アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

アニメの中のピアノ演奏シーン

2018年07月14日 | ピアノ
「ピアノの森」はショパンコンクールまで来たところでしばらく放映ないそうですが…

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←ストーリーに無理があるのはまぁいいとして。

ま、ともかくここまで毎回見ました。ショパンコンクールの場面は、ずいぶん濃く演奏をぶっこんできていて、なかなか聞きごたえがあったと思います。

聞きごたえは。。

アニメですから、まぁ聞くものでもあり見るものでもあるので…演奏シーンの出来栄えはね。なんというか。

ある程度頑張ってはいるのですが。

昔、アニメにピアノを弾くシーンが出てくるとしても、記号的なものというか、動きについてリアリティーを追究されていることはなかったと思います。それが、のだめカンタービレのときにずいぶんきれいになって、これが歴史を作りましたよね。

アニメに限らず、昔はドラマでさえ演奏シーンは「記号的(弾いてる、とわかればいい)」で、世界的大ピアニスト役の人がチャイコフスキーのピアノ協奏曲の冒頭を演じるのに、手はテキトーにぺちゃん、ぺちゃん、ぺちゃんとやってるくらいでしたから(「疑惑の家族」)。

「のだめ」は演奏シーンに関して、アニメでもドラマでも、ずいぶんリアルに近づきました。オーボエの黒木くん役の人なんか、音は出ないけど指は完璧にモーツァルトのオーボエ協奏曲を弾けるように練習したそうですよ。すごい。でもピアノってけっこう難易度高いのかな…

それが、ほぼ完成を見たのは「四月は君の嘘」でした。モーションキャプチャーを元にしてはいるのですが、それにアニメ的なデフォルメを加えてそのバランスがよい説得力を持っているのです。ピアノの中のアクションの煌めきと合わせて、ほんとに美しかった。

演奏も、阪田知樹さんのピアノが魅力的で、たっぷり楽しめましたしね。

一方、「ピアノの森」のほうですが、演奏のほうは確かに素晴らしく、特にキャラクターに合わせて弾く人を変えるというところまでやるのは画期的ではないでしょうか。ほかにはこれまでたぶんなかった(と思うんですがもしご存知の方いたらぜひご一報を)

ただ、番組前のふれこみでは、見た目のほうもこだわっているということでしたが…まぁモーションキャプチャーはしてるようですが、これを見るとなんとなく…何が不自然なんだろう…確かに手が映っているところは正しい鍵盤を叩いているのではあるけれど。動きが、リアリティーというよりは…そう、ディズニーアニメみたい!!

モーションキャプチャーというと、最新技術みたいですが、まぁコンピューター使ってそういうことやるようになったのは最近でしょうが、ディズニーアニメは人に動作をさせてそれを録画してトレースするような方法で(手間めちゃくちゃかかる)、昔からリアルな動きにこだわって作られていました。

しかし、この、極限まで現実をなぞって作られたはずのものがアニメになると、なぜだか自然な動きとはまた違う、ぬるぬるした感じになるんですよね。リクツはよくわからないんですが、現実の人間を撮影したものは、もっと鋭い(?)動きをしているような気がします。

「四月は君の嘘」の絵作りでは、キャプチャーしたとおりの動きを少しずらすことで、むしろアニメ上でのリアルを生み出していたようです。「ピアノの森」はキャプチャーをなぞったところで止まっている。

それと、決定的な問題点は、手と体の不連続です。手から画角が切り替わって上半身が映ったとたん、木に竹を接いだような…というと、木と竹はもっと似ているんだがといいたくなるようなちぐはぐさ。

というわけで私は「ピアノの森」を見るとき「うーん…せっかくここまでやったのにもったいない」と思いながら見ています。漫画から読んでファンになった人はまた別の感慨を持っているだろうけど。

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 中高一貫教育


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする