アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

予習なしでコシ・ファン・トゥッテ見た

2014年10月30日 | ピアノ
昨日は、新国立劇場で「コシ・ファン・トゥッテ」を見てきました。

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生オペラのちゃんとしたのを見たのは初めてだと思う。子ども向けのなら見たことあるし、オペラのDVDなら見たことあるけど(といっても、カルメンと魔笛くらい)。だってオペラって高いんだもの。ひとり二万としても夫婦で行ったりしたら四万よ!? なかなかそこまで踏み切れないよね。

もちろん、ピアノひとつピアニストひとりで済むリサイタルと比べちゃかわいそうで、歌い手さんもたくさん、オケはもっとたくさん、指揮者がいて、大道具小道具衣装、演出やら照明やらその他スタッフもずいぶん必要です。高いのは当たり前でしょう…というか、もっと高くなっても不思議ないくらいです。

でも昨日のチケットは3000円です、ハイ。藝大オペラ特別公演。学生さんたちの、クオリティーの高いタダ働きに支えられているわけで、聞くほうにとってはほんとうに贅沢なお楽しみなんです。

というふうにせっかくの機会なのですが、日々の忙しさに取り紛れてなんの「予習」もしないまま当日、しかもぎりぎりになっちゃって、パンフレットを見る時間もないほどぎりぎりに座席に滑り込みました。うわーやばい、原語上演だ何にもわかんないかも。と思った瞬間、舞台ヨコの「字幕」に気づいた。おおっ、これは…

舞台両脇に、かなり大きな電光掲示板があって、日本語訳が出るんです。まぁなんて優れもの!!

この会場は「オペラパレス」と呼ばれているだけあって、ほんとオペラ仕様です。電光掲示板もだけど、オーケストラピット、広い舞台、高く舞台を取り囲む客席。写真で見る、ヨーロッパのオペラハウスみたい。

舞台の各場面の作りもほんとうに素敵で、シンプルな大道具が、小道具や照明による多彩な変化で、テンポよく場面展開していきます。衣装も素敵。

コシ・ファン・トゥッテって、「のだめ」にチラッと出てきたのを見たくらいで、ストーリーも知らなかったんですけど、ほんとどうしようもないストーリーですね。恋人が二組いるんですけど(二人の女性は姉妹)、そこに老哲学者が茶々を入れて、というか「女の貞操なんて疑わしい」とあおったところ、若い男性二人は「いやーそんなこたない」といきり立って、賭けをしたんですね。あほです。

男性二人は変装のうえ、恋人でないほうの女性をくどくわけです。それで、女性がなびいちゃったら哲学者の勝ち、なびかなかったら男性二人の勝ち。なんのこっちゃ。

それで、ずいぶん無理やりな駆け引き、演出ののち、女性をくどくことに成功しまして、なので悲嘆にくれて、でもまぁ女性ってみんなそんなもの(=コシファントゥッテ)だしありのままを受け入れなさいよ、みたいな感じで元の鞘におさまる的なとりあえず明るいまとめ方で。

いくら変装したってバレるだろうが、とか、騙そうとした時点で男性側から女性を裏切ってるんじゃ!? とか、つっこみどころはキリなくあるのですが、くだらないストーリーにすばらしい音楽、それがモーツァルトのオペラですね。

このたくらみについては姉妹の侍女であるデスピーナというのがアシストをするんですが、お芝居的におもしろさのツボというか、歌も含めて超重要な役どころです。医者に化けて出てきてインチキ治療したりとかなかなか笑えます。

この藝大オペラって、なんと私が生まれる10年も前から毎年まいとしやってるものなんですよ。あなたも次回はいかが??(^^)

ところで、オペラって、「歌」っぽい部分のほかに、半分歌みたいなセリフのところがあるじゃないですか。そこの伴奏って、ピアノじゃないしチェンバロじゃないし何の音?? と思ってオーケストラピットを覗き込むと、フォルテピアノでした。まさか新国立劇場にはフォルテピアノ常設!? …んなわけはなくて持ち込みでした(^^;;

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実践的な職業教育って何だろう

2014年10月29日 | 大学生活
またろう中三のころだったと思うけど、会社で技術者リーダーシップ研修とかなんとかいうものがあって、そこにスピーカーとして来ていた、つまり社内でかなり上のほうに行った人をパーティー席上で捕まえて話をした。

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その人は高専出身、一般大学に編入・卒業して入社したそうなので、
「息子が高専に行きたいといっているのですが」というとその人は開口一番、
「いやご心配はよくわかります」といった。(私、まだ何も言ってないって!!)

