≪ 鑑賞速報🎦マチネの終わりに(制作東宝・アミューズ他:TOHOシネマズ)2019.11.17 ≫
男と女の人生が重なり合う時・・・、互いの歩み、境遇・・・これらを乗り越える事が本当の愛。
だが齢50を迎え、皆重い生活を抱えている。生業(なりわい)、夫、妻、子供・・・しかしこの
均衡が崩れた時、貴方はどうしますか?そして信頼する身近な人が裏切っていたとしたら?
この映画はこの事象に対して真正面に取組んだもの。熟年の福山雅治と石田ゆり子が好演。
感動:多くを語るまい。この映画を観た人が、それぞれに人生道程で経験した背景の中で
感じるままだ。筆者が結末を描くとしたら、セントラルパークで再会した二人は互
いの過去を清算し、真実の愛を求め二人だけの人生を歩む。傷ついた者同士、惹か
れ合う者同士、人生を半ばにしてもう誰にも遠慮はいらない。愛が全てに優先する。
魅了:主人公が弾くクラシックギターの美しい音色がコンサートホールに溢れ、まるでこ
の映画の様シンプルな音場空間。東京 (長崎)、パリ、マドリード、ニューヨークの
多元的な映像空間。長崎のロケは福山雅治の故郷長崎市周辺の港が見える丘と推量。
全編「大人」の心情が溢れて抒情的であった。今日も最後は涙でハンカチが濡れた。
記録:「マチネ」の意味・・・フランス語の「matinée(マチネ)」から来ていて、意味は「午前
・朝」。業界用語で「昼公演」この物語では主人公のニューヨーク公演が昼であり、
その後、セントラルパークで二人が再会した。つまり、「マチネの終わり」に再会。
出演:福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、古谷一行 他
参照#①福山雅治が主演した「そして父になる」 ②石田ゆり子が出演の「記憶にございません」