昨日は、新国立劇場で「コシ・ファン・トゥッテ」を見てきました。
←魔笛も生で見てみたい。あれもストーリーは無茶苦茶だよね
生オペラのちゃんとしたのを見たのは初めてだと思う。子ども向けのなら見たことあるし、オペラのDVDなら見たことあるけど(といっても、カルメンと魔笛くらい)。だってオペラって高いんだもの。ひとり二万としても夫婦で行ったりしたら四万よ!? なかなかそこまで踏み切れないよね。
もちろん、ピアノひとつピアニストひとりで済むリサイタルと比べちゃかわいそうで、歌い手さんもたくさん、オケはもっとたくさん、指揮者がいて、大道具小道具衣装、演出やら照明やらその他スタッフもずいぶん必要です。高いのは当たり前でしょう…というか、もっと高くなっても不思議ないくらいです。
でも昨日のチケットは3000円です、ハイ。藝大オペラ特別公演。学生さんたちの、クオリティーの高いタダ働きに支えられているわけで、聞くほうにとってはほんとうに贅沢なお楽しみなんです。
というふうにせっかくの機会なのですが、日々の忙しさに取り紛れてなんの「予習」もしないまま当日、しかもぎりぎりになっちゃって、パンフレットを見る時間もないほどぎりぎりに座席に滑り込みました。うわーやばい、原語上演だ何にもわかんないかも。と思った瞬間、舞台ヨコの「字幕」に気づいた。おおっ、これは…
舞台両脇に、かなり大きな電光掲示板があって、日本語訳が出るんです。まぁなんて優れもの!!
この会場は「オペラパレス」と呼ばれているだけあって、ほんとオペラ仕様です。電光掲示板もだけど、オーケストラピット、広い舞台、高く舞台を取り囲む客席。写真で見る、ヨーロッパのオペラハウスみたい。
舞台の各場面の作りもほんとうに素敵で、シンプルな大道具が、小道具や照明による多彩な変化で、テンポよく場面展開していきます。衣装も素敵。
コシ・ファン・トゥッテって、「のだめ」にチラッと出てきたのを見たくらいで、ストーリーも知らなかったんですけど、ほんとどうしようもないストーリーですね。恋人が二組いるんですけど(二人の女性は姉妹)、そこに老哲学者が茶々を入れて、というか「女の貞操なんて疑わしい」とあおったところ、若い男性二人は「いやーそんなこたない」といきり立って、賭けをしたんですね。あほです。
男性二人は変装のうえ、恋人でないほうの女性をくどくわけです。それで、女性がなびいちゃったら哲学者の勝ち、なびかなかったら男性二人の勝ち。なんのこっちゃ。
それで、ずいぶん無理やりな駆け引き、演出ののち、女性をくどくことに成功しまして、なので悲嘆にくれて、でもまぁ女性ってみんなそんなもの(=コシファントゥッテ)だしありのままを受け入れなさいよ、みたいな感じで元の鞘におさまる的なとりあえず明るいまとめ方で。
いくら変装したってバレるだろうが、とか、騙そうとした時点で男性側から女性を裏切ってるんじゃ!? とか、つっこみどころはキリなくあるのですが、くだらないストーリーにすばらしい音楽、それがモーツァルトのオペラですね。
このたくらみについては姉妹の侍女であるデスピーナというのがアシストをするんですが、お芝居的におもしろさのツボというか、歌も含めて超重要な役どころです。医者に化けて出てきてインチキ治療したりとかなかなか笑えます。
この藝大オペラって、なんと私が生まれる10年も前から毎年まいとしやってるものなんですよ。あなたも次回はいかが??(^^)
ところで、オペラって、「歌」っぽい部分のほかに、半分歌みたいなセリフのところがあるじゃないですか。そこの伴奏って、ピアノじゃないしチェンバロじゃないし何の音?? と思ってオーケストラピットを覗き込むと、フォルテピアノでした。まさか新国立劇場にはフォルテピアノ常設!? …んなわけはなくて持ち込みでした(^^;;
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
