NHKで放送するグレートレースやトランスジャパンアルプスレースのファンです。田中さん、陽希さん、マチマチさん、望月さん、みんなすごい体力です。「数キロだけでも良いからあんな体験をしてみたいね。」なんて息子とテレビを見ながら話したことがありました。そうしたら、去年見つけました。石井スポーツで似たような大会を開催していました。
今年も開催すると知り思い切って申込みました。寝食全部をザックに積めて地図とコンパスを頼りにポイントを見つける競技です。
ウチの参加目的はコンパスの使い方を知ること、テントの支度をして歩く練習です。
◎事前準備
参加でのウチの問題はテント泊です。装備がありません。テント泊をしたい気持ちがあっても購入を尻込みしていました。今年春にカミナドームを買う計画をしていたら2月にモンベルから軽量化テントの発表が出てこれがチャンスと購入しました。そしてゴールデンウイークに練習の予定が天気と日程が合わずいきなり本番となりました。
シュラフ選びが大変でした。目標の秋の涸沢と東伊豆に向けてモンベルの3番か2番か悩みました。寝る服装を整えればシュラフは軽く小さくなります。これから暑くなるので秋の寒さが想像出来ず困りました。寒くて眠れないと困るから2番にしました。
そしてテントの分荷物を軽くするため、今までの道具を買い替えて軽量化しました。100gの軽量化に5000円は ちょっと物入りです。私に体力があれば問題ないのですが、年取ってからのテント泊で体の負担を考えると仕方ありません。普段も私が息子のお荷物になっている状況です。
御茶ノ水、新宿。柏と何度もお店に通って参加条件の装備を揃えるのに2カ月かかりました。迷って悩んだ時間も楽しかったです。
私は水を入れて6キロ、息子はテント一式と水で7キロで45Lザックに収めました。
5月25日(土曜)
5:00 発自宅 山手トンネル〜小田原厚木道路〜国道135号〜稲取
ショートカットしてお金はかかりましたがナビの出発時の到着予定時刻よりも早く着きました。間に合って良かった。
8:40 着東伊豆 以前金目鯛を食べに来た民宿かつまるの近所でビックリ。駐車場の各地のナンバープレートを見て参加者の広さを感じる。体育館の物販でトレランシューズとアームカバーを借りる。山靴とコンプレッションシャツはやめた。
9:00 集合、説明
ガチの人からウチみたいな初心者までいる。ランニングから登山まで服装も荷物も様々。ウチのザックの大きさはまあまあかな。走る人は本当に小さい。あれでテントと寝袋と食料が入っていると思えないくらいコンパクト。
日中は28度、夜は18度と説明があったからとにかく水は飲む。
10:00 講習 ウチはエントリークラス。
順調にポイントを見つけてクリアしたが尾根のポイントで右往左往する。道無き道を歩いて探したけど結局諦める。鹿の角を見つけて写真を撮る。林道や山道を気持ち良く歩いたりヤブの中を強行したり探検隊の気分。
山のコースは見晴らしが良く海まで見える。風力発電の風車がたくさんあるから風の道の地域らしい。パラグライダーやグライダーの愛好者がいた。
15:30 ゴール スタッフの人が笑顔で迎えてくれて嬉しい。
16:00 テント設営 気持ちのいい開けた草原。野焼きをしてるそうだ。スタッフの人に教わりながらの作業。風が弱くテント飛ばないから張り綱は無し。続きはネットで教わろう。
まだ暑いからテントの陰にマットを敷いておやつタイム。みんなの水の補給に給水車が来ている。参加者の夕飯を見届けてから2時間かけて満タンで戻って来た。
競技結果を見る。真ん中当たりの順位だから良しとする。
夕飯、明るい内に済ませる。
夜、星空がきれい。町の観察会があった。横で話を聞くもカタカナが多くて難しい。説明で星を指す光の棒がすごい、目的の星まで届いてる。星の数が多過ぎ。北斗七星と北極星がわかった。
夜中にトイレ。段差には赤いライトで注意喚起、給水車も光の中に浮かんでいる、スタッフの気配り有難い。競技範囲内のトイレはすべて水洗できれい、ペーパーもある(スタッフが様子を見て補充していた)。電気は人感センサーだった。東伊豆の施設は行き届いている。
5月26日(日曜)
朝、爽やかな目覚め。テントの窓を虫除け網だけにして寝たら風が入って良く眠れた。
寝袋は掛けるだけ、2番で良かった。薄着で寝られて体が楽だ。
マットはサーマレストのパタパタ。草地だから地面感ゼロ。枕は衣類袋。足はザックの上。枕元にナルゲン、トイレットペーパー、メガネ、ペツル、携帯。背の小さい私の頭の隙間に置く。天井は紐を張って息子のメガネとタオルを吊るす。
5:00 朝食 周りも起き出している。良く眠れたから元気。
6:45 集合 新たな地図をもらう
7:00 出発 昨日は山だったから今日は草原に行く。子どもの頃広っぱを「探検隊。」言いながら胸までの草はらを歩き廻って糸トンボやチョウ、シオカラトンボを捕まえていた。小学生に戻ります。道がなくても危なくないし、迷わない。矢印を信じて道無き道を突き進みます。
ポイントをチェックした帰りに道迷いになりました。昨日は他にも同じようにポイントで迷ってる人がいたので安心感がありました。しかし今度は誰もいません。遭難しても絶対探してくれるから心配ないけど、やっぱり不安。元の道に戻りたいけど上りと下りでは見える景色が違います。見覚えのある木を見つけて元に戻ることが出来ました。貴重な経験をしました。
11:30 ゴール 「やったー。」と思ったら残り時間がある。最後のポイントを取る。そして折り返しは早足でフィニッシュ。
暑かったー。冷たい「さくらサイダー」を立て続けに2本。炭酸飲まない私がぐびぐび飲んだ。爽やかな甘さで美味しい。
ご褒美の金目鯛のお味噌汁。うわさ通り美味しい。「鍋が空にならないと僕たちは帰れないんです。」お代わり2杯しました。ごちそうさま。
表彰式。表彰される人は体が締まっていてオーラがあります。特にストレートの人はポイントを走りながら全部回れるのがすごい。超人です。
お楽しみのじゃんけん大会。息子がみかんワインケーキを貰った。私も頑張ったけどアイコが多くて残れなかった。
◎参加賞
◎学んだこと
・迷ったときは元に戻る、現在地の確認。
・地図の北は固定する。自分が回る。
私はコンパスを使って進行を決める操作が難しかった。カーナビと同じに地図を回してしまうからだ。自分の進行方向が常に上になる。なかなか直らない。
・涸沢でテント泊出来そう。
張り綱を石に結んだりするそうだからそのやり方を覚えないといけない。
◎良かった装備
1、レンタルトレランシューズ〜山靴は重い。シューズは軽くて体の疲労がなかった。山道の坂や草地も滑らずに歩けた。底のクッションが薄いので舗装路は辛かった。
2、レンタルアームカバー〜朝から気温が高くて着ていた長袖コンプレッションシャツが暑い。脱いでアームカバーにしたら涼しい。カバーが適度に腕を締めてくれて冷んやりして体が楽でした。虫除けにも役立ちました。カバーの無いところがブヨに刺されて痒くて大変です。ふくらはぎのもありました。私は太ってるので肉が揺れます。お尻から足までぎゅっと締めるためタイツ派です。
3、オスプレー45Lザック〜軽い、ただ背中に密着させないためのカーブがあるからZマットみたいな長いものは入れにくかった。軽いザックの人が多くいた。
4、帽子と日焼け止め。日陰もあるが炎天下の道路もある。おかげで赤くもならず皮もむけなかった。アームカバーも役立った。
