あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

猫との至福の時間と、社会派ミステリ。

2010-06-24 00:24:09 | 本(ミステリ・社会派)

キングの身代金 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-11) キングの身代金 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-11)
価格:¥ 756(税込)
発売日:1984-07-01
nodame244さんが読書についてコメントして下さいましたが、それで思い出したこと。

雨の日の読書、というのもとても素敵ですが、私はもう一つ、お気に入りのシチュエーションがありました。

それは、猫を抱きつつ、読書するということ。

もっとも先日逝ったあやはやきもち焼きで、抱くことに集中しないで本や雑誌とか読んでると、すぐに拗ねて離れて行ってしまったものでした。

ところが一度だけ、私が本を読んでいる間ずっと、一緒に寝てくれたことがありました。

何の予定もない休日、猫を抱きつつベッドで読書なんて、怠惰だけどなんて贅沢!と思ったものでした。

そのとき読んだのが、このエド・マクベインの警察小説、《キングの身代金》。

黒澤明映画の《天国と地獄》の原作だということをご存知の方も多いと思いますが、映画とこの原作小説とは、後半の展開が全く違います。

と、いうか、同じ話が、舞台がアメリカと日本ではこれほどに変わってくるのね、という感じ。

大会社の社長の息子と間違えられて、彼の運転手の息子が誘拐されてしまい、莫大な身代金を払うのか、どう解決するのか……というストーリーですが、日本版は重く暗い。ルサンチマンの犯罪(私の解釈ですが、恵まれない立場の者が、恵まれているものを嫉妬し恨んで起こす犯罪)、というと、私は真っ先にこの映画を思い出すほどです。

一方、アメリカ版はまさに大団円。読み終わると青い空と吹き渡る風が脳裏に浮かぶほど。

どちらも好きな作品ですが、これからの季節は、原作版がおススメかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠い日の思い出。

2010-06-24 00:03:16 | 日記・エッセイ・コラム

まさに梅雨の真っただ中に生まれた私は、冗談みたいですが雨女。最近は生命力が落ちたせいか、元気の出ない雨の日が苦手ですが、若い頃は小糠雨が、響きも景色も好きでした。

今の季節に咲くアジサイも好きです。

それで思い出したのですが、はるか昔の(笑)中学生の頃、まさに14歳の誕生日の日に、道でアジサイを拾ったことがありました。

きちんと茎がきれいに切られていて、切り花のひと枝をどなたかが落としたのでしょう。
青い色が小雨の中でも鮮やかで、嬉しくなって拾って帰りました。

今ならそのまま行き過ぎるかも……。いかにも少女らしかった頃の思い出です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする