わたしも興味を持ち、木戸正雄先生が20年以上に共同執筆されている以下の論文をサークル直前に読みました。磁石のN極とS極を使った奇経治療について書かれているので、少し驚きました。
1988年
「新治療システムの研究(1)ー奇経治療からの出発」
新治療システム研究会、石田勝、岩田一郎、木戸正雄
『医道の日本』47巻1号、101-108 1988(昭和63年)
※入江式フィンガーテストと時任みち先生の奇経治療をベースにした陰陽六行のシステムによる治療。どの宗穴に磁石のNとSを用いるかを研究。
「新治療システムの研究(2)ー入江式FTの応用と症例」
新治療システム研究会、石田勝、岩田一郎、木戸正雄
『医道の日本』47巻2号、27-32 1988(昭和63年)
「新治療システムの研究(3)ー身体の陰陽バランスにおける4つのタイプの患者比率」
新治療システム研究会、石田勝、岩田一郎、木戸正雄
『医道の日本』47巻5号、31-33 1988(昭和63年)
1989年
「新治療システムの研究(4)ー身体の陰陽バランスの検討とその意義1」
新治療システム研究会、石田勝、岩田一郎、木戸正雄
『医道の日本』平成元年5月号、29-35 1989(平成元年)
「新治療システムの研究(5)ー身体の陰陽バランスの検討とその意義2」
新治療システム研究会、石田勝、岩田一郎、木戸正雄
『医道の日本』平成元年6月号、45-51 1989(平成元年)
※インスタントコーヒーやタバコやグレープフルーツなどのFTへの影響。
「新治療システムの研究(6)ー身体の陰陽バランスの検討とその意義3」
新治療システム研究会、石田勝、岩田一郎、木戸正雄
『医道の日本』平成元年10月号、40-51 1989(平成元年)
※卍などの記号や色や音のFTへの影響。
「新治療システムの研究(7)ータイプ別、パターン別、補瀉穴の選択」
新治療システム研究会、石田勝、岩田一郎、木戸正雄
『医道の日本』平成3年3月号、37-51 1991(平成3年)
これらは、N極とS極の磁石や銅と亜鉛のイオンパンピングによる奇経治療をしている方には、かなり面白い論文だと思います。また、気の研究をしている方にとっても、興味深いです。
故・時任みち先生は、中島直胤先生の奇経の研究を引き継いだ方で、「奇経医学研究会」をされていました。
良い機会なので、時任みち(ときとう・みち)先生の文献調査。
1982年
「奇経治療への考察」
『医道の日本』41巻9号、63-66、1982(昭和57年)
※心体系と肺体系
「診断点としての圧痛点とその治療」
『医道の日本』45巻4号、471-474、1986
「奇経治療への考察」
『医道の日本』51巻5号、48-52、1992
※脈診や第9回日本東方医学会での発表。
「奇経治療の症例 心体系の治療」
『医道の日本』53巻12号、52-56、1994
上記の論文を読むと、時任先生は、昭和54年11月号や昭和56年4月号にも書かれているようなので、さらに調査するつもりです。わたしは中島直胤先生の論文は全て収集して分析・研究してきたつもりですが、時任みち先生の方法はかなり中島直胤先生と違い、奇経療法として、独自の発展を遂げていると感じました。
このへんは、わたしはまだ、間中喜雄先生や中島直胤先生、あるいは入江正先生を研究したことがあるので、面白く読めますが、イオンパンピング療法を研究した方以外には、少し難解かもしれません。
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