「高専では即戦力となる技術を学べます。私は通信学科にいたので、就職希望の同期生たちは飛ぶように売れて、たとえば通信士として船に乗り込んでいったのです。でもご存知のようにモールス信号で通信をする時代は思ったより早く終わりが来て、その人たちはみんな職を失いました」

結局、その人がいいたいことは、高専に行きたければ行っていいから、でもそのあとに大学は行けと。「すぐ役に立つことはすぐ陳腐化するんです。無駄なようでも幅広く基礎的な学問を身につけておけばそれに新しいことをプラスするだけで何が来ても対処できます。大学に行っても、高専で学んだことはちゃんと生きます。みんなと違うことができる、知ってるというのはそれはそれでいいことですよ。私もそこが強みだったと思います」

話した時間は短かったと思うんだけど、その人はものすごく的確に私の懸念事項にズバッと答えてくれた。

高校から大学に行く一般的なコースでは、広く浅く学ぶことから始まって、だんだんと専門を絞って深堀りしていくことになる。高専の場合は、数学や物理・化学、基礎的な工学も学びながらものづくりの体験や技術を実地に練習していって、そのあと大学に入ればもっと幅広い視点から学ぶことになる。

いわば「T」文字の、タテ線のところを後にするか先にするかみたいなイメージだ。

どっちが優れているということではないと思う。たぶん、両方の人が混じっていたら、イイ感じになるだろう。


先日、文科省で「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議(第1回)」というのが行われて、そこで出た「資料4 冨山和彦委員提出資料」というのがあまりに衝撃的だったので、G型L型という話題が一部で沸騰中だけれども、その話は上記の話と関係あるようにも一見みえるけれど、実はすごく違うような気がする。

たとえば高専は、現在すでに、「実践的な職業教育を行う」ところだと思う。特に、中小企業で技術を必要としているところからは、高専生に強い引き合いがある(昔ほどじゃないかもしれないけど)。だけど「資料4」のPDF 8ページの表を見てください。

「L型」では、「機械力学、流体力学」ではなく、「TOYOTAで使われている最新鋭の工作機械の使い方」を学ぶとなっている。でも、実際のところ高専では、「機械力学、流体力学」を学ぶのと合わせて「図面の描き方」や「工作機械の使い方」を学ぶわけだ。

誰が、機械力学も知らなくて、工作機械の使い方だけ練習したヤツを雇うの!?

技術が陳腐化するとか、そんな話ですらない。グラグラのところに、壁だけきれいに塗った建物を建てるようなものだ。

シェイクスピアも文学概論も知らなくて観光案内用英会話だけ練習した人は、要するにそれだけの人だ。

「法学部」の行に書かれた例は、あまりにわけわからんちんでここに写すにしのびないからパス。

G(グローバル)型、L(ローカル)型といわれて何が違和感あるって、ここに書かれている「L型」は、ローカルでいい仕事ができる人じゃないってこと。単に「基礎」がない人。

この資料でイメージされる「L型」は、自分が教えられた「実践的な職業訓練」の背景も理解する材料がないということ。もしかしたらlaborとかけたつもりなのかもしれない。なんか、科学的思考や論理的思考できる人を極限まで減らすと好き勝手できていいなぁみたいなにおいを感じてしまうのは、SFの読みすぎ?