←魔笛も生で見てみたい。あれもストーリーは無茶苦茶だよね
生オペラのちゃんとしたのを見たのは初めてだと思う。子ども向けのなら見たことあるし、オペラのDVDなら見たことあるけど(といっても、カルメンと魔笛くらい)。だってオペラって高いんだもの。ひとり二万としても夫婦で行ったりしたら四万よ!? なかなかそこまで踏み切れないよね。
もちろん、ピアノひとつピアニストひとりで済むリサイタルと比べちゃかわいそうで、歌い手さんもたくさん、オケはもっとたくさん、指揮者がいて、大道具小道具衣装、演出やら照明やらその他スタッフもずいぶん必要です。高いのは当たり前でしょう…というか、もっと高くなっても不思議ないくらいです。
でも昨日のチケットは3000円です、ハイ。藝大オペラ特別公演。学生さんたちの、クオリティーの高いタダ働きに支えられているわけで、聞くほうにとってはほんとうに贅沢なお楽しみなんです。
というふうにせっかくの機会なのですが、日々の忙しさに取り紛れてなんの「予習」もしないまま当日、しかもぎりぎりになっちゃって、パンフレットを見る時間もないほどぎりぎりに座席に滑り込みました。うわーやばい、原語上演だ何にもわかんないかも。と思った瞬間、舞台ヨコの「字幕」に気づいた。おおっ、これは…
舞台両脇に、かなり大きな電光掲示板があって、日本語訳が出るんです。まぁなんて優れもの!!
この会場は「オペラパレス」と呼ばれているだけあって、ほんとオペラ仕様です。電光掲示板もだけど、オーケストラピット、広い舞台、高く舞台を取り囲む客席。写真で見る、ヨーロッパのオペラハウスみたい。
舞台の各場面の作りもほんとうに素敵で、シンプルな大道具が、小道具や照明による多彩な変化で、テンポよく場面展開していきます。衣装も素敵。
コシ・ファン・トゥッテって、「のだめ」にチラッと出てきたのを見たくらいで、ストーリーも知らなかったんですけど、ほんとどうしようもないストーリーですね。恋人が二組いるんですけど(二人の女性は姉妹)、そこに老哲学者が茶々を入れて、というか「女の貞操なんて疑わしい」とあおったところ、若い男性二人は「いやーそんなこたない」といきり立って、賭けをしたんですね。あほです。
男性二人は変装のうえ、恋人でないほうの女性をくどくわけです。それで、女性がなびいちゃったら哲学者の勝ち、なびかなかったら男性二人の勝ち。なんのこっちゃ。
それで、ずいぶん無理やりな駆け引き、演出ののち、女性をくどくことに成功しまして、なので悲嘆にくれて、でもまぁ女性ってみんなそんなもの(=コシファントゥッテ)だしありのままを受け入れなさいよ、みたいな感じで元の鞘におさまる的なとりあえず明るいまとめ方で。
いくら変装したってバレるだろうが、とか、騙そうとした時点で男性側から女性を裏切ってるんじゃ!? とか、つっこみどころはキリなくあるのですが、くだらないストーリーにすばらしい音楽、それがモーツァルトのオペラですね。
このたくらみについては姉妹の侍女であるデスピーナというのがアシストをするんですが、お芝居的におもしろさのツボというか、歌も含めて超重要な役どころです。医者に化けて出てきてインチキ治療したりとかなかなか笑えます。
この藝大オペラって、なんと私が生まれる10年も前から毎年まいとしやってるものなんですよ。あなたも次回はいかが??(^^)
ところで、オペラって、「歌」っぽい部分のほかに、半分歌みたいなセリフのところがあるじゃないですか。そこの伴奏って、ピアノじゃないしチェンバロじゃないし何の音?? と思ってオーケストラピットを覗き込むと、フォルテピアノでした。まさか新国立劇場にはフォルテピアノ常設!? …んなわけはなくて持ち込みでした(^^;;
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)