あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

ささやかな幸せ。

2010-06-18 23:40:15 | 日記・エッセイ・コラム

今日は仕事がお休みだったので、母と創作人形展に出掛けました。

そこで思いがけなく、展覧会のスタッフとして出ていらした、懐かしい方とお会いしました。

その方が作った可愛い人形など拝見して、お話も出来て楽しかったのですが、共通の知り合いであるやはり懐かしい方が、お亡くなりになった話を聞きました。

母と、“具合がお悪いの知っていたら、お見舞いでもしたかったのにね”という話をしましたが、消息を教えていただいただけでありがたいことでした。

母と、以前よく行っていた雑貨店兼ギャラリーのマダムでした。小柄で可愛らしい上品な方でした。

母は今でもあまり身体が丈夫ではありませんが、以前はもっと病気がちで、一緒に出掛けて外食するなんて考えられないことでした。

ところが10年ほど前から少しずつ元気になり、そうしてよく一緒に出掛けるようになった頃の、行き先の一つがその店でした。

思えば、その頃は母との幸せな時間だったのだと思います。(あやもいたし)

人形展から今度は公園に(だいたいあんまりお金のかからないところに行く母子なのです)行って、シロツメクサが咲いていたので、子供じみていますが、ふたりで四つ葉のクローバー探しをしました。

見つからず、母が「幸せがないみたい」と言ったので、「思いがけず見つかるのが幸せというものよ」と言いつつ私がふと見たら、まさにその瞬間、ふいに見つかったのです。

「母さんにあげる」と摘んだら、「えー!」と喜んだちょっと可愛い母。

ホントにささやかな、小さな幸せでした。

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プロの味わい。

2010-06-17 23:20:07 | 本(料理の本)

シネマ食堂 シネマ食堂
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-09-04
これは図書館で借りた本です。

でも、すごく欲しいと思っているのです!

読んでみて、よけいにそう思いました。

著者の飯島奈美さんは、CMを中心に、映画の料理制作も手掛けるフードスタイリスト。

私も飯島さんを知ったのは、『かもめ食堂』という映画でした。

この本は、『AERA』に連載した、映画のシーンに出てきた料理を再現した企画をピックアップしたものですが、最初の1章は飯島さんの携わった映画の料理になっています。

(表紙も、『かもめ食堂』に出てきたシナモンロールです)

2章以降は、洋画、邦画、アジア映画と、さまざまなジャンルの映画の料理が再現されています。(映画じゃないのもありました『きょうの猫村さん』とか)

どの料理も美味しそうだし、飯島さんが携わった映画のページも、懐かしの映画の思い当たる料理も、観たことのない映画のシーンも、想像をかきたてて面白い。

でも、私が一番印象に残ったのは、撮影裏話などを語る“しごと日記”と、あとがきでした。

“料理が登場する映画を探して、年間140本くらいは観ているでしょうか”

“ときには2倍速、10倍速で観て、料理のシーンが出てきたら、改めてはじめから観たり”

なんて言葉に驚いたり、シフォンケーキを17個も試作したとか、ネコムライスのレシピを試行錯誤するうち、おなかいっぱいになったりしたエピソードなどにため息ついたり。

でも、大変なことが山ほどあっても、超ハードスケジュールでも、つくるのも、食べるのも大好き、という言葉の通り、本当に楽しんで仕事をしているんだ、ということに感動します。

それに、映画の料理を手掛けるときは、“シーンの意味を想像しながら食卓の献立を考えます”“どうしてそのシーンでその料理なのか、自分なりに理由が欲しいし、監督にも納得してもらいたいからです”という言葉には、当然といえば当然なのかもしれませんが、ああ、これがプロの仕事なんだ、と思いました。

料理への愛と、プロの心意気があふれた1冊。欲を言えば映画の情報がもう少し欲しかったですが、気になった映画を観てから読み返せば、また別の味わいがありそうです。

コメント (4)
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サッカーについてのおまけの話。 その3

2010-06-16 00:17:56 | 日記・エッセイ・コラム
すみません、これは、誰のエピソードか忘れてしまいました。
イタリアでは、今はどうか分かりませんが、少なくとも以前は、オペラに出掛ける階級とサッカーを観戦する階級ははっきり分かれていたそうです。
ところが、ある有名な指揮者(名前を忘れてしまった……)は自分自身がクラシックのプレイヤーなわけですからバリバリのオペラ階級。
けれどサッカーが大好きで、友人たちには内緒で観戦に出掛けていたそうです。
ちなみに記憶力抜群で、「あの局面ではA選手からB選手にボールがいき、そして……」という風に、試合の流れをボールの動きに至るまで正確に再現できたそうです。

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サッカーについての、おまけの話。 その2

2010-06-16 00:07:33 | 日記・エッセイ・コラム
ペレの話。
ペレは言わずと知れたサッカーの神様ですが、なぜか(?)以前『ワールドカップ殺人事件』という小説を出版したことがありました。
ゴーストが書いたという噂もありましたが、私はあまり面白くなくて途中で挫折したからペレ自身の作だと思ってましたけど……(失礼!神様ごめんなさい!ファンの方もホントごめんなさい)
私の樹海の中に埋まっていると思います。読みかえしてみたい気もします。



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サッカーについての、おまけの話。 その1

2010-06-16 00:03:08 | 日記・エッセイ・コラム
中山選手の話。
今朝、朝の情報番組で解説していて、体格の大きいオランダとの対戦について、
「でかいと思うな。気持ちで戦え!」と言っていたのに思わず笑っちゃいました。
そんな彼、サライの本の『飽きない散歩術』にあったのですが、彼の母校藤枝東高校の校内誌にこんな記事が載ったことがあるそうです。
《蓮華寺池を最も速く回ったのがサッカー部の中山雅史君、もっとも遅く回ったのが同校ОBの小川国夫(作家の方)君です》なんか、微笑ましかったです。
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