アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

芸術の評価というもの

2018年07月17日 | ピアノ
今日は書道の日でした。ランチのあと先生とおしゃべりしてたら、なんでも今年のナントカ展(ピアノでいえばコンクールか)では評価が例年とものすごく違う傾向になってて軒並み…(以下自粛)だとか…

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なるほど書道もそんなことあるのね。まぁ「カラオケマシンで何点」という採点でない以上はなんの芸術でもそういう事情からは逃れられないものでしょう。

すごく大雑把にいって初心者と上級者というのは、誰が見ても同じように区別がつくものでしょうが、ある程度以上、基本的なポイントはきれいにクリアされている場合に、その中で何を(より)良しとするか、というね。

で、そういう、神ならぬ人の身が行う評価というものに振り回されたくないと思えば別にそういう場に出て行かないで楽しくピアノを弾いたり書道作品を書いたりすればいいんだけれど、

たとえばピアニストとしてデビューしたいと思っている若手とかだったらそうも言っていられないのでせっせとコンクールを受ける。

そして、高名な審査員同士でも意見が合わなかったりすると、誰かが席を蹴っていなくなってしまうことも(^^;;

書道で先生をしている人も、やはり営業上というか、賞を取るか取らないかで習いに来てくれる人の数が違ってきたりすることもあるので無視できないという。。

私は別に、先生が立派な賞を取っているから習いに来たのではないけれど、
というか、先生の書道の実力に惚れて習いに来たのですらないけれど、
(どんな賞があるかすら知らない。単に息子同士が部活仲間だっただけ)

今では、純粋に書道を誰に習いたいかという意味でもこの先生に習いたいと思っている。

正直いうと、私は先生がナントカ展とかに出すような立派すぎる作品の良し悪しについてはよくわからない…というかまったくわからない。賞にも大きい小さいとかあるんだけれど、展覧会を見に行っても、その大きい賞と小さい賞の作品の優劣というものはちんぷんかんぷんである。

何をもって良しと思っているかというと、お手本で書いてくれるような楷書・行書・草書の、つまり基本的な課題なんだけど、これはしかし、およそ先生と呼べる人なら誰でも同じような字を書くかといえばまったくそんなことはない。先生レベルの人のそういった作品が書道会の会誌にいろいろ載っているけれど、その中で私はこの先生の作品が特に好きだ。

また、指導の際に、生徒作品の、どれを取ってもあれこれと難がある中で、どれのどこが良い、総合的にはどれが一番よいと評価するかということや、それを説明する説得力(そしてそれは説得力があればいいというだけではなくて、次の上達に役立つというのがこの場合重要である)。そこが特に素晴らしいと思うので、お友達である/ないというところを取っ払っても、この先生に習い続けたいと思う。

私が「出品しようがしなかろうが、賞を取ろうが取らなかろうが、私は〇〇先生に習いたいよ」というと先生は喜びつつ「でもそういう生徒さんばかりでもないんですよ~」

賞とか、名前の売れ方とか、そういうことでサーーッと動いていく人も中にはいるものだそうだ。

どうなんだろ、その人は自分の価値観に自信がないのかな??

私は自分の好みというか選ぶセンス、それが正しいとか別に思わない(書道の経験が浅すぎる)けれど、自分にとってはこうだなと思うことについては十分揺るがない自信を持っている。自分の経験値が上がったり年齢が上がってくることで好みが変化することはもしかしたらあるかもしれないけれど、今の自分にとってはこれが真実。それを誰か偉い人に改めて認めてもらう必要は別にない。

ピアノでは、書道よりずっと経験年数が長いので、好みはもっとハッキリしている。どういう演奏を「良い」と思うかについては自分の耳に自信を持っているし、コンクールとか、〇〇音大卒とか、そういったことで自分の判断が変わったりはしない。(ただしその判断に一般性があると自信を持っているわけでは特にない)

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