こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

【枠】

2018-04-23 19:56:45 | 子供の成長
はじめまして。2018年4月。川崎市中原駅徒歩5分、大戸神社・武蔵中原駅徒歩15分、神明神社で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[枠]

枠。
団体で行動する場合は、「枠」が必要です。「決まり」と言ってもいいでしょう。「枠」をきめておかないと、まとまりがつかなくなります。

そして教育の現場では、「マニュアル」といわれる「枠」が多くあります。ある教育関連の仕事では、自分の身分などを明かしてはいけないというルールがありました。その当時私は「空から降ってきた天使」ということにしていました。ある部分ではいいでしょうが、それもどうかと思っていました。

そしてある教育関係の仕事では、学習する順番がありました。しかし、発達が気になるお子さんが通っており、その生徒T君は自分の中で順番がありました。それはどうしてもこだわりたい部分だったようです。その時同僚の講師は、T君がしていることはわがままだと決めつけていました。私はその講師の意見とは違いました。本人が納得して、最終的に課題を終えることができるならしばらくやらせてみたかったのです。その意見の相違は、私が教室を辞める時まで続きましたが、並行線でした。辞めるとき、そのT君が心配でしたが、丁度その数カ月前に私と同じ意見の穏やかな先生が配属されたので、その先生に事情を話してT君の様子を見ていただくことにしました。

「枠」や「マニュアル」、「決まり」
なくてはならないものです。それでも、その「枠」には収まりきれないお子さんもいます。そしてその「枠」から離れることに、本人なりの理由があるのです。その心の声を聞くという段階を大切にしたいです。ただ、頭ごなしに「ダメ」と言っても、その理由が当人には伝わらず、現状が悪化することもあるのです。

できるだけ生徒の声には耳を傾けたいと思っています。その意見を教室の他の生徒とも共有したいです。そして、新しい「枠」を作ればいいと思います。「枠」は変化していいものです。そして「枠」を楽しいものだと感じてほしいです。

生徒と一緒にどんな「枠」を作っていくことができるか、とても楽しみです。