サッカーで火事
④近所の学校で人質篭城事件
⑤大地震に被災
→郭在容「私の映画ではこんなん当たり前なんですけど」
→その通りでした。

時を操る延長戦ネタは相変わらず冴えてるし、アイドルをアイドル映画としてカワイク撮れるのは大林宣彦級であるのは間違いなく、まぁ郭在容らしい映画なんやけど、それやからこそリサーチをちゃんとして、ツッコまれないように丁寧に作って欲しかったなぁ~。

小出が履いてるスニーカーが、私が履いてるオニヅカタイガーと全く同色なんと、未来の同級生吉高由里子(なぜか「チョギ!」と韓国語を喋ってた!)と、エルヴィス=サイボーグ説はお気に入りです。
監督より偉そうなエンドクレジットの統括:宮下昌幸は謎?


★★1/2