こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[オツ]

2018-04-04 19:41:49 | 味の思い出
はじめまして。2018年4月。川崎市中原駅徒歩5分、大戸神社で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[オツ]

オツだね!という言葉があります。漢字をあてると「乙」になります。普通とは少し違いお洒落なものを指していう言葉です。

今日、久しぶりにこの言葉を聞きました。

伯母が以前に
「六本木にあるお稲荷さんを食べたい。」
と言いだしました。そこで、伯母の言葉にそって地図を書きました。それから、携帯電話で検索した地図と照らし合わせました。キーワードは、「ごとう花屋」「せいし堂(書店)」。そこから、伯母が間違えていたお稲荷さんの店名と場所を割り出しました。


▲伯母の言葉から地図を作成

「LIONライオン25年目のただいま」という映画があります。、子供の頃にインドで迷子になり施設からアメリカに移り住んだ若者が、何年もかけて自分の住んでいた地域を見つけ出すストーリーです。この映画を見た時、文明の発達はこんな奇跡を起こすものかと、感動しました。

そして今回も感動です。なにより、姿を変えていましたが、「ごとう花屋」「せいし堂」さんの名前のある建物が存在しました。そして、お稲荷さんの店は「おつな寿司」でした。

▲ゴトウ花屋は、ビルになっていました



▲おつな寿司


そして昼に、伯母と一緒にお稲荷さんを食べました。何十年ぶりに食べたのでしょうか、
「懐かしい味だ」
と言っていました。そして、昔はもっと大きかったと。伯母が再三言っていたように、お稲荷さんの皮はひっくり返してありました。甘めの味でゆずの香りがふんわりする、とてもおいしいお稲荷さんでした。

食べ終わった伯母がひとこと
「オツな味だね。おつな寿司」
と言っていました。おつな寿司の語源がそこからきているかわかりませんが、「オツ」という響きはとても新鮮でした。