アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

楽器の特徴について語ります(鍵ハモ)

2024年04月01日 | ピアノ
昨日のめるちゃん会では、いつもより多く鍵ハモについて語りました。

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「鍵ハモ勝手に普及委員会」委員長を務めておりますので、常日頃から鍵ハモについてはことあるごとに語っているのですが…
この日は、あれこれ鍵ハモの演奏を実際に聞いてもらったところでもありますし、
なにしろ開催場所が自宅なので、鍵ハモが二台どちらも使える状態であったことも大きいです。



下のほうが、最初に買った「大人の鍵ハモ」。
SUZUKI PRO-37v3

上のほうが、音域の広さを求めて買った、鍵ハモ界の最高級品です。
HAMMOND PRO-44Hv2

ピアノやヴァイオリンで「最高級品」買ったらエライことですが(買えない)、鍵ハモなら買えるんです。お得ですね(?)

この二つは音域が違うので楽器の幅が違いますが、鍵盤ひとつずつの幅は同じです。ピアノの鍵盤よりはだいぶ狭くて、ピアノなら「ドからレ(9度)」しか届かない人(私)が「ドからファ(11度)」いけちゃいます。幅が違うというか狭いのと、キーが軽く押せることから、最適な指使いというのはピアノとはそれなりに違うことが多いです。

上の写真は、音域を比べやすいように同じ鍵盤が同じくらいのところにくるように撮ったのですが、下の鍵盤で最も左の「ド」がピアノでいうところの「真ん中のド」です。ヴァイオリンの場合、「真ん中のド」の下の「ソ」が最低音ですから(G線の開放弦)、つまりヴァイオリンの最低音はどちらの鍵ハモでも出ます。しかし上側はヴァイオリンの場合、「どこまで」とはいいにくいですがそれにしてもずいぶん高いところまで出るので、バロック時代のバイオリン曲はわりと下の鍵ハモ(Pro-37)でもいけますがそれ以降の曲は足りなくなることが多いです。

たとえば「タイスの瞑想曲」はSUZUKI Pro-37では無理でHAMMOND PRO-44ならいけます。こんなふうに:

昨日の録音
マスネ/タイスの瞑想曲(鍵ハモ+ピアノ)
厳密にいうと、一音だけ(高いラ)足りていなくて、それはオク下で吹いていますがあんまり変じゃないと思います。

じゃあ、「最高級品」HAMMOND44があればSUZUKI37はいらないかといえばそうでもなくて、まず音色が違います…HAMMOND44のほうが優しい音色、SUZUKI37のほうがパンチのきいた音色で、どちらがいいかは曲により好みによりといったところです。

そして、SUZUKI37は、必要な息の量が少ないんです。楽ラク吹けます。この利点は捨てがたい。自由が効きます。

昨日の録音
ピアソラ/リベルタンゴ(鍵ハモ+ピアノ)

こちらはSUZUKI37で吹いています。音域も足りる曲ですし(バイオリン用の楽譜ですが)、音色からいってもこっちのほうがしっくりくる気がします。

【音程】
リコーダーやフルートの場合は、音程は吹き方で調節することができますが(というか、調節しないといけない)、鍵ハモの場合は楽器のほうで決まってしまいます。今ちょっとPro37のほうは音程が狂ってきているのですが、楽器を開けて調整するしかありません。

【音色】
そして、音色についても、あまり吹き方で変わる楽器ではないのですが、まったく変わらないかというと、そうともいえないと思うんです。少なくとも、音の立ち上がりや消え方についてはいろんな選択肢があり、吹いている途中の連続的な息の変化も可能ですから、聞いた印象としてならずいぶんとやりようがあるんですよね。

音の始め…キーを押してある状態で息を吹き入れるのか、あるいはキーを押すことで音が始まるのか。また、前者の場合もタンギングの鋭さ(トゥーとかドゥーとか)が変えられる
音の終わり…吹くのをやめるのか、あるいはキーを離すことで音が終わるのか。また、前者の場合もどんなふうに息を切るか
ビブラート…フルートやバイオリンの場合、ビブラートまったくなしの音はあまり使わないと思うのですが、鍵ハモはビブラートなしというのもけっこう「使える」。ビブラートのかけ方にバリエーションがあるのはもちろん。

それから、「無伴奏の会」で初めて注目するようになったのですが重音の扱いというのがおもしろいというか曲者です。重音は出せるといえば出せるのですが、それぞれの音量を別々にコントロールできるわけではないのと、息がたくさんいるのがやっかいなところです。でも、せっかく(たとえばフルートと違って)重音が使えるのもおもしろいところですから、うまく生かしていくと表現の幅がぐっと広がりますよね。今後深めていきたいとこです。

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2 コメント

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ビブラート (きーちゃん)
2024-04-02 08:04:18
Vnでも、開放弦以外でビブラートをあえてかけない音を使うことはあります。そういう音のところには譜面にしっかり書き込みます^^  小さいビブラートと大きいビブラートの違いは弾いていればわかるので書き込みませんが、かけない、というのは意識しないと忘れがちかもです。
> きーちゃんさんへ (アンダンテ)
2024-04-04 23:09:37
Vnだと、ビブラートなしは「あえて」って感じですね。譜面に書き込むのはよいね

鍵ハモでも、表現上のことをちゃんと考えて決めて楽譜に書くほうがいいと思うんですけど…そこまで練習やりこんでないんで…いつも思いつきでやってますw

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