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ペーパーテスト力

2014年10月27日 | 大学受験
昨日のTOEICの結果は一ヶ月位したら送られてくるらしいけど、たぶん前回(いうても十何年前)より悪いと思う。

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←もともとテストの趣旨はペーパーテスト力でなく実力を測ることです

悪いといっても、英語力が落ちた、という感じは特にしなかった。(英語の)ボキャ貧なのは昔からだし、昔も今も英語を読む習慣はないし。前回受けたときはたまたま産休直後だった関係で英語ドラマ漬けだったけど、今回も直前にある程度ドラマ見て、耳は慣らしてあったから、特に前より聞き取れないということはなかった(たぶん)。

でもね。前回だったら、とにかく音声が始まったらテンション上げて聞いて、わからない単語とかあっても(←当然ある)最大限推測して、選択肢を手がかりとしてありえないものを消し、得られる情報の中で最善の決断を続けていくことができたんですよ。

時間の余裕を作って、次の問題の音声が始まる前に選択肢に目を走らせておくとかそういう、やや姑息な頭と目の使い方もスムーズにできたし、リーディングの間も、わからない単語や文章があるのはともかく、設問のほうを読んだときにあらためて「あれ、これについてはどこに書いてあったんだっけ」なんてうろうろすることはほとんどなかったはず。ウスい手がかり(出題者の意図を含む)の、最適な組み合わせを素早く導いて、まさに「選択肢が正解を語ってくれる」ような境地。

今回ほんとうに、そういう「ペーパーテスト力」の衰えを感じました。

けどね。別に、若くても、ペーパーテスト力が高い人ばっかりじゃないと思うんですよ。私のペーパーテスト力は昔、たぶん異様に高かったので、だってそうじゃなければまったく英語がしゃべれないのに対策なしでTOEIC895点を取れることの説明がつかない。

東大に入って、周りに頭のいい人がいっぱいいて落ち込んだという話はときどき聞きますが、私の場合は、周りの人のペーパーテスト力が自分より低くて驚きました。自分のほうがずっと理解できてなくても、点数はけっこう取れちゃう。入試で平等に選抜されているかのような錯覚がありますが、実際はそうじゃなくて、ペーパーテスト力で本来の実力(理解度)にゲタをはかせているわけね(*)。

あたしのってすごい高ゲタ(^^;;

それで、世の中には、その逆のタイプの人がいて、すごくわかってても、現実の点に結びつかない。またろうなんてまさにそれで、ゲタ履くどころか、穴掘ってもぐってる(-_-;; 地理+歴史の定期テストのときに、歴史しか勉強していかなかったのに、テスト用紙の上で地理→歴史の順番で並んでいたら地理から解いちゃう。しかも「あれー、わかんないな??(わかるわけない。覚えてないんだから)」とたっぷり時間使ったあげく真っ白、それでほぼタイムアップで、わかるはずの歴史も真っ白、みたいな。

神様というものがいるとしたら、きっと家庭内でバランスとりなさい、プラマイゼロという趣旨のそんな配剤なんですね。ううん、うれしくない。

こじろうはかなりゲタ、はなひめはかなり掘ってます。

私の高ゲタはもう戻ってこないので、点数上げたければ地道に英語やるってことですね。

(*)…で、自分のほうが実はいろいろわかってないらしいということがわかっても、別にショックではなかったです。目的はお婿さん探しなんだから、周囲が自分より頭いいのは歓迎。

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TOEIC受けてきたけど疲れた

2014年10月26日 | 生活
というわけで私とまたろうの二人でTOEICを受けてきたんですけど…

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とにかく疲れました(-_-;;

TOEICの申し込みって、会場を希望できないんで(都道府県のみ指定)、東京都ったって、とおーーいところあるよね? と不安だったのですが、ちゃんと同じ市内の会場でした。ま、近いわりに遠い(陸の孤島的)んですけど。

会場に着いてみると、結構広い敷地に建物が点在しており、受ける部屋はあっちとこっちだったりするんですが、係員がたくさん立ってて、親切に教えてくれるので、特に迷わず到着しました。

受験番号によって部屋が違うのですが、またろうと私の番号はけっこう離れています。もしかしたら、いっしょに申し込んだ人は意図的に番号を離すようにしてるかもしれません。またろうが同じ部屋にいたら挙動が気になっちゃうので(^^;; 私にとっては好都合です。

それで、またろうと別れて受付を済ませ、休憩所でお茶を飲んでいるとまたろうが飛んできました。「お母さん、ぼくの学生証持ってない??」はぁ?? 私がですか??

