9時過ぎに、デーに出かける用意をして玄関先で座っている親父。出てくる前も、大声で「ばーちゃん、何してる、はよしろ!」と何度か言いながら、よれよれと歩いて、玄関先で靴をはき、出てきた。
その古い玄関を利用しながら、座っている親父の目の前を、長さ150センチの材木4本を抱えて、ガレージから古い家の内部の保管場所に運ぶ私。全部で100本あまりある。さらに190センチのが20本あまり。その往復を眺めながら、大声で「ばーちゃん!ばーちゃん!」と玄関内側に大声をあげて、呼んでいる。「9時半になってまうぞ、なにしてるんや!」
かたや、そのばーちゃんは、「今日は休み!」と何度も親父に言ったから、テレビを見ながら知らん顔。聞こえていないせいもあるが、音沙汰はない。で、時々私が、「休み」「休み」と声をかけたり、両手をクルスして、バツマークのジェスチャーをするが、私の顔をじっと見るだけで、理解する風はない。
何度かのあと「休み? バカなこと言ってんな!」と答える。むかっとしたので、もうそれ以上完全無視。外は寒い!しばらくやんでいた雨が激しく降り出した。私が運び終えた頃、いつの間にか玄関は開けっ放しで、家の中に入って行った。
詐欺師の他人の儲け話に何度も騙され、家中を翻弄した人生の親父は、他人の甘い話は信じても、身内の言葉は信じないという、なんとも灰になるまで人間の性根は変わらない。閻魔も嫌がっている。
その古い玄関を利用しながら、座っている親父の目の前を、長さ150センチの材木4本を抱えて、ガレージから古い家の内部の保管場所に運ぶ私。全部で100本あまりある。さらに190センチのが20本あまり。その往復を眺めながら、大声で「ばーちゃん!ばーちゃん!」と玄関内側に大声をあげて、呼んでいる。「9時半になってまうぞ、なにしてるんや!」
かたや、そのばーちゃんは、「今日は休み!」と何度も親父に言ったから、テレビを見ながら知らん顔。聞こえていないせいもあるが、音沙汰はない。で、時々私が、「休み」「休み」と声をかけたり、両手をクルスして、バツマークのジェスチャーをするが、私の顔をじっと見るだけで、理解する風はない。
何度かのあと「休み? バカなこと言ってんな!」と答える。むかっとしたので、もうそれ以上完全無視。外は寒い!しばらくやんでいた雨が激しく降り出した。私が運び終えた頃、いつの間にか玄関は開けっ放しで、家の中に入って行った。
詐欺師の他人の儲け話に何度も騙され、家中を翻弄した人生の親父は、他人の甘い話は信じても、身内の言葉は信じないという、なんとも灰になるまで人間の性根は変わらない。閻魔も嫌がっている。
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