『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「007 カジノ・ロワイヤル」 オレのボンドに文句あるなら、30分黙って見てろ

2006年12月13日 | 映画

シリーズ最高です。
風光明媚な風景が!!
期首特番「世界の絶景100選」で出てくる、涙を流すような絶景の連発ですよ。
よく、あんなとこ見つけてきましたね~。
世界遺産もぶっ壊すし!(特殊効果、お見事!)

「007」シリーズは誰が撮ろうが、いつもだいたい同じ。
「サンダーボール作戦」の権利さえあれば、どんな「007」でも作れると豪語してた某プロデューサーの言うとおり(結局『ネバーセイ・ネバーアゲイン』のみで以後作らず)、だいたい、オープニング・アクションから始まって、タイトルバック、基地で秘密兵器紹介、世界各地でドンパチ&口説き、でラストはムフフ、エンドクレジットの「WILL RETURN またあいましょう」で終わるってのがパターン。

なのに、脚本に、ただいま青天井のポール・ハギスが加わるだけでこうも変わるのか。
オープニング・アクションは、ハイテクビルっぽいとこを、エレベーターで上がっていくから、いつも通りの派手なアクションが展開されるのかと思いきや、回想シーンにうつり、そこでは地味ではあるが、70年代アクションの21世紀解釈みたいなカッコよさ。
そんで銃口に向って撃つとこまでの流れが、また、え~ねん!
いつも「な~んか、センス、古いな~」と感じさせ退屈してたタイトルバックも、今回ばっかりは、最先端を感じさせましたよ。
ここまでで十分ブルッときたのに、続く追っかけアクションシーンは、スタントワークにおいても最先端を行こうとする貪欲さ。
このテンポよさは、悪役顔と揶揄され、見る前から大不評だったダニエル・クレイグの新ボンド、「オレのボンド、文句いう前に、まぁ30分黙って見ててや」って感じで、そんな不評があったなんてすっかり忘れるどころか、この人で大正解と思うほどでした。
で、悪役は、デンマークのマッツ・ケンことマッツ・ミケルセンという男前で、子供でも「この人、悪モンでしょ」というほどの悪人顔にするため、爬虫類顔とドS顔を強調させ、ネチョッと7:3分けにしたうえに目に疵まで!
見事ヘンリー・シルヴァに変身しました。


カジノ対決なんだけど、ルールがイマイチわからんから、興奮しなかったのは、残念です。
ギャンブルシーンを盛り上げるには『ゴッド・ギャンブラー』か『カイジ』を参考にしてほしかったです。


劇中登場する「人体の不思議展」の展示方法が、5年位前に日本でやってた時と違って、チェスしてたり、自転車に乗った人体を吊ってたり、あと触れたりしてたけど、今はこんなんなったの?
スゲー!
それなら、神戸で今やってるから行かな!!

ダニエルさんのマッチョ・ボディが、ステロイドでないことを祈ります。

★★★