確かに先日、またろうの定期を更新するときに私が学生証を預かって買いに行ったんですが、当然、定期Suicaとセットで学生証を返してますし、それからしばらく経ってるしねぇ。

というか、出かける前に、「学生証(写真つきの身分証明書を持参するように書かれている)を持っていくんだよ」と念を押して、ちゃんと入れたといってたじゃないですか?? それが、「学生証が入ってるハズの財布をかばんに入れた」だけの話だったらしいorz

それで、念のため私のかばんと財布もくまなくカード類確認して(めんどう~)、本人の財布も母の目で見直し(わけのわからん紙片がたくさん溜まってるので)、でも結論は「ない」。

しかたがないので、事情を話して、受けられたら受けて、建物入り口で待ち合わせ。受けられなかったら先に家に帰って、お母さんの携帯にメール入れるから。とまたろう。学生証もないし携帯も家に忘れてきたと…

どっと疲れてテストスタート。またろうが受けられたかなーと気にもなるし、老眼鏡作りに行く暇がなかったのでテスト用紙の見え方がイマイチだし、まぁでもそれらはたぶんたいした問題じゃないんです。結局、二時間持続してつまんない課題に集中するというのがね、近年まるでやらないことじゃないですか。不慣れのせいかトシのせいか半々くらいかわかりませんが、とにかく二時間テンション保つことができないです(-_-;;

時間配分は試してこなかったのでよくわからず、自分のペースで頭から解いていたらば、リーディングはぜんぜん解き終わりませんでした。残りは模様のインスピレーションで埋める(笑)

元々、まずは「勉強してから」などといわず受けてみよう、受けてから対策を考えてもう一回受けよう、といっていたのでいいんですが、いろいろと課題残りです。

・受験票、身分証明、指差し確認していこう。
・机の上にある紙に焦点が合わせやすいように調節した眼鏡(平たく言うと老眼鏡)を作成。
・直前になったら模擬テスト問題をやってみて時間配分を検討。

そして衰えた集中力のほうは(そういえば十数年前に受けたときは『二時間持たない』なんて思わなかったんだよな)、そう向上するわけがないので、その代わりに課題に必要な注意力を下げるしかない。

リスニング、ぼわっとしてるうちに先に行かれてしまって、「なんて聞かれたんだっけ??」になるので、やっぱり聞いとかなきゃいけない勘所を記憶に残せるようにTOEIC問題で慣れておいたほうがよさそう。

リーディングは、読むスピードが遅すぎるので、ある程度文章を読んで目を慣らしておく。

またろうにも、「前回と比べてどうだった?」と聞いてみたのですが「偶然に頼る部分が多いので結果が返ってくるまでわからない」と真顔で(-_-# 「最後間に合わなかったから、3.141…って埋めてったんだよ。円周率の覚えてる分が済んだら、1.4142…とかも使う用意があった(どや)」

こっちはどう手当てしていいか…

(学生証の代わりに、たまたま持っていた別のもので受験できたそう。学生証は、家に帰ってから見つかりました)

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弾ける曲とか弾けない曲とか

2014年10月25日 | ピアノ
昨日はスタジオアデリーでudurannさんとモーツァルト二台ソナタの合わせ。

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やっぱり両方グランドですばらしい音響で、もぅ気分いいです、さいこ~♪

細かい音てんこもりの曲なんで、ノーミスクリアというわけにはいきませんが、だいぶ慣れてきたので
必死な感じになっちゃうより音を飛ばしたほうがまし
というコース取りもだんだん板についてきました。

