私はタバコが吸えないのです。けれどもキセルは見覚えがあります。
タバコの好きな私のおババがいました。
戦後間もない頃、農家ではタバコを栽培していました。
栽培しても、それを勝手に吸うことは禁止されていたのです。
喫煙は配給制でしたが、それが無くなってしまえば、こっそりと紙に巻いて吸っていたものです。
専売公社がそれらを調べに来るという知らせが入り、おババはそそくさと山中に隠れてしまうのです。
このナンバンギセルを見るたびに、その祖母が愛用していたキセルを思い出します。
子どもみたいな可愛いおパバでした。
そそくさと隠れる漫画のおばさんみたいに。
キセルを思えばおババを思い出します。
ナンバンギセルが美しく咲いていたのに、余計な話をしてしまいました。
万葉人が愛した花だというのに。
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