お湯の国 日本

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林芙美子文学碑 ( 桜島 古里温泉 )

2009年03月27日 |   ✒文学逍遥 紀行

映像:火の島桜島の小さな温泉場の丘に林芙美子の銅像・文学記念碑が設置(06.03.18)。

放浪記の作者林芙美子の人生も又放浪の一生だった。遠くは北海道まで足跡を残して
いる。その放浪記を舞台で2,500回演じた俳優:森光子もまた凄い。全ての始まりは
このマグマの島桜島にあった。小さな温泉宿の娘と行商人の婚外子としての生い立ち
が大きなドラマを展開する。古里温泉の混浴龍神露天風呂には今も多くの人が訪れる。

碑文:『花のいのちは みじかくて 
              苦しきことのみ 多かりき
』  芙美子

所感:訪ねた時は春だった。島はずれの海辺の湯治場に旅館はもうないが僅かに当時
   が偲ばれる。林芙美子記念古里公園には幼女期の像と晩年の像が対照的に設置。
   林芙美子の少女期は「花」。しかし、女の性(さが)は咲いては散りゆく運命。女
   の一生は多くの苦しみ、悲しみに満ちていた。その事を体現した
言葉であった。

後日:その後、2012年9月末この龍神露天風呂のある古里観光ホテルが廃業した。
   桜島を代表する温泉宿が又消えた。せめて龍神露天風呂だけでも保存願う。
参照#① 古里温泉混浴温泉露天 龍神の湯 ② 桜島で味わった名湯「マグマの湯
   ③ 林 芙美子(放浪記・作家)探訪紀行


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