音階とかでコケても片手は維持するとかすぐ回復するとか、前に比べて「曲の流れを止めない自信」がついてきて、そうしたらがぜんおもしろくなりました。

先日のレッスンでも「ずいぶんよくなった」とほめてもらって…
でもおゆき先生曰く
「この曲、弾けるとは思ってなかった」とのことでほめてるのかどうかはビミョーですけど(^^;;

というか、私は元々この曲の練習を始める前に「弾ける」と思っていたんです。
でなきゃudurannさんにパートナー申し込みしませんよね。

このズレがどこから来るかですけど、どうも「弾ける」の意味がだいぶ違うようで、
おゆきさんはあれだけ美しい舟歌とか弾いておいて「やっぱりショパン弾けない」とかなんとか嘆いていたりするので
たぶん私の知ってる日本語とすごく違う
ということはわかりました。

昨日、shigさんたちとカレーを食べている間も「弾ける曲」という言い方の危うさについてというテーマ討論が行われていたのですが(嘘)、単に音を指に当ててというか、♪をとにかく並べたというか、それで弾ける気になることへの戒めというんでしょうか。曲を演奏することはそれとは違う、というような。

それをいうなら音数少なくパラリとしている、音符は難なく並ぶようなものがもう、死ぬほど難しいというか、シューマンのトロイメライとか一生「弾けない曲」になっちゃいますね。なら一生弾かないほうがいいのかって。

「弾ける曲」「弾けない曲」というのは自分基準の便宜的なもので、それはそれでいいんじゃないかと私は思っています。その点で私の引く一線は、自分が楽しんで弾けること(これが第一)、それプラス、人前で弾く場合であれば、聞くほうがなるべくつらくなく、できれば「楽しんで弾いてるんだなぁ」「この曲、好きなんだなぁ」「いい曲だ!」などのプラスイメージを持ってもらえるといいよね。でもこれはすべての人にとってそうかどうか確認のしようがないので、なんとなくの想像で6割(過半数の人)合格を目指します。

それでいうと、幻想怪奇おふで大辻ゴン弾いたときとか、今年の星座でドリー弾いたときとかは、十分「弾ける曲」を弾いたというふうにカウントします。逆に、失敗例は「おろしあおふ」のときのプロコ(あまり思い出したくない)

それで、いつも間違いなく「弾ける曲」に入りそうなものばっかりやってるかというと、まぁそうでもなくてまず自分用にやってみてこれは人前では「弾けない曲」だなぁと思えばお蔵入りにしてまた数年経ったら虫干ししてみる。すると案外一回目のときよりずいぶん行けたりするもので、弾けない曲のまま挑戦した経験はプラスに生きている、きっと。

弾けない曲といえば、来年三月の「ぱちもんおふ」用に、弾けない曲を練習していました。曲はなんと「ショパン×巨人の星」(ニコ動なので森下唯動画ページからどうぞ)。ふつうに考えれば、元のショパンソナタ第三番終楽章が弾けない私が弾けるような曲じゃないのですが、最近しつこく(どうかするとモーツァルトより頻繁に)弾いてみたりして試してみると、いうまでもなく100年経ってもピアニート公爵のような超速でクリアな演奏ができるわけはないんですが、自分がどうしてもやりたいことをとりあえずわかるように伝える割り切りがおもしろいなと。

曲自体がぱちもん曲の王道みたいなもんですが、その曲を弾けない人が本気の組み立てで弾いて楽しく聞いて楽しめる演奏を追究するとなると、曲だけじゃなくて演奏もぱちもんぽくてgood(笑)

それでしばらく弾いてみて気づいたことは、昔、弾けない曲と格闘してると、手が疲れるとか痛いとか、そういう問題があったのですが、今は「ショパン×巨人の星」やっててもぜんぜんそれがないです。弾けない曲を弾いてても無理しなくなった。その分、うまくなっているのか単にトシとったのか。

ということで、「弾けない曲を自分なりに最善尽くすとこうです」という、「弾き方のぱちもん」選曲というのもおもしろいかなぁと。「ショパン×巨人の星」以外でも(巨人の星は、私と違って「弾ける」人が練習しているという情報をつかんだので別の道を模索)。

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