◎食べもの
1、おにぎり〜2個×2人分、足りない、3個に増やす。
2、五目ご飯〜尾西、美味しい。早めに水で戻す。袋の上からぎゅっと握っておにぎりにして食べた。こうすると歩きながら食べられる。
3、白飯〜尾西とANAの蟹チーズリゾットを合わせて水で戻す。チーズの味が濃くて本格イタリアン。
4、カップヌードル〜ライフの醤油と湯麺。醤油は水で戻す。時間は少しかかるが冷やしラーメンになる。麺はバリカタで美味い。夕飯にした。
タンメンは朝食。普通にお湯で作る。朝は温かいのがいい。
5、バウムクーヘン〜無印良品。バナナ(昼)と紅茶(朝)。
6、パンダパン〜無印良品。三立製菓。少し甘くてサクサクして美味しい。飲物必要。
7、柿の種〜亀田。醤油味とカリカリが良い。
8、ビーフジャーキー〜オーケーで購入。添加物なし。息子のお気に入り。
9、ドライフルーツパイン〜イオンで購入。必需品
10、山チョコ〜石井で購入。甘いけど脂っこい。暑さで少し溶けた。ウチは森永ベイクが良い。
11、アミノバイタルゴールド〜体力は消耗しなかったが暑さがこたえた。朝晩1袋ずつ×2人分。
12、グリーンダカラ〜凍らせるペットボトル。タオルを巻いていったらほぼ一日中保った。アクエリアス300mlより長持ちする。次も持参決定。
13、in〜森永製菓、塩分の補給、暑いけどき歩行が少なかったから今回はあまり食べなかった。
◎感想
道のない所を歩いたり、ポイントが見つからず焦ったりして、気分が下がりました。参加者とすれ違っても挨拶はするけど情報交換はありません。普通の山なら「頂上が近いよ。水場があるよ。」とひと言があります。競技だから仕方ないけどなんか意地悪。
その代わりポイントを発見したときは喜びの声が思わず出ます。「あったー。」
自宅に帰ってからOMMを見たらもう定員一杯で締め切りだった。残念。
楽しかった。ありがとう。
◎追加
ブヨに刺されて痒い。
肌の露出はダメ。虫除け対策必要。
◎動植物
・山の中で鹿の角が1本あった。持ったら重かった。鹿は首の力が強いに違いない。可愛く見えるけど結構たくましいかも。
・林道にオトシブミがたくさん落ちていた。初めて実物を見た。形は折りたたみ葉巻き型。小さな体で丁寧な仕事をすると感心。
・一人静を見つけた。
・日本タンポポの群生に興奮。日本タンポポを初めて見た。茎は細いけど立派で存在感がある。
・名前の知らない花。子どもの頃の思い出の花で畑に咲いていたピンクの小さな花と同じの見つけた。白いのもあった。なんとかして名前を知りたい。
◎帰り道
1、DHC赤沢温泉でお風呂〜お風呂からの眺望を楽しんだ。お化粧室は満員で入れず残念。
2、イオンバリュー〜地元のスーパーでイートイン。伊豆産の握り、イワシバーグ、伊豆産いちご、アジのほぐし弁当、浜松餃子、焼き鳥。伊豆のものをちょっとずつ楽しみました。サービスのお茶が掛川茶で渋味がなくて美味しかった。お土産にニューサマーオレンジを買う。りんごのようにクルクルむいた。白い綿も食べられる。酸味がなくさっぱりした甘さで幾らでも食べられる。
3、ぐり茶のソフトクリーム〜市川製茶、抹茶とは違って色は優しいけど渋味のないお茶の味で美味しい。
4、サイゼリヤ〜山の帰りは野菜をモリモリ取るために毎回寄ります。
2020.7.22(水曜)
イオンのグリーンアイのドライパインが廃盤になっていた。ずっと入荷を待っていたのに無い訳が分かった。一口サイズの無添加でパインそのものの味で美味しかった。ウチには山とドライブの必需品でした。ホント残念でがっかりです。
これからはアリオのパインとカルディのマンゴーだけになった。